『トランプソルジャーズ 名探偵三途川理vsアンフェア女王』 | えにーの読書感想文

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未読の本の内容を確認する際にも参考になれば幸いです。

『トランプソルジャーズ 名探偵三途川理vsアンフェア女王』
森川 智樹、講談社タイガ、2016年


イカサマでもいい。トリックでもいい。
こんなアンフェアなゲームに勝てる方法なんてあるのか?


アンフェア女王の独裁により平和を失った魔法の国。ここでは、意思を持つトランプを使ったアンフェアなゲームに基づく処刑が行われていた。

時計屋を営むウサギのピンクニーは、この世界に迷い込んだ少年・三途川 理を助けたが、そのとばっちりを受けて、理と共にアンフェアな「絶対に勝てない」トランプ勝負を受けることとなってしまう。


神経衰弱、ババ抜き、ポーカー。女王側の味方である意思を持つトランプを使ったゲームの数々に、冷酷な推理力を持つ三途川 理はどう立ち向かうのか。




   



そこは「不思議の国のアリス」のようにウサギネズミやグリフィンが喋り、女王の下、意思を持つトランプも存在する国。

そこに迷い込んでしまった、あの三途川 理がアンフェアにも程があるトランプ勝負に挑みます。


だって神経衰弱なのに、伏せてあるトランプに自分が何かを聞いてからひっくり返すからハズすわけがないんですね。しかも体制側の味方なので挑戦者の味方をするハズもなく。ババ抜きもそんな感じだし。

それに対して、まだ少年である三途川が、悪魔的な頭脳で「絶対に勝てない」トランプ勝負をどう乗り切るのか。


しかし、この男、少年時代から人として終わってるわ…。