『昭和天皇100の言葉』 | えにーの読書感想文

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読んだ本の説明や感想なんかを書いていきます。主にミステリーや歴史・皇室関係についてが多いと思います。
未読の本の内容を確認する際にも参考になれば幸いです。


​『昭和天皇100の言葉』
別冊宝島編集部 編、宝島社、2015年




昭和天皇が各所で発せられたお言葉をまとめた一冊。

有名な、ポツダム宣言受諾後のマッカーサーとの会談で発せられた自分はどうなっても構わないから国民を飢えさせないでほしいということも掲載されています。



全体的に通して感じるのは、国民と共にありたいというお気持ちですよね。

学生や軍人による分列式を親閲した際に大雨だったから昭和天皇に天幕が用意されたが、この大雨に青年たちは濡れているのだから自分だけが天幕の中に立ってはいられないと天幕を片付けさせたり、真夏の軍艦では風通しのいい休憩室を側近が用意したけど、将校たちがこの暑い中で働いているのだからと休憩室に入るのを拒否されたり。

皇太子時代に関東大震災が起こったときも、被災者が玄米を食べているなら自分もそうすると仰ったり、戦後も国民への配給の食材と同じものを回してくれと仰ったり。



気高くすべてを包み込み見通すお言葉。昭和の日に先駆けまして。