「大人になったらやりたいことはきっとわかるだろう」
「今将来について考えなくても、進路を決めるときになれば決められる」
そう思っている小学生も多くいるかもしれません。
でも、将来は今とつながっています。
このまま何も変わらずに人生が進んでいくと、ある日突然「やりたいこと」が分かることはなかなかないでしょう。
「将来」は今の自分から離れた、雲の上の存在ではありません。
「今」の自分から続いた先にあるのです。
もし、「将来なりたい自分」があるなら、「いつなるの?」と自分に聞いてみましょう。
現実感がでてきます。
例えば、「ピアノの先生になりたい」としたら。
いつなるのか?→大学を失業したら
大学はどこに行くのか?→音大など、ピアノを学べる大学、もしくは、個人的にレッスンに通い続ける
音大に行くとしたら、受験に何が必要か?
高校では何に力を入れて勉強すれば良いか?
中学校では?
小学校では?
この1年では?
この1か月では?
この1週間では?
今日、将来の自分のために何ができるか?
逆算していくと、「今日何をすれば、将来なりたい自分につながるのか」が分かるのです。
「今の自分」と「将来の自分」の間に点をたくさん打つことで「線」になり、つないでいくイメージです。
こうやって考えていけば、「将来の自分」は雲の上の存在などではなく、「今」の自分から続いていくものだと分かりますね。
将来就きたい「職業」から逆算すると分かりやすいですが、無理に将来就きたい職業を決める必要はありません。
あなたの将来は仕事だけではないからです。
確かに仕事をの占める割合は大きくなりますが、「生き方」を考えることも大切です。
自分はどんな生き方をしたいのか?
そのためにはどうすれば良いのか?
どんな生き方をしたいのか分からないなら、自分が「すごい!」「素敵!」「あこがれる」という人を観察してみましょう。
どんなところに惹かれるのか。
自分はどんなことを重視しているのか。
それらが分かれば、「どんな生き方がしたいのか」も見えてくるでしょう。