大型の台風8号がゆっくりと近づいている。数日前から、「数十年に一度のスーパー台風」などと騒がれ、対応に大わらわ。
仕事の関連でも、影響を考慮して中止されるものが続出。中には、今日行われるはずだったものも。しかし、いざ蓋を開けてみれば、今日はギラギラと真夏の太陽が照りつけるうだるような暑さ。台風の「た」の気配もない。フライングしすぎやろ!ってツッコんでみてももう遅い。
進路予測も刻々と変わる。当初、北部九州直撃コースだったものが、南九州が予報円の中心に。到達時期も、予報が更新される度にずれてゆき、現在の北部九州最接近は10日(木)夕方頃とのこと。
台風の進路予想は、コンピュータ解析が発達した現在でも相当難しいのだろう。ニュースの説明によれば、日本列島付近に居座る勢力の強い二つの高気圧に進路を阻まれて、これからさらに速度が遅くなりそうとのこと。
それにしても、台風のニュースに接するたびに思う。台風が本当に直撃したら、スーパー台風でなくても被害は甚大。仕事にも、日常生活にも影響は必至。
なのに、台風の進路予測が外れて、大した風雨にならなかったり、近くを通過しても勢力が弱まってしまったりすると、幾分「がっかり」してしまうのはなぜだろう。
子どもの頃、「台風が来る」となると、大人たちがにわかにあわただしくなって、大工道具を出して家の補強を始めたり、懐中電灯やほこりをかぶったろうそくの箱を引っ張り出したり、断水に備えて水を溜めたりしていた。そういう光景を小さい子どもの目で眺めながら、ひそかにわくわくどきどきしていた記憶が残っている。
今でも台風が来ないと若干残念な気持ちになってしまうのは、そういう記憶の欠片(かけら)の名残なのかな、と思いました。申し遅れましたが、災害で大変な思いをされてある地域の方々、不謹慎なことを書いてしまってごめんなさい。
台風がどこを通ろうと、どうか被害が出ませんように、と祈る気持ちは変わりません。
今日は、夜になっても気温が下がらず、風はある程度吹いているけど生あたたかく、蒸し暑い。台風が来ているときによく言われる、フェーン現象ってやつかな。
今日の夕方の空は、息を呑むほど美しかった。太陽が沈んだ西の空だけではなく、反対側の東の空まで、茜色の夕焼け空が360度拡がっていた。こんな美しい夕焼けは、一年のうちに数えるほどしか見られない。
どうか、台風による荒天の前兆などではありませんように。大きな被害がどうか出ませんように。
