存在することを
自分の感覚のみで
意識することは
難しく

痛みを伴う体感から
知覚することが
簡単に思う

それは
こころであれからだであれ

感覚が薄れるほどに
存在も薄れていく

存在に意味をなさなければ
消えていく
そして消えていく

痛みのない場所へ
からだのない場所へ

目に見えるもの

そのものにしか意味を見出せない時期があり

耳にすることの

表面の音のみしか聞こえなかった


作り出した視覚に飛び込んでくるものに

惑わされては

意味の無いことの中で


めぐりめぐっていた


出口は

目の前に隠されていることに

気づくことができなかったのだろう


何重ものフィルターを

無くしては作り上げていた

まぶたを閉じれば

見えてくる


光の容と

あなたが認めていく

存在と



白い十三夜月を目指すように

眼前の空にはそれがずっと浮かんでいる

呼ばれた気がした

私が呼んでいるのかもしれない

淡い空に浮かぶ白い月

誰かと話したくなって向かったのは

誰もいない場所

自分と向かい合える場所

月だけが自分を知っているようで

少し寂しく

少しほっとしている

次第に暮れていく

西の空の色が変わっていく

白い月は少しずつ色を深めていった

西の空にオリオン座が見えた

答えはすぐにでなくとも

待っていれば

少しずつ現れてくるのだと

思う