私の体は、いったいどうなってしまったのだろう?
私の体は、想いとは裏腹に、微妙な感覚に包まれていた。
それはちょっと触れるだけで、まるでくすぐったいような・・・
そんな快感にも似ていた・・・。
あなたが
噛んだ・・・
小指が
痛い・・・♪ ←ふるっ!!
思えばいつの日からだろう・・・?
私の左の小指がしびれ始めたのは・・・?
2ヶ月以上も前だろうか?
目が覚めると左の小指の感覚が無くなっていた。
ビリビリ痺れているような、ぼわぁ~んとして・・・
あっ(* ̄o ̄)σ・・・歯医者で麻酔を打った後の唇の感覚!!
あれに似ているかも・・・。
寝る時に下敷きになってたんだろうな・・・その時はそう思っただけで
その痺れはすぐによくなるだろうと、気にもしていなかった。
しかしその痺れは、時間が経っても消えることがなく、
次の日も、また次の日も、そして次の日も・・・さらに次の日も・・・
痺れは取れるどころか、さらに小指の下の肉丘の部分にまで
広がってきて、だんだんそれが不快な物になってきたのである。
そのうちにさらに左の薬指へと広がった・・・不快な痺れ。
痺れだして1ヶ月が経とうとしていた。
利き手は右だし、生活の支障はない・・・。
どんなに痺れても痛くも痒くもない・・・。
左の小指と薬指なんて、使わないと言えば、使わない部分・・・。
ちょっと気にはなるけれど、ほっとくか・・・。
パチンッ・・・パチンッ・・・
私は伸びかけた爪を切っていた・・・。
小さな爪切りを右手に持ち、左の爪から切っていく。
そして爪切りを左手に持ち替え、右の爪を切ろう・・・その時だった。
私のこの痺れがもたらす不便。
なんで?なんで爪が切れないの?
小学生にだってできるであろうことが、私にはできなかった。
どんなに力をいれて切ろうとしても、爪をはさむだけが限界だった。
冷静に左の指を眺め、私は右手で痺れる指をさすっていた。
これは何かの前触れかもしれない・・・
左が動かないという事は、右脳が悪いのかも・・・。
まさか・・・リウマチってことはないよな・・・。
私はどうも悲劇のヒロインになりたがるようでダメだ。
なんでも悪い方へ、悪い方へと考えてブルーになる。
これでは気がめいってしまうじゃないかっ?!
明るく行こう~っ!!・・・ってことで、これはきっと・・・
更年期障害だっ!
そう思うことで私はその痺れからくる、不安や恐怖から
逃げようとしていた。
そして・・・さらに1ヶ月が経ち、痺れは手首へと進行した。
この頃にはかなり生活に支障が出るようになった。
夕飯の準備中・・・
キャベツの千切りをする私の右手は包丁をせわしく動かす。
そして左手はキャベツをおさえながら・・・
おさえ・・・
おさえる事ができませんっ! ヒロシでっす!
コック気取りで炒め物をしていても、左手でフライパンを・・・
持ち上げる事ができませんっ! ヒロシでっす!
着替えをしていても・・・
ブラのホックが留められませんっ! ヒロシでっす!
その痺れはあったまるとさらに強くなり・・・
シャンプーをしていても、左手に力が入らない・・・。
全然、洗った気がしませんっ! ヒロシでっす!
ヒロシでっす・・・ヒロシでっす・・・ヒロシでっす・・・!
(* ̄∇ ̄*)エヘヘ ヒロシ・・・しつこいですかぁ?
子供にだってたやすく持てる皿だって、ドレッシングだって
私の左手はその重みに耐えられなくなっていった・・・。
このままでは主婦失格・・・_| ̄|○ ガクッ…
手首まで広がった痺れに、私はもしかしたら左腕が
この先、使えなくなるんじゃないか・・・と、
新たに不安が大きくなり、とうとう病院へ行こうと決心したのである。
(・・・さらに続く・・・長~っ!)