SLの世界でよく聞かれる事で「どこか面白い所ないですか?」
そんな時私はCocololo Island Resort(http://www.cocololoisland.com/ )と答えます。
そしてみなさん必ず、すでに知っていますw

http://slurl.com/secondlife/Cocololo%20Island/177/245/23

技術の粋を集め、素晴らしいホテルやアトラクションが満載で、
SLの表現力の限界に挑戦したと言っても過言ではないCocololo Island。
本日はそのオーナーRocky Sassoonさんにお話をお伺いしました。

尚、cocololo内の細かいレポートは4gameのこちらを 参考にしてください。
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emo8889 Xeno: SL始めたきっかけをお願いします。


Rocky Sassoon: きっかけといえばSLの前にTSO(TheSimsOnline)というネットゲームをしていたので
TSOが寂れてしまって新しいゲームを探していて、
なんとなく同じようなゲームを始めてみた、という感じです。
世界の人とコミュニケーションがとれるMMOっていうんでしょうか、
着せ替えとかには興味がなくて、外国人とコミュニケーションが取れるゲームを探していたんです。


emo8889 Xeno: 実際始めてみたSLの印象はどうでしたか?


Rocky Sassoon: はじめたときはほとんど日本国内で情報が流通していなくて、
数少ないBlogを見たりしながら、はじめの数日はブラブラ飛び続けていました。
人が少ないなーという印象でしたね。


emo8889 Xeno: その時は人が少なかったんですね。


Rocky Sassoon: とにかく、人と会うのが大変で、なかなか人と会えない。
ゲームのやり方も全然わからない、そんな感じだったので、ただブラブラですw
それで偶然に日本人プレイヤーと出会って、桃源郷という日本人コミュニティへ連れて行ってもらって
それからいろいろ教えてもらいながら物を作り始めました。



「将来南国に移住したいという夢があった」

emo8889 Xeno: それからcocololoの計画を始めると。


Rocky Sassoon: SLでは万物をプレイヤーが作っているということがわかって、
自分なりの楽しみ方をしようと思いました。
自分は将来リタイアしたときに南国に移住したいという夢があったので、
それをSLで一足早く実現できるのではないかと、それでSIMを買ったんです
自分で作ってしまおうと。


emo8889 Xeno: SIMを買ってからどのような段取りで?


Rocky Sassoon: 本当に運がよかったのですが、当時周りに腕の良いビルダーさんが何人もいたので、
彼らに声をかけて建物を作ってもらったり、全体の構想を手伝ってもらったりしました。
私はアトラクションを設置したり、まあリゾートとしての仕上げというか
あまり作業には関わっていないんです。




mixiが参入しましたが、その建築をした方や、目立たないけれど玄人から高い評価を受けている人などで、
そのビルダーさんたちは今でもSLトップクラスですよ。


emo8889 Xeno: ちなみに作業の工程相談などは全てSL内で完結させたんですか?


Rocky Sassoon: そうです。
ビルダーさんにRLの設計士の方がいたので、はじめに私の希望を聞いてもらい、
SIM全体の設計図を作ってもらって、後はそれぞれ担当分野をせーの!って感じでw


emo8889 Xeno: なるほど。


Rocky Sassoon: 建物以外の部分は私が気ままに作りこみました
あの頃はまだ広い土地で物を作るということが一般的ではなかったので
みんな物作りに飢えていたのかもしれませんね。
あと力がある人に才能を思い切り発揮して欲しいとも思っていました。


emo8889 Xeno: cocololoで設計図を作って「せーの!」って難しそう。


Rocky Sassoon: 時には意見が衝突することもありましたが、みなさんプロでした。
私のイメージを見事に形にしてくれました。


emo8889 Xeno: Rockyさんのイメージですか。


Rocky Sassoon: はじめに、アジアリゾートの「AMAN Resorts」 っぽく作ろうというテーマがあったので
そのイメージを全員が共有できたのだと思います。
あとは細かい所、例えばこのホテルもSLなのだから寝室とかは作らないでオープンエアーにしようとか、
壁で囲まれた部屋は要らないね、とか、そんな要望をちゃんと形にしてくれました。
RLを模倣するのではなく、SLらしいリゾートを作りたかったんです。


emo8889 Xeno: 伺っていると比較的スムーズに製作できた感じですね。
製作期間は6ヵ月と伺いましたが。


Rocky Sassoon: みなさん忙しいので時間はかかりましたが、作業は全体的にスムーズでした。
グランドオープンまでは半年かかりましたが、4ヶ月くらいでほとんど出来上がっていましたね。
作業期間としてはかなり短いですよ。


emo8889 Xeno: その出来上がり後の2ヶ月間は何の期間だったんですか?


Rocky Sassoon: なかなかログインできない人もいましたので、オープンには気を使ったんです。
お金をかけて宣伝はしたくなかったので、あちこちに色々とネゴして回って
海外の取材を受けたりメディアに載せてもらったり、知名度を上げることに専念したんで。
それで知名度が上がったところでオープンという作戦でした。


おかげで、オープンしてからはなんの宣伝もすることなく、人で賑わうSIMになりました。
予想以上の出来です。


emo8889 Xeno: オープンした時の率直な感想をお願いします。


Rocky Sassoon: 肩の荷が下りたという感じでしたね。とにかく素敵な建物が沢山出来ていたので、
彼らのためにも露出して知名度を上げる事が私の使命と思っていましたから。


emo8889 Xeno: ではcocololoの素敵ポイントをいくつか。


Rocky Sassoon: まずは景観ですね。本島とハート型の島に分かれているのですが、それぞれ景観が綺麗だと思います。




あとはひとつひとつの建物と、楽しめるアトラクション。
見て楽しめて、体験して楽しめる。そんなSIMだと思います


emo8889 Xeno: ではRockyさん自身のお話をお伺いしますが
最初に南国を作りたいからここまでやりこむエネルギー、どこからそこまでの力が沸いてきたんですか?


Rocky Sassoon: RLで頑張っている自分へのご褒美とでも言いましょうかw
儲けるとかは頭になくて、とにかくストレスのない世界で楽しんでやろうと思ったんです。
それでSLをやり始めたら楽しいので、突っ走ってきましたw


emo8889 Xeno: SL楽しいですからね。


Rocky Sassoon: 楽しいですねー。
私の場合は特に海外の人達との交流が楽しいので、SLは特別に楽しいんですよ。
ここに来てくれる海外の人と仲良くもなれるし、自分から色々な場所へ行って遊んだり。
だからcocololoは日本人専用っていう感じにはしたくなくて。
だからWebsiteとかも全て英語で作ったんです。


emo8889 Xeno: 元々英語は得意なんですか?


Rocky Sassoon: さっき言ったように、ゆくゆくは海外に住みたいので英語は好きでした。
それでTSOというゲームで日常会話を覚えて。
得意ってわけではないんですが、SLで覚えられるのが楽しいんです。
ビジネス英語はできませんよw



「海外の方との交流はSLを続けている大きな理由」

emo8889 Xeno: 海外の方との交流が本当に楽しいみたいですねー。
それ以外にSLの楽しさってどんな事がありますか?


Rocky Sassoon: 海外の方との交流は私にとってSLを続けている大きな理由です。
それ以外は、他のゲームを知らないので比較はできないんですが、
自由度が高いのが楽しいですよね。
なんでも作れるし、手元で作ったものがすぐに世界に出せる。
RLでWebsite作ったりしても相手が見えないけど、SLでは見えますからね。
直接評価をもらったりできるっていうのも大きいですね。


emo8889 Xeno: 色々な製作とかもされたり?


Rocky Sassoon: 最近はじめましたw
プリムで形を作るとかいうことだけではなくて、プリム+テクスチャ+スクリプト、で
良いものが出来るっていうことを再認識したのがcocololoが出来た後って感じです。
テクスチャにしても、ただ写真をパクって貼るんじゃなくて
自分で納得のいくものを描いて、とか、そういうのに最近ハマり始めたんです。


emo8889 Xeno: こんな素晴らしい場所にいると自作も妥協できないですねw


Rocky Sassoon: そうなんですwだからここでは私はあまり作らなかったんです。
今は別に土地を借りて、そこでコツコツやっています。
とにかくSIMの完成とかオープンに神経を使っていたので、作る時間もなかったんです。


emo8889 Xeno: じゃあ最近は物作りにかかりっきりですか。


Rocky Sassoon: はい、今はそうです。目的もなく好きなものを作るのが楽しいです。
またそれらが集まってきたらやりたいことも形になると思っています。


emo8889 Xeno: やりたいこと?


Rocky Sassoon: 例えばcocololoはテーマありきで作り始めて、作った後は虚脱感に襲われたw
夢中で作っていましたから。
でも、今は作りたいものを作って、それらのパーツが集まってまた新しいSIMをやりたいな、とか。
順序が逆ですね・・・でも、それもアリかなと思っています。


emo8889 Xeno: じゃあ結果何が出来るかは最後の方までわからないw


Rocky Sassoon: いや、ぼんやりと見え始めていますけれど、RLの模倣じゃないものをやりたいので
それが見えるまでが楽しいのかなって思ったりしてます。
長く楽しもうと思っているので。


emo8889 Xeno: その計画ってもうある程度動いてるんですか?


Rocky Sassoon: 全然です。パーツパーツが頭の中に出来上がっていて
ぼんやりと全体像が見えてきてあとはRLでないものをどうやって作るか。そこが一番難しいんですが。


emo8889 Xeno: 「RLでない」というキーワードが沢山でてきますね。


Rocky Sassoon: 自分では作る意味がないと思っているだけです。
ただ、RLではできないことができるのがSLなのでそう思っているだけですが。
仁徳天皇稜とかは作りたいですけどねw



「SLは心を解き放てる世界、想像力を解き放てる空間」

emo8889 Xeno: RockyさんにとってSLの世界って何でしょう。


Rocky Sassoon: くどいようですけど、RLとは違う世界ですね。
RLでいろいろ制約があってできないことができる世界。
屈折してるのかなw


emo8889 Xeno: もうひとつの世界のような感覚?


Rocky Sassoon: まさにそうです。
綺麗に言うと、心を解き放てる世界、想像力を解き放てる空間っていうのかな。

emo8889 Xeno: ちょっと話の内容変わりますがRockyさんが好きな場所とかありますか?


Rocky Sassoon: 難しいな・・・w
最初のころはアムスとかNAKAMAとかありましたけど見慣れてくると興味もなくなってしまって。
場所というよりは髪の毛とか服とか、新作を見たりするのは面白いですね。
注目しているクリエーターは沢山います。


emo8889 Xeno: ファッションとして?


Rocky Sassoon: いや、このアバタなんて1年以上変えてないし、無頓着ですw
クリエイトという意味です。


emo8889 Xeno: クリエイトとして服や髪を見ると。


Rocky Sassoon: 自分も初めのころ作ってみたりしたので、難しいところはわかっていすから
例えばシャツの襟元を綺麗に出すのが難しいとか、そういうところを綺麗に作ってるなーとか
細かいところですね。
テクスチャを綺麗に描いてる人とも興味ありますね。


emo8889 Xeno: 今SLが爆発的に流行ってますが
Rockyさんから楽しむコツを教えていただけないでしょうか。


Rocky Sassoon: ユーザの数だけ楽しみ方があると思うので
自分なりの楽しみ方を見つけるといいと思います。
物を作ることがすべてではないし、単に観光するだけでも楽しいし
自分なりの楽しみ方が見つかれば長続きするでしょうしね。


emo8889 Xeno: 読者の方にCocololo Island ResortのPRをお願いします。


Rocky Sassoon: ひところ、アカウント作り立ての日本人のユーザが毎日のように
ぽつんと座って海を眺めていました。
ぼんやりしたいとき、ぜひ遊びに来てください。
あと、デートスポットとしても楽しめるので、カップルの方もぜひどうぞ。


emo8889 Xeno: ちなみにカップルになれない人は・・・w


Rocky Sassoon: ここでナンパしてもいいかもですw
女性の一人旅も多いですよ。


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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Second Lifeの世界だからこそできる南国リゾートがここにあります。
そしてそこから伝わってくるのはRockyさん自身の楽しむ為の情熱。

その力と素晴らしいクリエイターさんたちの技術が一つになって出来たのがCocololo Island Resortで、
何度足を運んでも飽きない美しい景色や建物が、
SLの可能性を無限のものとさせてくれている事に気が付きました。


自身のブログ にもあるようにRockyさんは本当に気さくな方で、

その人柄がこの結果に結びついているのも言うまでもありません。


まだ行ってない方、是非一度このCocololoに足を運んでください。
そしてこの素晴らしい場所でSLの表現力を体験してみてはいかがでしょうか。

2007年4月現在、Second Lifeの世界で脚光を浴びてるのがビジネス。
今色々な企業やコンサルタント会社がin Worldに突撃してきてますが
我々一般ユーザーにはなかなかその世界を垣間見る事ができません。

その企業の中の一つに、NAGAYAを創設された方が立ち上げた実績抜群のチーム「FORCE」があります。
(NAGAYAに関する記事はこちら)



http://slurl.com/secondlife/Shinjuku/53/91/22


SLの世界をもっとも知る名クリエイター、

そしてFORCE代表のRandy Kamabokoさん(http://randy13.blog58.fc2.com/ )に
本日はお話をお伺いしました。


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emo8889 Xeno: 最初にSL始めたきっかけをお願いします。

Randy Kamaboko: SL始めたキッカケは以前やってたMMO(SWG)のお世話になった方々が
SLに移住してしまって、その様子をブログにUPしておられたの見て、
アメリカンなノリなヘンな世界だなと。
週末はパーティーだ!みたいなアメリカのドラマチックなノリに私も便乗したかったって感じです。

emo8889 Xeno: 実際初めてみていかがでしたか?

Randy Kamaboko: とにかく最初は自分の見た目が許せなくてひたすら買い物でした。
見るもの見るもの新鮮で、まさに異文化に飛び込んだ疑似体験の日々で、
まず自分で作ってみたのはTATTOOでした。
そのSHOPを作る過程でハコモノを作る快感に目覚めてしまったって感じです。
で、あれこれ感動しつつ徘徊の日々を続け、桃源郷で知り合った仲間達とNAGAYA を作る、という流れです。
色々な場所にインスパイアされましたよ。

emo8889 Xeno: 最初はNAGAYAの和風からスタートしたんですね。

Randy Kamaboko: 当初は古めかしい和風家屋ばっかでしたね。
NAGAYAの活動が落ち着いて以降はアタマの中にあったアンティーク、モダン、サイバー、ゴシック、
ありとあらゆるジャンルの世界で一気に吐き出してる感じです。

「ガレージキットのフルスクラッチに近いノリ」


emo8889 Xeno: 建物作りの楽しさとは?

Randy Kamaboko: イコール空間作りだと思うのですけど
SLでのモデリングは限界が見えてるようで、見えないというか。
色々な形の組み合わせを沢山の人がやってるのを見て、
じゃあ自分はそこにこういうテクスチャ貼ってみるか、で、自分も驚いてる、的なカンジです。
ガレージキットのフルスクラッチに近いノリでやってます。

emo8889 Xeno: その中でここだけは絶対譲れないコダワリとかありますでしょうか?

Randy Kamaboko: コダワリですか・・考えた事ないな・・。
強いて言うと遊び心、みたいなとこですか。
ワタシの場合、建物+ガーデニングというやり方で作業を進めさせて頂いているのですけど
敷地内のどこにいっても何か仕掛けがある、そういうのが理想なんですけどね。

なかなか難しいデス。

emo8889 Xeno: 建物作りってそういったアイデアが重要ですよね。

Randy Kamaboko: 特にSLには建築基準なんてないですしね。
プリム使ったモデリングからテクスチャ作りまで
設計図を作る楽しさってのが一番良い表現なのかなと思ったりしてます。
ちなみに設計図=脳内です。

emo8889 Xeno: よく図面を引く人いますがそうではないんですね。

Randy Kamaboko: 実際に図面を正確に引く事はないです。
イメージをプリムつかって確認しながら出来るのがSLの特徴ですしね。
すごくカンタンな間取り図とかは作りますけどチラシの裏レベルです。
でもFORCEは顧客が法人になりますから、
今後は事前にパース作ったりっていうのが必要になるかもしれませんね。


「FORCEはSL内からRLに向けた

ビジネス展開を行っていこうという志で立ち上げた」


emo8889 Xeno: ではRandyさんよりそのFORCEの紹介をお願いします。

Randy Kamaboko: FORCEは特異な形態だと思うのですけど
SL内で活動しているビルダー、スクリプターを中心にモデリングチームを結成し、
さらにRLで経営コンサルティングやイベントプロモート、

税理会計などのスキルを持つ彼等と組織を組むことによって、

SL内からRLに向けたビジネス展開を行っていこうという志で立ち上げた、

出来立ての株式会社であります。

emo8889 Xeno: SLからRLへのビジネス展開といいますと?

Randy Kamaboko: 今って多くの企業がSLに参入してきてますでしょう?
私達は既にSLで多くの時間を過ごしていて、
何が楽しくて、何が受け入れられるものかを知っています。
どういう手段で何を興せばSL内で受け入れられるか、という知識も持っています。
闇雲にSLを新手のビジネス市場だと飛びつく所へ真っ向対決です。

emo8889 Xeno: 過去の実績も他所とは違いますよね。

Randy Kamaboko: そこは売りではありますけどemoさんご存知の通り
SL内で大掛かりなコンテンツを立ち上げるにはお金ってやっぱ必要になりますよね。
私たちはクライアントをアイデアの提供者と位置づけていて、
そのアイデアを、私たちがSL内で培養した技術や知識を提供することで
実現させましょう、ってカンジなのです。

emo8889 Xeno: つまり経験?

Randy Kamaboko: ですね。まだまだ経験豊富とは思ってませんけど
少なくとも、私たちはユーザー視点で展開していく事が可能です。

emo8889 Xeno: なるほど、ユーザー視点ですか。

Randy Kamaboko: コンテンツに対するアイデアが重要なのは当然だとして
やはり基本的に面白い場所の数が多ければ多いほうが、ログインしたくなると思いませんか?
それを増やす事が今のSLにも今後のSLにも最重要な課題だと思います。

emo8889 Xeno: そのために参入してくる企業が心しておくことってありますでしょうか?

Randy Kamaboko: 企業の担当の方と話す段階で私はSLの現状をありのまま伝えるんです。
総アカウント数500万人越えたとしても実際に同時接続が3万人越える事って
ヨーロッパのコアタイムだけですよ、って事から
そのうち日本人は1%程度のマイノリティですよ、って事まで。
SL住人は既に多くのユーザー製のコンテンツで満足している事も、です。

emo8889 Xeno: そうなると企業が入る隙がないと思いますが・・・どうなんでしょう?

Randy Kamaboko: 目的次第ですよね。
国境がないのと同様、企業と1ユーザーの差もないわけでして。
しかし近い将来このようなバーチャルな空間は拡大していく事は可能性として高いわけです。
大きな資本力をもつ企業はその発展をサポートする側に本当はいて欲しいんですけどね。

emo8889 Xeno: そのバーチャル空間の先駆がSLということですね。
そのSLの将来性はどうでしょうか?

Randy Kamaboko: コンテンツ次第だと思います。
ログインして面白いものがなければ、批判だけが残ります。


幸いといいますか現在日本人が非常に多くなりまして、
かつて電化製品などのジャンルでジャパニーズパワーが世界を席捲した時のように
SLそのものを、日本人のパワー主導で動かす事も十分可能だと思います。
オタクカルチャーの面なども含めまして(笑)
日本人がどんどん面白いコンテンツを作っていくことが、意外とSLを引っ張る事になるかもしれません。

emo8889 Xeno: それだけ日本人にはパワーがある。
そのパワーの中にFORCEの存在が大きくあるような活動を続けるんでしょうね。

Randy Kamaboko: 私は一般ユーザーを扇動?するような立場につくつもりはないのでアレですけど
私たちで出来る限りの、おもしろコンテンツを提供し続けたいと思います。

emo8889 Xeno: それほどの志のFORCEを作ったお考えは何だったんですか?

Randy Kamaboko: ずっと個人でやってきましてやはり物理的に限界があるという点と
法人格化することでより大きなプロジェクトに参加できる、という点。
あとは、SL知らないくせにSLコンサルとかほざいてんじゃねぇぞ?的な反骨心ですか(笑

emo8889 Xeno: ただコンサル会社よりも目立つのが一般企業参入。
これは素直に歓迎すべきですか?

Randy Kamaboko: 1ユーザーとして迎えればいいんじゃないでしょうか。

どうせ、という言い方は語弊がありまくりますけど
今のSLに参入しても速攻性のある結果なんて出ないでしょうし
参入してきた企業の名前が大きければ大きいほどSL住人は注視しているし
建物含めたコンテンツの内容が悪ければ逆にブランドイメージ落とすだけですし
むしろメディアの報道の偏り方の方が企業参入より問題だと思いますが・・。

emo8889 Xeno: 今メディア凄いですよねぇ。

Randy Kamaboko: 大事件起こさない限り自分の名前が全国紙の一面に出るなんて
想像すらしてませんでした。
メディア側の視点でみると、文字数の問題とかで現状の報道になってしまうことは理解は出来るのです。
ただし真実の報道、というのはブログなどで、個人が発信できる時代ですから矛盾が生じますよね。

emo8889 Xeno: ビジネス報道では本当にそう思います。

Randy Kamaboko: 今回、SL騒動に直面しましてすごく実感したのは、
やはり報道というものを鵜呑みにせず自分で考える、調べる事って重要なんだなぁという事でして
実際に報道が過熱して、SLアカウント作ってログインしてみたものの、ってパターンの声多いでしょう?
最終的な判断は受け止める側、という非常にいいサンプルがSLだったなーと。
そういう感じなので実際はメディアに意見をどうこうというのはないです。

emo8889 Xeno: FORCEが現在までに携わった実績を教えていただけますでしょうか?

Randy Kamaboko: 現在までの時点では、SLを面白い角度でとらえて参入してこられた
ベンチャー企業が多いです。
で、まだ表立ったSL実績とか表面上出ていません。
他にはイベントには結構あれこれ関ってます
あと現在進行形(2007/04/20現在)のものでは、
かなりのビッグネームのクライアント案件もありますけど、こちらはお楽しみ、ってことで!

emo8889 Xeno: ちょっとした時期予告だけでも・・・○月が熱い!みたいなw

Randy Kamaboko: そうだなー。
来月の半ばには某有名映画のプロモーションをお手伝いします。
ネームバリューあるタレントさんもその際SLにきちゃったり
そんなカンジの面白そうな案件を今後続々リリースしていきます。



「面白いものを作っていきましょう!」


emo8889 Xeno: 最後にこの記事を読んでる方にFORCEからのメッセージをお願いします!

Randy Kamaboko: おもしろい事であれば協力していきましょう!
ただし個人のパワーに勝つには相当の覚悟が必要ですよね。
SLってどのコンテンツも個人の思い入れがひたすら詰め込まれてるじゃないですか。
だからこそ感動や共感が得られるわけで、ひたすら自社製品宣伝!とか
そういうのは受け入れられません。

やっぱり、落ち着くところは「面白いものを作っていきましょう」ですね。


あとビルダーは常時募集中です!

emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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Randyさんが言った言葉の中で「企業を1ユーザーとして迎える」
この言葉は今の日本人ユーザーの現状を非常に表していると感じました。

確かに現在一般ユーザーも企業に負けないくらい素晴らしいコンテンツを沢山製作しています。

その上で「面白いものを作っていきましょう」という自信。

それがRandyさん率いる「FORCE」が発する言葉となれば、当然物凄い期待感を感じます。

本当に沢山の企業が参入してきたSecond Life。

SLはもちろん、そして別のバーチャル空間でも「FORCE」の活躍は、きっと目にする事になるでしょう。

まずはその実力を「OFFICE RANDY」でチェックしてみてはいかがでしょうか?

http://slurl.com/secondlife/Shinjuku/117/163/22


今なにかと話題のsick SIMの中に和をモチーフとした店があります。
「創作和」的な感じの商品が並んでいて、クリエイターを調べた所
ShinagawaにもShopがある事が判明。

http://slurl.com/secondlife/Shinagawa/167/168/22

そのお店に向かってみるとハイセンスな服がずらーっっと並んでいました。




今回はSickの運営にも携わり、ハイセンスなファッションを提供している
sato Yifuさんにお話をお伺いしました。
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emo8889 Xeno: SLを始めたきっかけをお願いします。


sato Yifu: 物作りのお手伝いをして欲しいとmkさんに誘われてはじめました。
その時はSL自体はまったくしらなくて、最初は誘われても渋ってたんですけど。
今では完全にはまってしまいましたね。^^


emo8889 Xeno: デザイナーさん??


sato Yifu: わたしはリアルでグラフィックのデザイナーをやってます。


emo8889 Xeno: 始めた時期から考えて商品の数が凄いですね。


sato Yifu: すぐにakibaのお店スペースをもらったので
なんとなく簡単なものから作りはじめました。Tシャツとか。
お客さんに飽きられないようにと思って新作をどんどん作っているのも事実ですが、
本当は自分がほしいものを作っているって言うほうが大きいかも。^^


emo8889 Xeno: お店の紹介と商品のコンセプトを兼ねてお願いします。


sato Yifu: ここのお店のコンセプトは普段着ですね。
SLの中で売っているものって、ファンシーすぎたり、sexyすぎたりで。
ちょうどよく着れる服を探すのって結構大変だったので、
でもそういう人って他にも沢山いると思うんです。
そういう人達の為と私の為に低価格で色々着まわしのきく服をテーマにしています。




emo8889 Xeno: 服以外にもアクセサリーもありますね。


sato Yifu: 今つけている鍵のアクセサリーや手錠のブレスレットといった、
男性でもつけてもらえるものや、花をモチーフにした髪飾りや首飾りなどです。
基本的には女性用のものしかないんですが、男性の来店も多くなってきた頃に

なにか用意しないといけないなと・・。。
そのときにたまたま思いついたのが鍵と手錠だったというだけなんですけど。^^




emo8889 Xeno: 服のデザインされる際に気をつけている事ってありますでしょうか?


sato Yifu: 雑誌などからそのまま持ってこないということぐらいですね。
あとは自分が着て良いと思ったものだけを売る。
だから作ったものは必ず飽きるまで自分で着て、それから品物として出します。
自分が着ているときに直したい場所とかに気づいたりもできますので。


emo8889 Xeno: 飽きるまでってどれくらいの期間ですか?


sato Yifu: 次にお気に入りが出来るまでですかね。^^


「自分で履いて何度もジャンプしたり」


emo8889 Xeno: デザインのコダワリもありそうですね。


sato Yifu: 全体としては、きたときのシルエットや細かい動きには力を入れてやっています。
スカートのひらひら加減とかジーンズの裾の広がり具合とか。
着たときにいい感じに見えるように。


emo8889 Xeno: そんなコダワリの中で一番の自信作は?


sato Yifu: 現在売っているものの中では「Pleats mini skirt」ってスカートが気に入ってますね。
ただスカートはシリーズなのでどれも好きですけど^^




この世界は飛べるのでジャンプしたときや飛んでる時のひらひら加減を自分では気にして作りました。
今でてるものは生地と長さが違うだけですが、
一応自分で履いて何度もジャンプしたりして何度か試してみました。


emo8889 Xeno: mkさんがプロデュースのsick SIMの方には和服の専門店があるとききましたが?


sato Yifu: はい。全体のコンセプトがサイバーと和ということで私は和のテイストをまかされています。

その中で和を意識した商品だけを取り扱っている店がここです。
お店の名前は「装(そう)」といいます。



http://slurl.com/secondlife/sick/206/139/28

emo8889 Xeno: 和のテイストでもカジュアル的な和ですね。


sato Yifu: 着物もこれからのメイン商品になっていきますが、
純粋な和だけではなく自分が創造する和も織り交ぜていきたいと思っています。
今作っている着物などは自分でテーマをつけて、
純粋な着物ではなく完全にオリジナルなものを作っています。





emo8889 Xeno: これはSick専用のブランドになるんですか?


sato Yifu: そのつもりです。ひとつお見せしましょうか?




こちらになります。火の鳥をイメージした着物です。
今後、着物は7種類出す予定ですが、その着物はすべてsickでしか売りません。
ここに来ないと買えないというsimの価値のひとつにしたいと思っています。
ちょっと大袈裟ですけど。^^


emo8889 Xeno: そこまで思い入れのあるsickの中のsatoさんの役割とは?


sato Yifu: 基本的に私とmkで街の制作をしてます。
キャラクター作りなどもお手伝いしていますが
役割といったらなんでしょうね・・・和担当かな。いちおう肩書きはチーフクリエイターですけど。^^
sickのムービーでも私が持ってる登場人物のキャラクター3人いますから^^


emo8889 Xeno: SICKの製作に携わるまでの流れを教えてください。


sato Yifu: mkからSIMを持つかもと聞いて、協力して欲しいということだったので
内容を聞いてやることに決めました。
メカの制作は得意じゃないので、サイバーだけなら断っていたかもしれませんが、
「和」の要素も入っているところに目が輝きまして^^


emo8889 Xeno: SFの中の和。これは新しい挑戦ですよね。


sato Yifu: 純和風ならいくつか目にしますが、
ここはサイバーの中の和ですから大変かもしれないですね。
気をつけている事は純粋な和を追いすぎないことでしょうか。
良い具合にくずしてあげることが私がここでやりたい和の形ですね。


emo8889 Xeno: satoさんにとってsickってどんな存在ですか?


sato Yifu: mkのsimですが半分近くは私の手で作った街なのでとても大事な場所です。
先日のプレオープンのときはちょっと感動しましたし。
今後も私の思う和テイストをもっとおりまぜて、
sickがより魅力的になるように頑張っていきたいと思います。


「sickはそんなに恐いところじゃないので

遊びに来てください^^」

emo8889 Xeno: では最後に読者の方にメッセージをお願いします!


sato Yifu: 今後もshinagawaでは低価格で着やすい服を、sickでは新しい和の形を、
両方とも頑張っていきますので是非お店のほうに遊びにきてください。
それと、sickはサイバー感が強い街なので女性がきづらいかもしれませんが
そんなに恐いところじゃないので遊びに来てください^^


emo8889 Xeno: ありがとうございました!

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「SFの中の和」という非常に相反するコンセプトに挑戦しているsatoさん。
しかしながらその難しい課題を着実にクリアーし、新しい和を創造し続けています。


もちろんShinagawaにあるカジュアルショップも非常にセンスが高く
今後の活躍も安易に想像することができ今後も非常に楽しみです。

ただいま土日しかsickは開放していないですが立ち寄った際には

是非Shop「装(そう)」にお立ち寄りください!