さまよう刃 | ×××えんちの事情×××

×××えんちの事情×××

×××言いがかりも×××言い訳も×××すべてそこには
×××事情があるから×××



花火大会の夜―――――。

女子高生:絵摩は帰り道で数人の少年たちによって拉致され、

覚醒剤を打たれ、レイプされ、挙句の果てに殺され・・・

ビニールシートに包まれ、荒川に投げ捨てられる・・・

・・・というような・・・衝撃的すぎるストーリーで始まった。




読みはじめから凍りつくような描写が続く。

読んでみればそのひどさに、きっと気が重くなるはず・・・読む前に根性入れて読むように!

人間とも思えぬこの犯人の少年たちに、フツフツと憎悪の念が湧き出てくる。

年頃の娘をもつ親として、読むに耐え難く、体が痛む。心が痛む。




早くに妻を亡くし、1人娘:絵摩の成長だけを楽しみにしていた父:長峰重樹は

犯人の1人を殺害した後、もう1人にも復讐する為、猟銃を持って逃亡する。

「遺族による復讐」をマスコミは大きく取り上げ、世論はおろか警察内部でも

長峰に対する同情論が密かに持ち上がる。

はたして、遺族による犯人への復讐は許されるのか・・・。




この小説の中だけの話だから・・・と、安心していていいのだろうか?

そんな甘い時代ではないことは、 母子殺害事件

神戸須磨児童連続殺傷事件 等で思い知らされている。




守られるべき者は極悪犯罪を犯してなお、反省の色すら見えない少年ですか?

被害者の行き場のない悲しみや苦しみは、法の前において無力なのですか?




この一冊に込められているさまざまな問いかけに、

あなたはどう心を動かされる事でしょう。

精神的に気丈な日に読むことをお勧めします。

作者は百夜行で話題となった東野圭吾です。








東野 圭吾
さまよう刃







惚れた、腫れたの恋愛ものから始まったえんちの読書癖。

こんな社会的問題に深く関与した本に手を出すなんて思ってもみなかった。

もしかしたら私はかなりの文学少女なのかもしれない・・・( ̄△ ̄)エッ・・? 少女?


お帰りの際、左から順番に 元 少 女 と訂正してやって下さい。



        

人気ブログランキング     i2i 相互ランキング       カワイイブログランキング





★`゜・:*:・。、゜・:*:・ 今度は是非・・・ ・:*:・゜、。・:*:・゜`★





東野 圭吾
秘密



これを読んでみたいなぁ・・・

切なさ溢れる長篇ミステリー