やはり限界なのだろう。
「憎しみを生み出す血を吐き出せ!」
と誰かに言ってもらいたいが、
そんなことを言われたら、嬉しいのか何なのか。
でも、遠慮します。
信念が崩れた以上、崩壊は止められぬものと存じます。
本丸が落ちた。
師がいない人は、悪魔を師とするという言葉が、
外国のことわざとして存在しているが、
宗教も持たず、友人も持たず、
借金の事が原因で、親兄弟とも反目し、
且つ歩く(逃げる)道は、自分の意思に反し、
転生を行えば、助かるが、
それは
完全に道を違えることを意味する。
それでもいいのか。
私の初恋の人は、
死んだ人の影を追い続けていた。
初恋の人は、最愛の親友を、高校生のときになくしていた。
ドラマみたいかもしれないが、事実なので、そのまま信じてもらっていい。
18歳の大学受験の前期試験の時期に、
初めてあった。
「赤本もってるでしょ?」
それが彼女の第一声だった。
少ない小遣いを使って買った、また、
自分も使いたいという気持ちを抑え、
彼女に貸した。
彼女は理系だったのに、
文系のきつい大学に挑んできた。
「馬鹿だろ?」と
高をくくっていたが、
試験日まで見守ることにした。
なぜか気になる。
試験日も、一緒にご飯を食べれないかと、さがしていた。
うぶなので、
それまで付き合った人もいないし、
それ以前に「好き」になった人がいなかった。
事実、31歳になった今でも、本当に好きになったのは、
彼女だけだ。
その他は、頼まれて好きになったり、
好きになろうとして好きになった
二番煎じだ。
狭い世界観ではあるが、
このように信念が砕けるまでは、
それ以前の私の世界観は、
「何者にも負けはしない」
その一言だった。
彼女は、
前期試験ではなく、後期試験で這い上がり、
一緒の大学に進学した。
彼女のことをぜんぜん知らないのに、
「目」をみたときに、この人のことが好きだって
確信をした。
そんなことは、私の人生で一回のみだった。
告白をしたがふられた。
理由は、「一緒にいることができない」
ということだった。
今でも分からない。
彼女の真意は、何だったのか。
それでも、
彼女と同じ大学だから、大学一年のときから、
四年のときまで、同じ大学に所属していた。
彼女とその後何度か会った。
大学一年のときに、一度決別をしたのだが、
その最後に会ったときに
「何か必死になれるもの見つけて欲しいよ」
と
言葉があった。
実は、その後の大学生活で何度か会った。
頼み込むようにして、
此方が機会を作ったのだろうと思う。
どのようにあったのかもう覚えてはいない。
彼女を材料に自慰などもしたこともないし、
今もしない。
本当に好きだからだと思う。
最終学年の大学4年では、
彼女が大学寮に入ってくるという形で、
歩いて5分くらいのところに住むようになった。
大学の自治会でも、同じ委員会に所属し、
私がその委員会の長だった。
その時々を一生懸命にやってきたが、
彼女が見ていたのは、
「私が本気で好きなもの、一生懸命になるものを見つけたかどうか」
の一点だけだったんだと思う。
男好き(を演じていたのかもしれない)のように
見える彼女が、他の男の人と懇意に
際どく{見える}状況で話をしているのを
何度も見(みせつけられ)
私はB型の女と聞いただけで
吐き気を催す習慣を身に付けたのだが、
主観で話をするのはここまでにしよう。
あれから10年のときが過ぎ、
彼女は国際機関の職員(詳しくは言うつもりはない)になった。
私は、「名声」を追うだけの「盲者」になった。
肉(女)を食わず、
磨けるものは磨いてきた。
男の人には、これがどういうことかわかると思う。
しかし、
「好きなもの見つけた?」
と
彼女が笑いかけて問いかけてくれたとしても、
その心に報いることは出来ず、
「ごめん。俺、掘り下げたらただの悪だった」
と
しかいえぬこの私の成れ果てを見て、
彼女はなんと言うだろうか?
自分を掘り下げて
あくしか出てこなかったときに、
かれた
涙が、胸に響いた。
一度砕けた信念は、幾度か再生を試みるも、
考え付かぬほど強くなっている敵(私を取り巻く周囲の目、環境)と
自己存在の「悪」さから、
その悪を滅するために、渾身の力で甦らせた
残骸たちが、溶かされていっている状態だ。
歯止めすら出来なくなってきているのだろう。
天蓋を見て思う。
転生をすれば、
今までの苦しみから解放される。
そして、
転生をしたのなら、
何者にも負けない
「悪」がそこに出てくる。
どんなものにも負けない強烈な「悪」が。
そして
本体の私は
絶望をしつつある自己
を客観的にみるほど「強い」。
双極の魚という名前の由来は、
「正」でも「悪」でも
極めるという意味だ。
やさしいことができるその等質の逆の事が出来る。
しないだけだ。
客観的であるが故に、
自己崩壊はしないだろう。
もしくは、
いっそのこと動物園にでも就職しようか。
俗世を捨てて。
全てを捨てて。
過去を忘れて。
私を忘れて。
ご両親も喜んで下さる。
最善は動物園か、、、
全てを捨てた後に残るのが
私の安らぎの場所、一番好きなものだということか。