誕生日の奇跡 | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

僕は10月生まれ(天秤座)です。



同じ誕生日の著名人を調べてみたら、スケートの橋本聖子さん、レスリングの吉田沙保里さん、やしきたかじんさん(故人)など。




その中でもとりわけ僕が嬉しいのが、同じ福岡県出身の女優、黒木瞳さんが含まれていること。




福岡のローカル番組にも時々出てくれるんですが、郷土愛が伝わってきて毎回楽しみにしています。




それはさておき・・



もうこの歳になると、誕生日が来ても家族を含め誰も祝ってくれないし、期待しても後で凹んでしまうだけなので、最近の誕生日は日常と特に何も変わらない一日です。




前月末頃に郵送されてくる通販会社などの誕生月特典ハガキが、辛うじて「あー、ひとつ歳を重ねたな」って思うきっかけとなります。




そんな過ごし方になってもうけっこう長いんですが、今年の誕生日だけは違いました。




なんと、名前も顔も知らず、逢ったことも無い方から、素敵な誕生日プレゼントをいただいたのです。




きっかけは、とあるソーシャルゲームのコミュニティでした。


もともとシミュレーションゲーム(SLG)が好きだった僕は、PS2でナムコから発売された『セブン~モールモースの騎兵隊』が大好きで、裏ゲームの「アルメセラ年代記」を含め何百時間もやり込みました。




家庭用ゲーム機から離れて久しいのですが、3年ほど前に広告に惹かれてスマホに入れた戦略SLGが上記の『セブン』と似ていたこともあり、気に入って今でも続けています。




一匹狼でも、チームに所属してもプレイ可能なそのゲームで、コミュ障の僕は長く独りでプレイしていたのですが、やはりチームに所属すると報酬や情報共有の面で有利なので、思い切って日本のチームを探して加入しました。




チームメイトとはゲーム内のチャットを使ってコミュニケーションしていたんですが、テキストのみのやりとりしかできず、兵種(ユニット)名の頭文字を使って、苦労して戦術の情報交換をしていました。

↓↓こんな感じ↓↓


岩見見ゴ見見岩

投投聖サ聖投投

・・・・・・・

(自軍の兵士を布陣するマス目が7× 7=49個あるのでけっこう大変でした(´・_・`))




そのうちアプリが公式で使用する招待制のSNSをメンバー同士で使うようになり、コミュニケーションは飛躍的に向上しました。




サーバー毎に招待制なので、他チームのサーバーに入るには誰かに招待してもらわないといけないのですが、日本選抜チームの一員として世界一をめざすイベントに参加したことで、他の日本チームの皆さんとも仲良くなることができ、僕の世界は一気に広がりました。




そのような中で知り合ったのが、日本の別のチームに所属してプレイしている彼女でした。



彼女です、と断言してよいのかは分かりません。



ネット空間では、どんな人にもなれるのですから。




僕が想像する彼女は、礼儀正しく細やかな気遣いができて、音楽や映画をよく聴いたり観たり、AIを駆使してプロ並みの絵を仕上げたりするのが得意で、彼女が掲示板に上げてくれるものはどれも興味深いものばかりです。




彼女のおかげで、コミュ障気味な僕も掲示板で発言したり、ゲーム内で開催されるイベントに参加できるようになりました。




ある時彼女から、このゲームの戦術に関する質問を受けました。




僕は彼女よりちょっとだけ長くプレイしていたので、当時の僕の知識をフル動員してアドバイスを送りました。




ゲームの上達には、チーム内の情報共有や成績上位者の編成を参考にするなどさまざまな方法があるので、けっして僕のアドバイスの成果ではないんですが、ほどなくして彼女はランキング称号(バッジ)を獲得することができました。




僕も、自分の事のように嬉しかったです。




おまけに、彼女にアドバイスを送った手前、自分も無様な成績では恥ずかしいと思って頑張った結果、僕自身も自己記録を更新することができました。




彼女の気遣いの真骨頂と僕が思うのは、掲示板でさりげなくメンバーの誕生日を聞いていて、その人の誕生日が来ると皆が閲覧できる掲示板に、「〇〇さん、お誕生日おめでとうございます🎉」、と盛大にお祝いしてくれるのです。




皆がそれを見て、彼女と同じようにお祝いメッセージを書き込むので、その日は掲示板がお祝いメッセージやかわいい絵文字で埋め尽くされ、見ているだけでとっても幸せな気持ちになれます。




10月の、僕の誕生日の時もそうでした。こんなにたくさんの人たちから誕生日を祝ってもらったのは、子どもの頃以来だなって。




そんな幸せな一日をプレゼントしてくれた彼女に感謝の気持ちでいっぱいでした。




ところが、これには続きがありました。




彼女から、「誕生日プレゼントを贈りたい」とメッセージが来たのです。




僕はそれまで全く知らなかったのですが、贈る方も受け取る方も匿名のまま、リアルでプレゼントを送れるサイトがあり、承諾してもらえるなら送付先などを入力してほしい、との事でした。




その際、「ご家族は突然宅配便が届いても大丈夫ですか?」と書き添えてあるのも、彼女らしい気遣いだなって思いました。




僕がサイトに宛先などを書き込んで数日、丁寧に梱包されたプレゼントが届きました。


(ぬいぐるみの下の箱ですʕ•ٹ•ʔ)


季節や僕の家族のことも考えて選んでくれただろうそのプレゼントは、さっそく役立つもので、僕はその日から使わせてもらっています。




ゲームが縁で、日本のどこかにいる誰かと繋がれる。




名前も顔も知らず、もちろん会ったこともこれから会うこともないだろう人でも、こんなに身近に感じて感謝の気持ちを持てるなんて、パソコンやネットや携帯電話すらなかった時代を長く生きてきた僕にはまるで奇跡のようです。




ただひとつ心残りなのは、僕は彼女の誕生日を知らないこと。




「誕生日いつですか?」って聞く勇気はないけれど、いつか分かって、「おめでとうございます🎉」ってお祝いできる日が来るといいなと思います。




【今日の1枚】



仕事で倉庫作業をしていた時、トカゲの親子に会いました。


気づかずに踏んでしまったりしないよう、近くの草むらにそっと逃がしました。おうちを動かしてしまってごめんね。