昨日出かけた一人遠足。どうしてタイトルが「その1」なんだろう?なんて、誰も思わんよね・・と寂しい一人ツッコミ。
じつは、昨日の遠足にはもうひとつエピソードが。
フジの写真を撮りたくて、駐車場までカメラを取りに戻ると、大型バイク2台の若いお兄さんたちがチラチラと蜜柑号のほうを見ているのに気づいた。
「あの二人、クルマ好きなんかなー」と思いつつ、そのまま撮影ポイントへと引き返す。
約1時間半後、再び駐車場に戻ると、何とまだあのお兄さんたちが蜜柑号のそばに。
思わず、「珍しいですか?」と声をかけると、「いや、すげぇクルマ来たと思って見てました。」って。
話を聞けば、一人はBMWのオーナーで、E93の335iカブリオレに乗っているとのこと。
E93_335iカブリオレ。3,000cc直6ツインターボ(前期)を積む、306馬力の3シリーズフラッグシップモデル。
屋根は開閉全自動のハードトップで、閉じた状態でもスタイルは流麗。しかも後席も十分に使える広さ。
唯一のネガは、オープンならではの車重の重さ。確か、1,800kgはあったよな、と思ったら、「総重量で2tあります。」と彼。
なので乗り方としては、ワインディングを攻めるより、その安定性を活かした高速ツーリングのほうが向いているだろう。
BMWはオープンカー好きのために、2シーターのZ4だけでなく2・4・6の各シリーズにカブリオレをラインナップしてくれる。全身に風を感じて走れる開放感を、いつか僕も味わってみたい。
でも、20代で335iに乗ってて、しかもバイクと2台持ちなんて、うらやましいなあ。
そんな彼らが特に興味を持ってくれたのが、やはり外観で目立つマットブラックの専用ホイール。
BMW純正Yスポーク359M(1ピース鍛造)
F:9.0J×19 (ET+25mm)245/35/19
R:10.0J×19(ET+31mm)265/35/19
自分もコンペティションがプレス発表された時に、「このホイールだけでも履きたい!」と思っていたくらいだから、「みんな考えることは同じなんだなー」と妙に納得。
ホイールの奥の、ドリルドの大径ブレーキローターにも興味津々の様子。そういえば、以前別の場所で知らないおじさんに話しかけられたとき(「嬉」参照
)も、ローターのことだった。
キャリパーが対向ピストンではなく片持ち(片押し)なことを説明してあげると、ちょっとびっくりした様子。ほぼツライチのフェンダーとタイヤに、「これでディーラーOKなんですか、すげー」って。
二人とも、あまりにもしげしげと蜜柑号を見てくれるので、僕も嬉しくなってサービス精神を発揮してエンジンをかけたり、ボンネットを開けてエンジン見せたり。
でも君たち、確か僕がウォーキングに出かける前からここにいたよね?
「はい、エンジン音が聞きたくて、戻って来られるの待ってました。」
え、それだけのために一時間半も?どんだけーと思いつつ、なんだか申し訳なくて思わず、
「よかったら助手席に乗ってみませんか?その辺ひと回りしますんで。」
・・・というわけで、カブリオレのお兄さんを乗せて駐車場周辺の峠道を軽く流す。335iカブリオレとの違いを尋ねると、出足とコーナーでのグリップ感が全然違うそう。
335iはターボだから、回転数を上げるほどターボの加速が効いてくるので、出足は2tの重量もあってさすがに厳しいだろう。グリップも、M3はDSCを切らない限りミシュランのPirot Sport PS2がガッチリ路面を捉えて離さない。
駐車場に戻ってきて、タイヤが焦げる匂いと、マフラーが冷えて発するキンキンという金属音の中でまたひとしきりクルマ談義に花が咲く。
さっき会ったばかりだけど、クルマが好きな人と話をするのはめっちゃ楽しい。世代の違いを超えてすぐに打ち解けられる。コミュニケーションが苦手な僕が、自分で不思議に思うくらい。
「BMWのミーティングとか、行かないんですか?行ったらめっちゃ注目ですよ」って言われたけど、人に見せるために乗ってるわけじゃないし、ド(ど?)ノーマルだし。
気がつけば、昼すぎに出かけた遠足も夕方になっていました。バイクのお兄さんたち、長時間つき合ってくれてありがとう。またどこかでお会いできるといいですね。