37.7
なんなんだよこの熱?!
ゆっくり治ってるんじゃないのかよ?
あー
もー
いらいらしてもしょうがない。
どうせ出遅れてるし、
加齢と共に治るの遅くなる。
だけ。
久しぶりに静かな朝。
なんんちゅーのは嘘だ。
だって毎朝俺が起きる時、娘まだ寝てるし、寝たばかりって時もある。
だので、いつも静かな朝なのだ。
久しぶりに家の中に俺以外の気配がない朝。
朝からTom PettyをYoutube全開で聴ける朝。
しっかし・・・
おー治ったぁーっ。もう何ともない回復完治だーっ
て朝はいつ来るんだろね。
今日も朝から咳。喉痛い。安定の37度。
治んねえなしっつこいなぁふんとにもー
そろそろごろごろうだうだしてる場合じゃない。
昨日会社から「6月分の給料から有休消化分を引いた金額13まんえん返して」とメール。
そんなことはわかってたから、
用意してあります。振り込み票届き次第すぐにお振り込みします。と。
当たり前のことだからいいんだけど、
そろそろ動き出さないとこの家、経済的に貧窮するぞー
俺ひとりじゃなくなったってのは大変なことだ。
とってもありがたいけど。
娘に経済的な心配はさせちゃいけない。最初の父子家庭の時に散々嫌な思いをさせた。同じことやったらダメだー
とは言ってもさ、
毎週山行ってたし、
コロナったし、
で、
9月採用分の求人なんて、もー残ってない。
しゃーないねサボってたわけじゃないんだもん。
焦ったってしょーがねーよ。なるようにしかならないもん。
で、
俺なんだかんだ上手く行っちゃうし。
第一さ、
筋トレも出来ない、ギターもふらふらして満足に弾けない。
この状態で何か出来るわけない。
まずはそこから。
だ。
治せおっさん1日も早く。
焦ったってしょうがねえよおっさん。
どうせ近いうち死ぬんだ。
小学校の午後。
下校時間になってるのにうちのクラスはまだ帰りの会中。
上の階のクラスが「さよーなら♪」して一斉にイスを「ガタガタごごご」
の音そっくりな、
遠雷。
「じゃ、月曜日の昼過ぎ・・午後だなぁ、帰ってくるね。」
娘、夕方そう言ってあっちの家(母親)のイベントの手伝いに行った。
「さくさくさく・・」
トタンに落ちる音。
ありゃ雨降ってんのか。
月並みだけど、
この家ってこんな静かだったんだ。いやずっとこうだったんだよ。
独りだったんだから。
ははは。
もう四ヶ月が経とうとしてる。
はっやいなぁ。
「でもね、一緒に暮らしてるあたしとしては」
「kenちゃんにあんまりびっしり働くとこには勤めて欲しくないのよ」
「集中しちゃうじゃない。何にでも。それで身体壊されてもねぇ。」
ははは。
これ喜ぶとこなんだろな。
なんとなく、
昔のように、
さっと着替えて雨の中、駅前のBARの狭い階段を上がりたい。
臭くて癖のあるスコッチをストレート、ビールをチェイサーにして。
常連さんの邪魔にならぬようカウンターの隅っこ人待ち顔で雨を眺めて。
この氷が溶けるまで待ってみるか・・
誰とも待ち合わせしてないんだけどさ、
酒やめて来月で9年目?なんだけどね。
ドラッグストアのレジで、
一番大きい袋、お願いします。
「どうしたのその声?」とレジのおばは・・お姉さん。
咳で喉がやられ過ぎて声変わり。
セクシーではなくイガイガなだけ。
「そりゃまぁ、風邪じゃないんだから咳止め効かないよねぇ・・」と娘。