ゴールデンウィークもいよいよ終盤。
前半は雨&蜜柑号入庫でつぶれ、昨日は洗車三昧。
あれ、気がつけばどこにも行ってないや。しかも明日は天気がちょっと微妙。連休中はずっと一人ぼっちだけど、出かけるなら今日しかないじゃん。
せっかくだから、おいしい空気や緑をのんびり楽しみたいなあ。
人出と渋滞を避けて、近場だけどあまり知られていないお気に入りの秘境を目指すことに。
蜜柑号で気持ち良く流して15分で目的地周辺の駐車場に到着。
トレッキングや釣りを楽しむ人たちで駐車場は賑わっているけど、僕の行き先にはたぶん誰も行かない。
駐車場から歩いて30分ほどの、小さなダム湖を目指す。アスファルトの道をしばらく進むと、新緑がまぶしい山道に。
木陰に入るとちょうどいい涼しさで気持ちいい。
そばを流れる渓流のせせらぎと、野鳥のコーラス、甘い花の香りが心を癒してくれる。
道すがら、目に留まった可愛い花や燃えるような新緑の風景をスマホのカメラに収めながら、目的地のダム湖に到着。
湖面は静かで今日は水鳥もいない。深い静寂に包まれながら、急坂を登って早くなった呼吸が徐々に収まるのを待つ。
ダムの端までゆっくり歩いて、ふと湖の対岸に目を移すと、そこには驚きの光景が。
なんと、山フジが、ものすごい高さで連なって何百という花房を開かせていた。ゆうに10メートル以上はあるだろう。
この場所には何度か来たことがあるけれど、フジの花が咲く今の季節は初めて。こんなすごい風景があるなんて、知らなかった。
今になって、カメラを持ってこなかったことを激しく後悔。ウォーキングメインと思ったから、重たいカメラは車の中。
さあ、どうする?もう一度往復1時間かけてカメラを取りに戻るのか。明日もう一度出直すか。でも、明日は今日ほどの晴天は望めそうもない。
どうする、俺?今年は潔くあきらめて、来年のチャンスを待つか?
しばし逡巡して出した結論は、1時間かけてカメラを取りに戻る、でした。予想したあなた、正解です。僕の性格を考えると、とっても簡単でしたね。
被写体となるフジまで湖面を挟んで100m以上離れているので、アングルの自由度がない。苦心して撮った一枚がこれです。
ちなみに、左下の部分のズームがこちら。
藤棚に広がるカーテンのようなフジもいいけど、誰の手も入っていない山フジも大好き。生命の躍動を感じさせてくれる。
結果的に2往復2時間の新緑ウォーキング。いい運動にはなったけど、やっぱり一人では寂しかった。
来年はぜひ、大切な人と一緒に来たい。そう心に誓う、僕の黄金週間でした。