『東電福島原発事故 自己調査報告』
細野 豪志・著 開沼 博・編、2021年、徳間書店
あの東日本大震災から10年。それに伴う福島の原発事故で、日本はパニックとなりましたね。その時に担当大臣をしていた細野 豪志氏が「自分の政治決断を問う」と語り、元原子力規制委員長や元陸自の総監、前大熊町長に前福島県知事、ふたば未来学園の副校長など、あの事故に関わった様々な立場の方との対談が載せられています。
科学的には『はじめての福島学』で書かれている内容ですが、ほかには事故当時のホソノ・プロセスのことや「1mSv目標」となった経緯など、中にいた人たちだからこそ語れる内容が満載で、決して当時の民主党政権マンセーみたいな内容ではありません。
2015年に開校した中高一貫校・ふたば未来学園の副校長先生との対談ではこの学園のことを話されていますが、ここスゴいですね。イノベーションコースト構想というものを紹介されていますが、こういう学生さんが育ってきるのは、ワクワクしますねぇ。
こういった福島の10年の想像を絶するご苦労と、これからの未来のお話が載せられていて、ためになる一冊でした。
にしても私は知りませんでしたが、こんなことをやってる連中がいたんですね。
政府が処理水の海洋放出を決定したことについても、NHK、立憲民主党、共産党をはじめマスコミさん各社も風評被害を撒き散らす努力をなさっていますね。まあ、人類史上初めてのことをするっていうなら心配の声も分かるんですが、福島から出そうとする濃度以上のものが世界中で当たり前のように放出されているのに、なぜ日本だけが言われるのでしょうか?