愛車遍歴(その15)BMW_320i Sedan | M3遣いのブログ

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ライカではなく、BMWのほうです(^^ゞ
日々想うことをまったりと・・・

今回は、15台目の愛車を紹介。私の、人生初めてのBMW車。


BMW_320i Sedan M_sports(E90)
所有期間:1年


きっかけは、新聞の折り込みチラシ。輸入車専門の中古車屋さんの広告に掲載されていた白のBMW。「おー、カッケー」といつものようにスルーしようとした瞬間、「え?」と値段に目が止まる。3年落ちで、こんな金額で買えるんだ。へー。


その足で本屋さんに行って、中古車情報誌を立ち読み。なんと、320セダン(E90)の、6速マニュアル車を発見!とりあえず雑誌を買って、急いでお店に連絡。でも、「あー、その車はもう売れちゃいましたねえ。マニュアルは珍しいので、入ってきてもすぐ売れちゃうんですよね。」・・・残念。ちなみに、電話をかけた相手は、今のM3と、その前のクーペをお世話してくれたディーラーの、私の担当さん。縁とは不思議なもので。


希少MT車は逃したものの、一旦燃え上がった「車買いたい病」は収まらず、ネットで検索してたどり着いたのが購入した320iMスポーツ。お店は、ディーラーではなく輸入車専門の中古車屋さん。対応はとても良かった。


試乗して感じたこと。「ハンドル、重っ!」片手で右左折して、ステアが勝手に戻るなんてあり得ない。あと、タイヤ、硬っ。例えれば、木の車輪かと思った。あとで調べてみたら、BMWがランフラット*1を標準採用してごく初期のモデルだった。タイヤとサスのマッチングがうまくいってなかったのだろうと思う。次に乗ったクーペでは、年式は1年しか変わらないのに、同じランフラットでも見違えるように改善されてたから。


購入して、乗り回した後の感想は、「BMWにして良かった!」のひと言に尽きる。月並みな表現しかできないけど、しばしお付き合いを。


E90sedan

ちなみに、写真は、購入して3カ月後に、ホイールをE92_M3純正18インチに換装した後。タイヤサイズは変更してますが、ツライチ*2で入っちゃうんですね~。純正17インチからのインチアップでしたが、ランフラットではない分、乗り心地は格段に良くなりました。E90のランフラットにご不満の方は、ぜひ検討してみては?余談ですが、M3純正18インチホイールの軽いことといったら!さすが鍛造*3。片手でラクラク運べました。


何よりも感動したのはコーナリング。「オン・ザ・レール」という表現がぴったり。狙ったラインを、寸分違わずトレースしていく。それも、自分が糸の先につけられたおもりの先端のような感覚で。とにかく、気持ちイイ。


あと、速度が増せば増すほど、クルマの挙動が安定する。市街地をノロノロ走っていた同じ車とは思えないほど。諸事情により具体的には書けないけど、スピードメーターの針が右半分にきて、片手で鼻歌交じりに運転できるクルマに出会ったのは初めてだった。国産車、いっぱい乗ったけど、もっと手前の速度域から、サスは暴れだすは、チャタリング*4はでるはで、とても飛ばす気にはなれない。


巡航200km/h超が当たり前の、本場ドイツのアウトバーンで鍛えられた高次元のトータルバランスに脱帽。私が、BMWフリークになるきっかけのクルマでした。


1年でお別れしたけれど、もらい事故がなければ今でも間違いなくこれに乗ってたと思う。でももしそうだったら、このブログも存在してなかったかも。運命の巡り合せって、不思議なものですね。


今回は、予想外にボリュームが多くなってしまった。それだけ、人生初のBMW車としての思い入れが強いクルマでもあるということ。今も、いいオーナーさんに巡り会えて、大事にしてもらっているといいけど。



*1:ランフラット タイヤの一種で、サイドウォール(側面)を強化してあり、パンクしてもかなりの距離(80km程度まで)を走行できる。スペアタイヤを省略できるので、重量減やスペースの確保にメリットがあるが、側面が硬い分、乗り心地が犠牲になりやすい。現在は、品質改善やサスとのマッチング調整により、デメリットはほぼ解消されている。


*2:ツライチ クルマのドレスアップ用語で、フェンダーとホイールの外側の面(ツラ)がぴったり揃っていること。ギリギリまで出すのがドレスアップの理想。


*3:鍛造 ホイールの製造方法のことで、安価な鋳造と比較して、より軽量に、かつ高強度なものが作れるが、高価なため製品としては鋳造が圧倒的に多い。世に出回る純正鍛造ホイールの模造品(パチモノ)のほとんどが鋳造で、重く強度も弱い。


*4:チャタリング 主に高速度域で、ステアリング(ハンドル)に、ブルブルと細かい振動が出ること。特定の速度域でのみ、発生することが多い。