高校サッカー名門校の総監督が、門限に遅れた部員に体罰を行ったとして辞任する時代
LGBTの人たちを尊重する法案の採決の際にトイレに駆け込んで採決を回避(与党議員だから事実上の反対表明)して「お腹が痛かった」と鬼も笑うような言い訳をする議員がいても、誰も非難しないのが不思議だよな、と思ってしまう時代
散歩をしている人に悪口を言われていると思い込み、執拗に追いかけて刺し殺し、さらに駆けつけたパトカーの警官に猟銃を至近距離で撃って殺してしまう時代
高額な時給の求人に釣られ、タタキ(強盗)の仕事と告げられても家族にバレるのが嫌だったとそのまま続け、現場で相手に抵抗されたら傷つけても殺してもかまわないと指示されて、本当にその通りやってしまう時代
戦後○○十年と言い続けてきたのがいつの間にか当たり前になって、ヨーロッパで戦争が起きても「まさか日本が(自分や家族が)」と楽観的に考えようとする時代
国のリーダーを直接選挙で選べない制度を作っておいて、「総理大臣なんて、誰がなっても同じだよ」とボヤき、国政選挙の投票率が有権者の三分の一しかなくても「べつに関心ないし」と放置される時代
交通事故は年々減っているのに、「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と店舗や歩道にクルマが突っ込んで死傷者が出たと毎日のように報じられても「またか」と感覚がマヒしている時代
部下や後輩から「相談があります」と言われて話をする時に、「もしかしたら密かに録音されているかもしれないから、軽率な発言には気をつけなくては」と構えなくてはいけない時代
長い間「物価の優等生」と呼ばれてきた卵でさえ品薄、値上がりのスパイラルになって、食費が体感25%くらい上がったなという実感はあるのに、給料は定年まで据え置き(下がる可能性はあり)なことが確定しているのが分かっていても、「クソっ、こんなんでやってられっかよ!」・・と言いたいけど我慢して仕事をしない上司の尻拭いを黙って引き受ける時代
日本中で比較的大きな規模の地震が頻発して、「大地震の前兆かも」と思っても、戦争と同じように「まさか自分や家族には」と考えないように無理やり思考を中断してしまう時代
昔は・・などと論じるつもりはない
「生きづらい」と呟いてみても何も変わらない
生まれたばかりの赤ちゃんが親を選べないのと同じように、僕らは生きる時代を選ぶことはできない
そんな中で、昔も今も変わらないよな、と思えるものが僕にはひとつだけあります
それは、
子どもたちの笑顔
自分のことやその他のことは一切あきらめても、現在や未来の子どもたちの笑顔を守るために、僕はできるだけのことを死ぬまでやろうと決めています



