発症11日目b | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

 

 

「じゃ、月曜日の昼過ぎ・・午後だなぁ、帰ってくるね。」

 

娘、夕方そう言ってあっちの家(母親)のイベントの手伝いに行った。

 

 

「さくさくさく・・」

 

トタンに落ちる音。

ありゃ雨降ってんのか。

月並みだけど、

この家ってこんな静かだったんだ。いやずっとこうだったんだよ。

独りだったんだから。

 

ははは。

もう四ヶ月が経とうとしてる。

はっやいなぁ。

 

「でもね、一緒に暮らしてるあたしとしては」

「kenちゃんにあんまりびっしり働くとこには勤めて欲しくないのよ」

「集中しちゃうじゃない。何にでも。それで身体壊されてもねぇ。」

 

ははは。

これ喜ぶとこなんだろな。

 

 

 

なんとなく、

昔のように、

さっと着替えて雨の中、駅前のBARの狭い階段を上がりたい。

臭くて癖のあるスコッチをストレート、ビールをチェイサーにして。

常連さんの邪魔にならぬようカウンターの隅っこ人待ち顔で雨を眺めて。

この氷が溶けるまで待ってみるか・・

 

誰とも待ち合わせしてないんだけどさ、

 

酒やめて来月で9年目?なんだけどね。

 

 

 

ドラッグストアのレジで、

 

一番大きい袋、お願いします。

 

「どうしたのその声?」とレジのおばは・・お姉さん。

 

 

咳で喉がやられ過ぎて声変わり。

セクシーではなくイガイガなだけ。

 

 

「そりゃまぁ、風邪じゃないんだから咳止め効かないよねぇ・・」と娘。