ビロードの手触りを
たたえたビオラが咲き乱れ
かすかに揺れていた
あの日の記憶
庭で花に水をやる
母の後姿と
土で汚れた手
花に話しかける声
幸せな庭
芝を植えたときの
未来への期待
別れを告げた
あの庭も今はなく
過去にとらわれたのは私だけで
遠く離れた土地で
今も変わらず
母は木に話しかけ
幸せを感じながら
前に進んでいる
ビロードの手触りを
たたえたビオラが咲き乱れ
かすかに揺れていた
あの日の記憶
庭で花に水をやる
母の後姿と
土で汚れた手
花に話しかける声
幸せな庭
芝を植えたときの
未来への期待
別れを告げた
あの庭も今はなく
過去にとらわれたのは私だけで
遠く離れた土地で
今も変わらず
母は木に話しかけ
幸せを感じながら
前に進んでいる
小手毬に誘われて
外に出ることにした
柔らかな風が吹いていて
鳥の声が聞こえる
緩やかに小手毬はゆれていた
心地よくなって
風の赴くまま
西に向かう
その日は
暖かく緩やかに過ぎていく
寄り道した道の角に
ハクモクレンが咲くのが見えた
咲き誇り大きく広がる
ひとつふたつ
花びらが落ちていた
落ちた花びらさえ綺麗で
暫く惚けてしまったから
夜が近づいてきた
ほのかに白く浮かぶ
ハクモクレンが光を灯す
淡い空に
淡い気持ち託して
過去を見る人を
嘆くよりも
未来を見る事を
少しでも伝えたい
言葉よりも速く
まっすぐな気持ちで
鮮やかな風が吹く
淡い夕暮れから
冷えた風の記憶も薄れ
暖かな風が吹く
花の色もなお
染められて
ひらくでしょう