今シーズン初めて、この地域でも平野部に積雪がありました。朝起きると、一面の銀世界。灰色の多いくすんだ街並みも、この時ばかりは輝いて見える。
高速も止まって、クルマもゆっくり走るから、嘘のように静かな朝。めったに遭遇できないけど、大好き。さっそくベランダからパチリ。
積雪は、3~4cm。気温が上がってきたせいもあって、人やクルマが通ったところはねずみ色のシャーベット状に。こうなると、歩くのはたいへん。
ここいらの雪は、ちょっと積もっただけで大騒ぎ。高速は通行止め、一般道は大渋滞、電車は遅れる、人は滑って転ぶ。たぶん、雪国の人には、おかしいというより理解できないだろうと思う。雪国でこんな調子じゃ、生活できないもんね。
でも、朝のすったもんだ(←これって、標準語?方言?)も、雪が融ける昼過ぎにはまるで嘘のよう。近くの駐車場に、雪だるまを発見。パチリ。
どことなくトボけた表情が、愛らしい。頭の植木鉢は正統派の証。お昼過ぎという時間帯からして、子どもが作ったとは思えない。昼休みか何かに、大の大人がせっせと雪だるまを作っている光景を想像すると、ちょっと微笑ましい。そういえば、どことなくオジさんぽい顔に見えてきた。
ふと思ったけど、雪だるまって、雪国の人はあまり作らないんじゃないかって。雪は、余りにも日常過ぎて、また、厄介なものでもある。
雪だるまには、雪が珍しい、雪が恋しい地方の、雪への「憧憬」がいっぱい詰まっているように思いました。