13時40分、大塚国際美術館へ。
正面玄関の前には、エスカレーター。
天にも昇るかのような果てしなく長いそれは
人感センサーで近づくと静かに動き出す。

ある程度昇り、後ろを振り向くと
恐怖を感じるほどの高さだった。
全長41mのエスカレーターだ。
上から転がり落ちれば命に関わるだろう。
後ろは見ないのがお勧めだ。
マップ&ガイドを貰っておこう。

この美術館の建物のほとんどが山の中らしい。
(山の中に埋ってるという表現が正しい)

41mを昇りきった階は、B3階。
そして、B3からB2、B1、1,2階と
展示が並び、鑑賞ルートは4キロに及ぶ。
普通に歩いても、1時間はかかる。
ゆっくり観て廻れば、その3倍は必要かも。
足元に鑑賞順路の矢印が示されてるので
それに従って鑑賞すべし。
B3は古代・中世のフロア。
目の前に飛び込んだのはシスティーナ・ホール。
その迫力と凄さには、驚きしかなかった。
衝撃と感銘を受けた。

かの有名な米津玄師が2018年末の紅白歌合戦で
この場所から中継し、Lemonを熱唱した。
ファンの間では聖地巡礼と脚光を浴び
来場者は5割増しだとか。




厳かな聖堂の雰囲気に包まれると、己の罪を
悔い改めよと囁かれてるような気がする。


決して拝んでるんじゃなくってよ(笑)
過去の過ちの許しを乞うているのよ(笑)
ま・・・いろいろあるわな。
57年も行きてりゃ~。

移動するはるぴょんが早過ぎた。待って~。
ルート間違える(笑)
そして、また引き返す。
私の心惹かれるものを発見し、興奮する。


目と目を合わせたあと・・・

手を合わせて・・・拝むんかーい!(笑)







言葉を無くすほど圧巻。
まだ小学低学年のじゅじゅでさえ
退屈することなく、じっくり鑑賞する姿に
私は心打たれた気がした。

そして、記念撮影スポット発見。

この壁は私の理想。
アジアンなハンギングチェアだと
なお良かった気がするが・・・。




人は誰しも何かしらの罪や負担
苦しみや地獄があって、それらを背負って
生きているんだなとふと思った。
B2はルネサンス・バロックのフロア。

最後の晩餐 修復前

最後の晩餐 修復後



モナ・リザ

キリスト昇架
フランダースの犬の最終回。
クリスマスの夜、全てを失った主人公ネロが
辿り着いた場所は、憧れ続けていた
ルーベンスの絵がある大聖堂だった。
最期にネロとパトラッシュが観た絵が
これだったのか・・・。
遠くでアロアの声が聞こえる気がした。
ネ~ロ~・・・ネ~ロ~・・・。

この美術館はフラッシュは禁止されてるけど
普通に写真は撮っていいので、絵画の
真似をして撮る人も多いらしい。
じゅじゅ、ちょっとにやけ過ぎてて、失敗。
B1はバロック・近代のフロア。
時、すでに15時を回っていた。




ここまで観て来て、私の琴線に触れたのは

オフィーリア
シェイクスピアの悲劇ハムレットの主人公の
恋人がオフィーリア。
復讐に燃える恋人から、冷たい態度を
取られ続け、そのうえ父親まで殺され
最期は自ら川に身を投じ溺死。
悲哀溢れるオフィーリアの虚ろな表情は
むしろ幻想的にも見える。
水辺に漂う12種類の草花にも意味があって
オフィーリアの心の葛藤や叫びを知るだろう。
切ない・・・。
オフィーリア・・・!!
私の脳内に流れ出したのはガーネットクロウ。
この歌だ。オフィーリアの歌じゃね?
なんか無性にGARNET CROW聴きたくなった。
GARNET CROW






叫び
じゅじゅが1番観たかったやつだそう。
何故に?


争いの絶えない時代だったんだろうな。
残酷な絵画も多くて、不気味だった。
1階は現代のフロア。




ゲルニカ

だまし絵


やっと山の中から地上に出た感。

窓からの景色。
どうよ!この青空!
出発はどんよりだったけど
徳島でいい天気に恵まれたのは
きっと日頃の行いがいいせいだと
はっきり言える(笑)
チェックインにはまだ早いからと
立ち寄った美術館にドはまりして
なんと、16時。
約2時間半も絵画に触れてたことになる。
なんて高尚な私たち(笑)
また来てみたい美術館だったよ。
そろそろ帰るか・・・。
41mの長いエスカレーターを下る。


眩暈がしそうな高さだ・・・。
ここをあえて、階段で下るじゅじゅ。
なんて元気なんだ?!
履き慣れた運動靴ではなく、ブーツだし
つまづかないか、ヒヤヒヤしたし。
無計画ではあったが、ふいに目にした
大塚国際美術館という素晴らしいスポットに
出会えたことに感謝しかなかった。
心が洗われるような時間だった。
まだ行った事がない方には、是非お勧めです。
参考までに・・・
大塚国際美術館
百聞は一見に如かずですよ。
ってことで、今日はこの辺で。
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