今、やりたいことが何もない、興味のある分野も特にないというあなたへ。
そんな自分はダメだと落ち込む必要はありません。
まず、「やりたいこと」が分からないと悩んでいる大人はたくさんいます。
進路を決めるときになって、「やりたいことがない」と悩む高校生もたくさんいるのです。
むしろ、早くから「やりたいこと」が分かっている人は少ないのではないでしょうか?
「やりたいこと」が見つかれば、毎日が未来に向かって生きていけるように感じ、努力できるようになる。「やりたいこと」さえわかれば私だって・・・。
こんな考え方だと、しんどくなってしまいます。
「やりたいこと」はある日突然わかるかもしれませんし、悩んだ末にやっと「これかな?」と見えてくるかもしれません。
いつ見つかるかも分からない「やりたいこと」だけを求めて、毎日がおろそかになるのも本末転倒です。
それでも、進路希望を出さないといけない、進学先を考えなければならない、という場合もあります。
では、どうしたら良いのでしょうか?
やりたいことも、特に興味のある分野もないなら、「選択肢を多く持てるようにしておく」のはいかがでしょうか?
例えば、算数が苦手だから、もうわからなくてもいいや・・・とあきらめてしまうと、理系の科目が必要な進路を少し狭めることになるかもしれません。
ですから、せめて小学校の勉強までは、分かるようにしておく。
なんだ、結局勉強しろって話か・・・と思ったあなた!
どんな仕事をするにしろ、どんな人と関わっていくにしろ、文章を読み、理解し、論理的考え、相手の気持ちを想像し、言葉にして相手に伝えることは必要です。
学校ではその訓練ができるのです。
もし、苦手な分野があった場合は「苦手なことでも頑張る方法」「不機嫌にならずに取り組む方法」などを練習していると思いましょう。
勉強だけでなく、少しでも「やってみようかな」と思ったことはどんどんやってみましょう。
やってみたら、もっとやりたくなるかもしれませんし、「なんか違う」と感じるかもしれません。
どちらにしろ経験することで学ぶことは多いですね。
そうしているうちに、あなたの様々なスキルは磨かれていきます。
「やりたいこと」が見つかっても、見つからなくても、あなたの得たスキルはあなたを助けてくれるはずです。
今やりたいことが何もないなら、「選択肢を広げる」という視点から考えてみてくださいね。