Chapter 2,682〜 -29ページ目

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

羽田に向けて降下する旅客機の音。

旋回中の回転数が上がる音。

数え切れないくらい乗った。

旋回すると太陽の向きが変わって機内を陽射しが薙いで行く。

眼下に箱庭の東京。

これから運転して帰るのめんどくさいな。地下のマックでビッグマック買ってから駐車場行こう。もぐもぐしながら山手トンネル今日も全開〜

 

あんな仕事はもうないだろう。

決していい時代じゃなかった。忙しいだけで大してお金にならないし。

空を見上げて思う。

もう乗ることはないのかもな。

 

 

 

どうでもいいような些細な記憶。

ずっと昔の、

小学校に上がる前のお出掛け用の藤のバスケット、初めて付き合った女の子の肩のほくろ、木の床の油臭い茶色い客車で旅したこと・・とか。

今まで一度も思い出したことが無いのに「ぽん。」「ぽん。」取り留めもなく頭に浮かぶ。

これってさ、

 

走馬灯用動画選択中?

 

しかも俺『サヴァン』の気があるから尚更。

 

いやいんだよ全然。そういう歳とは言わないけど、そうなっても不思議じゃない歳、ではある。

いずれにしてもそう遠くないだろな。

いやいんだよ全然。

じゃあさ、

やっぱり、

 

自分の時間ありき。

 

働くことに時間取られたくない。

働かないわけには行かないからさ、

近所がいいな。

安くていいよ。お金そんなに要らないからチャリで「しゃーっ」と行けちゃう距離とか。

 

え。

でも、

 

お金あったら『Z-1』買えるよ。

 

 

 

懐かしい。

懐かしい景色。

まだそんなに経ってないのに。

『蒼氓』が聞こえてくる。

 

6時から筋トレしてシャワー浴びてご飯食べて洗濯して干して布団も干して、

8時半からずっとギター弾いて。

10時に娘が起きて来て11時に仕事に行った。

ちょっと手首が痛くなって肩がだるくなって(下手だから)ギター部屋のブラインド越しに晴れた外を眺める。

「ブラインド越し」ってハードボイルドでカッコいいけどそうじゃなくて、ブラインド壊れて紐引っ張っても上がらないの。羽根の閉じ開きだけは出来るけど。この家ボロいからね、直すほどではないし。

 

 

 

「kenさんの資格だったら頑張ればそこそこの手取りになりますよ」

 

はぁ?

 

何言ってんだこの人?

やだよ。

頑張んねーよ。

「頑張る」て言葉が鳥肌ものに嫌いな俺に何言ってんの。

そんなに働いたらギター弾く時間ないじゃん。

それこそ本末転倒じゃん。

俺はもう頑張りません。お金も人よりいっぱい稼いだ時代がありました。それでも今こんなです。お金いっぱいあって何すんの?自分のやりたい事に集中する時間はお金じゃ買えないんだよ。いいんですぐーたらで。誰にも迷惑掛けてません今のところ。

 

とは言ったものの、

なんかなぁ・・・

 

 

こんな日は何も考えずにいよう。

 

 

西友とことこ。

なんと『5,000円』も食材を買い込んで、

寸胴に、こんにゃくちくわぶはんぺん結び昆布ごぼう巻きうずら巻き餅入り巾着ちくわ茹で卵。大根は皮を剥いて3cmくらいの輪切りにしてお皿に並べて水を「ひたひた」にしてレンジで7分。ひっくり返してもっかい7分。楊枝が「す。」と入ったら出来上がり。も寸胴に「ぼっちゃん。」かつを出汁昆布出しめんつゆ味の素「ぱらりんちょ。」

おでん。

大量におでん作った。

うん。

美味い。

 

 

「今週の撮影が1本延びた」と電話。

延期になった日が別撮影決定日。バッティングぅ

う〜ん・・こういうことをするなよ当てにしてたんだから。

って、

一喜一憂しない。

こういう事は普通にある。

世の中、俺を中心に回ってるわけじゃない(どころか中心の近くに居れたことすらない)

 

 

今夜は十三夜

 

トイレに起きたのが0時半。

キッチンに娘の後ろ姿。

あぁ、帰ってたんだ。最終の新幹線?

用を済ましてもう一度キッチンの前、娘レンジで『持ち帰り牛丼』を温めてる。

あぁ、食べてくれるのか。ありがとう。

この間一切会話なし。

半分寝てるからめんどくさいし会話したら脳みそ起きちゃうし、何より娘、家に居る時はずーっとヘッドフォンしてる。

俺もね「家を出たら全てが雑音」て考えだからずっとイヤフォンしてるし、まぁ、親子だよね。

最後に娘とこの家で暮らしたのが、娘が中2の時。

それからもまめにLINEのやり取りをしてたし関係は比較的良好だったと思う。

けどね、また一緒に暮らし始めると、

 

これは修行だ。

 

仕方がない。俺が納得してやってることだ。

(俺が勝手に)食べるだろうと買って来たものが冷蔵庫で賞味期限切れになるのが珍しくない。余計なお世話なんだろうけど食料品何も無しは出来ないからね。しちゃいけないだろうし。

これも仕方がない。賞味期限切れ廃棄も納得済みだ。

 

 

「駅前に何か食べに行くか」が、そのまま地下鉄に乗って一人ラーメン食べに行っちゃった。

ほんで気持ち悪くなって帰って来た。

 

「ご飯付きますがどうしますか?」

 

ちょっとでいいです。

 

「半ライスですね」

 

・・・・・普通盛りじゃんこれ。普通より多いかも知れん。

無料のご飯で文句言うのもなぁ・・それも「少ない」ならともかく「多い」はなぁ。

一粒残さず食べた。

俺確か、今朝胃もたれで吐き気で起きたんだよね。

 

 

帰りに松屋寄って「娘、遅く帰って来て食べるもんないとあれだな」と牛丼と豚汁。

てかそもそもさ『年頃のスタイルのいい、母親譲りの美人でおしゃれな女の人に牛丼豚汁買って帰る父親』ってぇのもなぁ。どうなんだろね?

 

昨日出した冬布団が暑くて、寝ながらスゥエットの下を脱いで膝の包帯も外して「ふんわー」と目が覚めた5時半。寝坊だ。筋トレ再開で疲れたか。

コーヒーを淹れにキッチン。ゴミ箱に牛丼の容器。

食べてくれてありがと。

豆乳を出そうと冷蔵庫開ける。

ゴミ箱見る。冷蔵庫見る。ゴミ箱覗き込む。冷蔵庫・・・え?

 

俺が買った牛丼豚汁、袋のまま冷蔵庫。

ゴミ箱に牛丼の空容器。

 

ええ?

 

 

親子だよなー