前回の記事で「子どもを見る」のが大事ってお伝えしました。
この「子どもを見る」。
「その子自身をみる」ということなのですが、ちょっと漠然としているので、具体例を挙げて考えてみたいと思います。
漢字ドリルの宿題をなかなかやらない!どうする?
小学校の宿題で毎日出るのが漢字ドリル。
字を書くのが苦手な子には苦行になってしまいます。
その漢字ドリルを子どもがなかなかやらない場合、どんな風に声をかけるでしょうか?
「宿題なんだからちゃんとやんなさい!」
やりがちですね~。
でも、これ、見てるのは「学校」。
「その子自身」は見てない。
宿題だし、やらないといけないなって子どもも分かってる。
なのにやらないのはなぜ?
字を書くのが嫌い
先に遊びたい
つまらない
面倒
自分が子供の頃を思い出してみると、「確かにそうだったな~」と思いませんか?
しかも、漢字ドリルって、宿題の範囲を書けば覚えるわけでもないから非効率。
子どもによって、覚えやすい方法も違うのに、一律に宿題となって出てくる。
漢字ドリルを「やった」という達成感があるから、という一面もあるらしい。
じゃあ、どうする?
そもそもなんで漢字を覚えなくちゃいけないのか?
そもそもなんで漢字をおぼえなくちゃいけないのか?
我が家では、まずここから始めます。
意味がないものに取り組むのはつらいから。
漢字なんて、自分で書けなくても、キーボードで打つんだから大丈夫でしょ。
親だって、あまり漢字を書く機会がないからど忘れしちゃったりする。
なのに漢字を覚える理由は?
・漢字を知らないと、たとえキーボードで漢字変換しても合っているかどうか判断つかないから
・自分で文章を読んで理解するために必要だから
・文章を読んで理解する(インプット)、自分で書ける(アウトプット)のは、何かを学ぶ基礎になるから
・本を読めるようになると楽しいよ~
・「読解力の差」が自分のやりたい事ができる力につながっていくから
このあたりを子どもと一緒に考えます。
親は漢字を学んだ先まで見えているけれど、子どもは目の前の漢字ドリルしか見えてないから、その先もあるんだよってことを伝えるのは大切です。
パターン①なぜやるのかを説明して納得したらできる子
なぜ漢字を覚える必要があるのか、が分かったところで、「その子自身を見る」。
まずは、「なぜやるのかを説明して納得出来たらできる」というお子さんの場合。
漢字ドリルの宿題って面倒。
たくさん書かなきゃいけないし。
算数のように、答えが出るわけではないし。
やっててつまんない!となるのも分かります。
では、なぜ 毎日1~3文字ずつ出るのか。
一度に10文字も覚えられないからですね。
もし、その宿題を貯めてしまうとどうなるのか?
一度にする量が増えるからめっちゃ大変、です。
覚えるのも一苦労。
だから、毎日少しずつやるのが結局は楽ちんだよね。
この流れを伝えて納得できるタイプなら、子どもにそう話してみましょう。
子ども自身が納得すればやる、という子もいます。
パターン②漢字を覚えるのに他の方法の方が合っている子
漢字ドリルの宿題の本質は何でしょうか?
漢字を覚えることですね。
宿題を出させることで、学校側が通知表の評価にしやすいという面もあるでしょうが、今はおいておいて。
要は漢字を覚えればいいわけです。
なら、その子に合った方法を探るのも手。
漢字ドリルは「書く」ことをさせられますが、「見て」覚えられる子もいる。
見てれば覚えられるのに、なんでこんなに面倒なことしなきゃいけないんだー!
ってなってるのかも。
語呂合わせの方が覚えやすい子もいる。
「頭」を「一口ソ一一ノ目ハ」みたいに。
漢字ドリルの宿題の本質は「漢字を覚えること」。
「漢字ドリルの宿題をやること」ではありません。
だから、「子ども自身を見て」、覚えやすい方法を探してみる。
そのうえで、宿題をするか決めてもいいんじゃないかって思います。
もし、他の方法の方が覚えられて、漢字ドリルをするのが苦痛でしかないなら、「うちの子はこの方法の方が覚えられるので、漢字ドリルの宿題はあまりできないかもしれません」って、学校側にお伝えしてみてもいいかもしれません。
パターン③漢字ドリルの宿題は「やるルールである」と決める
実は、うちの子の一人はこのパターン。
書くのが嫌い。
漢字は見れば覚えられる。
じゃあ、学校にそう伝えようか?と子どもに聞いたら、「宿題やる」と本人が言うんですね。
ここに至るまでには、「なぜ学校に行くのか」話し合った経緯があります。
「なぜ学校に行くのか」自分なりの理由がある。
「学校に行く」と決めたなら、「宿題は学校との約束である」と考える。
「約束は守るもの」。
だから、「漢字ドリルの宿題は(嫌いだけど)やる」。
「漢字を覚えるための漢字ドリル」ではなく「学校との約束だからやる」という考え方です。
パターン④隣で見守っていてほしい子
低学年の子に多いのは「宿題をする間隣にいてほしい」ということ。
寂しくなっちゃうみたいですね。
親が隣にいて、「おっ、その字きれいに書けてるね~!」「丁寧に書いてるね」と、子どもを「認める」発言をしていく。
「もうちょっとだね!」と励ます。
そうすれば、最後まで宿題ができる、という子もいます。
「書けてるね!」「前より答えられるようになったね!」と勇気づけていたら、いつの間にか前向きに取り組むようになったりもします。
「自分はできるんだ」という「自信」にもつながります。
パターン⑤「自分にはできない」と思い込んでいる子
パターン④とも重なりますが、「自分にはできない」と思い込んでいる子もいます。
たかが漢字ドリルでなぜ?と大人は思ってしまいますが、
書いても字が汚くて直された
たくさん書くのが億劫になってきた
「宿題をできない自分」という認識ができる
「自分はできない」につながる
という流れもあるのです。
その場合は「自信をつける」のが大事。
出来ないところにフォーカスするのではなく、できているところを褒める。
「ほら、できてるよ!」と伝える。
「そっか、自分はできるのか!」と思えると、自信がついて、漢字ドリルに前向きに取り組めるようになることも。
親の在り方
漢字ドリルの具体例を挙げて「その子自身を見る」ということを伝えてきました。
「難しい」と感じるかもしれません。
その子自身を見ると言っても
宿題してないのは気になるし、
テストの点数が悪かったら心配だし
その子の得意なことを活かして、ってどうやるのよー!
そう。
「その子自身を見る」って案外難しいんです。
「宿題はやるものだからやりなさい」って言っちゃう方が、簡単です。
でもね、長い目で見て、その子が自分に合った勉強の方法を見つけたり、自分に自信を持ったり、得意なことはこれでこう活かせばいいんだってわかることって、すごく大事。
大事なのはわかるけど、なんでできないのか。
自分がやったことがないからです。
私の子供の頃を思い出してみても
宿題は出してる方が安心
学校の勉強はできるほうが、進路に有利
「得意」を活かすよりも「できないこと」をなくして、とんがった部分をならすように
って、することが多かったなって、思います。
それが間違っている、という訳ではなく、そんな時代だった。
そんな考え方の人が多かったし、時代にも合ってた。
でも。
これから子どもたちや親が生きていく世界は、もう違っているんです。
得意を伸ばす
自分のやりたい事をやる
みんなと一緒が安心ではなく、違うところも突出させるのが大事
自分の未来を自分で切り開いていける力
自分の人生に納得しながら生きていける考え方
それらを身につけつつ、周りと協力しながら生きていく。
そのために、まずは、親が、自分の人生を取り戻すことが必要なのではないかと思うのです。
自分の好きな事は何だろう?
得意なことは?
やりたい事って何だった?
自分に向き合って手に入れる「見方」で、子どもを見たら?
今まで見えにくかった「得意」が見えたり、活かす方法が分かったりするんじゃないかなと思います。
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