過去のSL関係の記事を見ていると、この方の写真が載っていたりして
SLの日本人社会を良く知ってらっしゃる方なんだろうなーという感想を持っていて、
そして色々な所からこの方のお名前は伺っていましたので、とても有名で人気がある方という
認識もずっとずっと持っていました。


またMagSL.NETのこの方の記事を見ていると本当に多岐にわたる内容で
1ユーザーとして非常に楽しく読ませてもらっています。


本日はそんな大活躍をされてらっしゃるLove Utuさんにお話をお伺いしました!
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emo8889 Xeno: 最初にSL始めたきっかけをお願いします。


Love Utu: え? そんなのないよ?
きっかけなんて、みんなあるものなの?
だって、ゲームなんて「さぁ! やるぞー!」なんて思ってやるもんじゃないんじゃない?
なんとなく始めちゃうと思うんだけど。


emo8889 Xeno: あは。。ではSL始めた最初の印象は?


Love Utu: コレだ! って思ったね。もう理想だった。
Sim Peopleって知ってる?海外ではSimsって言う。
それをやってたんだけど、それは、もう家具とか人のスキンとか自由に作れるのね。
で、みんなユーザーが作って、それをダウンロードして本当に何でも出来たんだけど、
オフラインのゲームで箱庭遊びなんだわ。


emo8889 Xeno: 従来のゲームって感じですね。


Love Utu: で、その進化系としてSims2が出て、
それは、グラフィックが綺麗になった変わり何でも作れなくなっちゃって
で、The Sims Onlineってのが出たんだけど、
それはSims2の延長のオンラインみたいな感じで、何でも作れるわけじゃなかったんだよー。
別に何かを作りたかったわけじゃないけど、自由に遊べる広場が欲しかった。


「何もない広場が欲しかったの」

emo8889 Xeno: それでSecond Lifeな訳ですね。


Love Utu: コレは俺の個人的見解なんだけど、現時点でSLって平均年齢高いじゃない?
平均32歳って言ってたかな。
俺はそれよりも下なんだけど、多分、俺より上の世代ってね、
何もない広場で、遊びを考えて遊んでた世代だと思う。


emo8889 Xeno: 遊びにも創造が必要だったと。


Love Utu: 俺が小学校の頃ファミコンが出たんだけど、
それ以前は、ただ石ころを蹴っ飛ばして追いかけるみたいな、頭の悪い遊びを創造してた。
若い人は、ファミコンとかで、遊ぶことよりも遊ばされることの方に慣れちゃったから
SLはじじいやばばあが好きなんじゃないかなー。


emo8889 Xeno: それが、最初におっしゃった「コレだ!」ということに。


Love Utu: そうそう。何もない広場が欲しかったの。
広場としての管理や秩序は暗黙の了解である。みたいな
でも広場は、やっぱり遊ぶスペースで、荒野に置き去りになるのとは違う。


emo8889 Xeno: 現在までの活動内容はどんな事を?


Love Utu: え、全然覚えてない。ダラダラしてたらこんなんなっちゃった。
今だって別に成功しているわけじゃないし、始めた時と変わってないよ。
いちプレイヤーとして遊んでるけど、みんなと一緒じゃない?


emo8889 Xeno: aCafeのマスターとかやってらしゃるじゃないですかー。


http://slurl.com/secondlife/Ikebukuro/123/123/22


Love Utu: あー、なんかカフェのマスターやってます。
別に人気のあるカフェじゃないからねー。でも歴史と伝統があるかも。
俺の知る限り、あのカフェの前身のカフェができたときに、
日本人でカフェやってる人はいなかったから。
でも、半年くらいなもんだよ、吹けば飛ぶような歴史と伝統。


emo8889 Xeno: 当時はなかったんですか。
でもなんでそんな時期からcafeを始めようと?


Love Utu: 2000年前後かな、カフェブームってあったじゃない?
東京だけかもしれないけど、小さいカフェが乱立した時期。
まぁ、その前からカフェが好きだったんだけど、
なんかカフェのマスターって楽そうじゃん?
リアルの話だと、全然楽じゃないんだけどさ。


楽な店なんか売り上げがないし、売り上げがある店は忙しいし。

でも、カフェのマスターになるという憧れはね、前からあった
たぶん中学校くらいの時かな。
で、SLなら売り上げ気にしなくていいしね。楽だし。


emo8889 Xeno: aCafeはどんなコンセプトをイメージして作ったんですか?


Love Utu: 暖色系が好きなのね。
オレンジが一番好きで、俺はリアルの部屋も暖色系でまとめてて
60年代とかのポップな感じが好きだったんだけど、
あの頃のポップさって、ちょっとサイケデリックで落ち着かないから、
その辺をうまいこと落ち着くようなかわいい感じにまとめてみようと。


emo8889 Xeno: 綺麗でポップな雰囲気ありますもんね。


Love Utu: 初心者向けとか、そういう事とかはまったく考えてなかった。
客の事はまったく考えないで店作りしてたよ。
だって俺の店なんだから俺が気持ちよくないとイヤじゃん。


emo8889 Xeno: 実際SLでCafeやってみてどうでしたか?


Love Utu: やっぱりSLはコミュニケーションのゲームだから、人と話すのは楽しいかもね。
俺はリアルの仕事が自宅なんで、全然人と話さないのよ。
のどちんこが腐りそうになるくらい話をしない。


emo8889 Xeno: SLがコミュケーションの場なんですね。


Love Utu: でも、最近はあんまりカフェに顔出してないなー。
なんか外国人と話すほうが楽しくて。


emo8889 Xeno: ちなみにCafe以外には、どんな事をされてるんですか?


Love Utu: 色々してるよ。
最近の人の事はわからないけど、去年とか一昨年とかから始めた人って
結構、なんでもやっちゃう人多いよね。
ポーズも作ってスクリプトも書いてプリムもいじってテクスチャを描くみたいな。
私も服とかは自分で作るし、おもちゃとかも自分で作って何とかするから、
全然金使わないんだよね。


あ、一応商売としてはAO売ってます。アニメーションオーバーライド。


emo8889 Xeno: MagSL.NETの記事でも、アニメーションの作り方書いてらっしゃいましたもんね。


http://magsl.net/

Love Utu: 不評だったけどね、 今、修正原稿書いてる。
全然わからねーよ。って言われたから、
わからなかったら自分で調べればいいのに、わからないって文句言われも困るわ。


emo8889 Xeno: ちなみにMagSL.NETでずっと記事書いてらっしゃいますよね。


Love Utu: うん、編集長だもん(`・∀・´)エッヘン!!
最初、Nekoが「なんか書いてー」って言ってきたから。
Nekoとはじめた時期が大体一緒くらいなのかな?去年の秋くらい。
まぁ、あいつのペテンにひっかかったんだけどね。


emo8889 Xeno: ペテン!?


Love Utu: でかいことやるぜー。みたいなこと言うんだよ。アイツは。
こうやれば成功するから。とかシレッというの。
実際に成功してるから余計腹が立つ。
MagSL.NETもなんか口車に乗せられて、降りれなくなった。
怖い人だねー。


emo8889 Xeno: MagSLでは、MagSL.NETの記事以外に、
何か他にスタッフとして活動されてるんですか?


Love Utu: この間、社員になったもん。
土地のレンタルとかもやってるよ。


emo8889 Xeno: なるほど。


Love Utu: ちょうどね、リアルの話なんだけど引越しをしたくてね。
俺はフリーで働いているんだけど、不動産は大変なのさ。
年収1000万のフリーよりも年収200万の社員の方が部屋借りやすい。
金があってもフリーは信頼がない。


emo8889 Xeno: そんな時に社員の話が来たと。


Love Utu: そんなときに、社員にならないかって言われて、
お、ラッキーと思って。
給料はともかくとしてなんか社会的に肩書きがつくし、通わなくていいっていうし。
引越しは本当に大変だよ。


emo8889 Xeno: 引越しの為に・・・w


Love Utu: そういうのは、エモさんがちゃんとした社会人だからだよ。
フリーって本当に嫌がられる。
しかも、うちはペットまでいるし、楽器は弾くし。


emo8889 Xeno: ペット、楽器だと社員でも探すの大変じゃないですかw


Love Utu: うん。実はまだ引っ越してない。
荷物半分くらい詰めちゃってるから、日々の生活に支障をきたしてる。


emo8889 Xeno: MagSLの社員ってどんな事やるんですか?


Love Utu: え? 知らない。
俺は俺のやることしか知らないから。サイトの記事書いたり、頼まれた原稿書いたり。
だって書くことくらいしか出来ないんだもの。


「マシマニを作ろうと思ってるんですよ」

emo8889 Xeno: なるほど、編集長もそれでですね。
では、今後何か予定してるような活動ってありますか?


Love Utu: 実はあるんですよ。
ええとですね、あるシステムを考えてまして。
まず、会員になってもらうのに10000L$払ってもらって、
そしてその会員が会員を勧誘すると自分の懐に500L$入るという。
それを孫会員、ひ孫会員と続けていくと、とても儲かるという画期的なシステムです。


emo8889 Xeno: それネズミ・・・。


Love Utu: !?


emo8889 Xeno: では、もう一度伺いますが、
今後何か予定してるような活動ってありますか?


Love Utu: ええ、実はとっておきのがあるんですよ。
私の知り合いにですね、大地守護神ラーヤ様のお力の宿ったお方がいて、
その方は、ハンドヒーリングでどんな病気もたちまち治してしまうという。
別に会員になってお金をとるとかはしません。

しかし、大地守護神は、俗物を所有することを嫌いますから、
浄化のためにラーヤ様に預けた方がいいのです。


emo8889 Xeno: SLに病気ってないので・・・。


Love Utu: ここだけの話ですが、ラーヤ様のハンドヒーリングでしか治らない
ウィルスもこちらの手の内にあります。


emo8889 Xeno: それ自作自演ですよw


Love Utu: !?


emo8889 Xeno: よし、じゃあもう1回聞きますね。


Love Utu: 三度目の掃除機ですね。


emo8889 Xeno: 今後例えば・・・SLでムービーとか作ろうとしている予定ありますか?


Love Utu: あ。そうそう。マシマニを作ろうと思ってるんですよ。エモさんて超能力者?
エモさん、ハンドヒーリングできない?一緒にボロ儲けしようぜ。


emo8889 Xeno: 事前打ち合わせがw
ちなみにその自演ちょっと悪質なのでパスですw


Love Utu: じゃ、マシマニの話をしましょう。
というか、実はずいぶん前にねー。
一回作ろうと思ったのね。この辺は本職だから、30分で脚本も書いたの。
だけど、ちょうどその頃、なんか色々忙しくなって。


emo8889 Xeno: 何故?


Love Utu: えーと、なんだっけな・・・世に言う平成米騒動かな?
いや、違うな、全然違った。セカンドライフバブルか。
今年になってから一気にブワーっときたでしょ。


emo8889 Xeno: 流行しましたね。


Love Utu: 日本語版が4月とか適当な噂をを某デジハリの教授とかが流したから、
それにみんなのせられちゃって。
日本語版なんて、去年の春に出るって言って出なくて、
夏に出るっていて出なくて11月に、年内に、2月に!って。


emo8889 Xeno: 確かに引っ張ってますね。


Love Utu: 毎回出なくて、結局まだ出てないんだから。
それで蓋を開けてみたら、日本語版は慎重に対応するから時間を見直すとか言い初めて。
SLやってる人間にとっては「またか」っていうのなんだけど、
なんか、世間のメディアは見事に踊らされちゃってたでしょ。


ん、あれ? 俺何の話?
マシマニの話はどこに行ったの?


emo8889 Xeno: じゃあ修正してくださいw


Love Utu: マシマニはなんかSLがバブルで大変になっちゃって、やる暇なくなったのね。
去年の終わりくらいに考えてたのかな。
で、最近やっと落ち着いてきたから作ろうかと思って。


emo8889 Xeno: そういう映像作品好きなんですか?


Love Utu: いや、全然。
うんとね、俺は作家をやってるのね。リアルで。
で、基本的に書くものはエンターテインメントなんだけど
困ったことに、俺は書くことが嫌いなんだわ。


emo8889 Xeno: ええっw


Love Utu: だって面倒なんだもん。
面白いことは頭で考え付くんだけど、わざわざそれを文章に打つのって、すごい面倒。
でも、字にしないとお金貰えないから、字にするんだけどね。
出来るなら俺の思いついた事、脳みそ直接覗いてよ!っていつも思うよ。


emo8889 Xeno: そんな事、不可能ですもんね。


Love Utu: で、まぁ、今まで字の表現に頼ってきたけど、
それは、字を書くくらいしか出来なかったから、
日本語ができれば、作家って誰でもなれるんだ。
スキルがいらない、小学校の国語くらいできればお金になるから。

でも、もう字の表現は飽きた、秋田小町。


だから、もっと受け取りやすい方法はないかと思って、映像ならわかるだろうと。


emo8889 Xeno: そういえば、撮影等のスタッフも募集されてるとか。


Love Utu: あ、マシマニのスタッフを募集するの忘れた。
っていうか、マシマニの話が凄いグダグダになってる気がする。
いや、マシマニだけじゃなくて全体的にグダグダになってる。


emo8889 Xeno: 大丈夫ですw
ちなみに内容とか今ある程度公表できるんですか?


Love Utu: シナリオは、誰でも閲覧できる状態にして、
セカンドライフナビのSNSで発表しようかと思ってます。


http://sns.secondlifenavi.com/


なので、シナリオを読んで、面白いと思ったらでもいいですし、
関わりたいという人がいましたら、私までIM下さい。


まぁ、シナリオなんてまだ一文字も書いてないけどね。
でも書くのだけは早いから、近いうちに出ます。


emo8889 Xeno: 楽しみですね。


Love Utu: あ、 今タイトル決めました。

「絶対戦隊ダレンジャー」
戦隊モノの新境地を開く!

emo8889 Xeno: ・・・w

でも新しい表現に挑戦するんですね。


Love Utu: 違うことにも挑戦したいという。
だってSLって可能性がどこまでもあるから、
こんな遊び方もいいぜー。とか言いたいじゃん。


emo8889 Xeno: 可能性がどこまでもある??例えば?


Love Utu: どこまでもあると思わない?
your world your imaginationだよ。
可能性の例えをあげるのは悪魔の証明と一緒でしょ。


牛乳だってのめるし、おっぱいも揉めるし、ルービックキューブも出来るし、
サングラスもかけれるし、カーテンも替えられるし、冷えピタをおでこに貼れるし、
アイロンで火傷するし、テレビもあるし、ラジオもあるし、クルマもそれほど走ってるし、
オラ、こんな村いやじゃないし、東京でベコ飼うし。


emo8889 Xeno: そのSLの可能性が、他のゲームにはないから流行したんですかね?


Love Utu: どうだろう、正直言うとやってる人間は関係ないよね。
流行ろうと流行るまいと、自分が面白いと思ってやってるんだら
流行ったからやる人もいるけど、そういう人は、遊べないゲームでしょ。これは。


emo8889 Xeno: ご自身はSLが面白いと思っていますか?


Love Utu: 思ってるよ。えもさん思ってないの?
俺はねー、個人である。ということが凄いピックアップされてることが。かな。
例えば、私と同じアバターは、絶対に存在しない、
スキンとかシェイプとか髪とか全部自作だし、それでいて平等なんだよ。


emo8889 Xeno: 確かに平等ですね。


Love Utu: 社会的な肩書きとか関係ない。
例えば、ゲイツがSL始めても、俺と大差ない。
「あるじゃん! L$いっぱい買えるじゃん!」とか言われるかもしれないけどその程度でしょ。
L$なんてなんぼ持ってたってそんなに変わらんし、
昔はRatingシステムとかがあって、個人の評価が出たけどなくなっちゃったから。


emo8889 Xeno: 評価自体も消えちゃいましたね。


Love Utu: 本当になんというか、無名性が凄いんだよね。
ビルゲイツが入ってきたって、タモリが入ってきたってただのアバター。
平等で国も関係ないし経済だって関係ない。
戦争している国もあるかもしれないけど、
そういう現実で色々背負っているサムシングをとりあえず置いといて個人として遊べる。


emo8889 Xeno: リアルの背景がそこにはありませんね。


Love Utu: そして個人の考えのゲームが出来る。
チャットソフトとして使ってもいいし、物理シミュレーターとして使っても良い。
FPSとかそういうので遊んでもいいし。


俺なんかはビジネスゴッコをしているような物でもある。
まぁ、ゴッコとか言うとMagSLにすごい怒られるけど、
でも、遊びの一つとして、そういう形もある。
お金儲けをしても言いし、何もしなくてもいい、
1人1人、全ての人に違うSLがある。


「SLとは愛だね」

emo8889 Xeno: Loveさん自身のSLはどんな存在でしょうか?


Love Utu: 愛だね。
さっきも言ったことだけど、皆さんご存知ジョンレノンのイマジン。
天国はない。空があるだけ、国境もない、地球があるだけ。
自分1人人じゃない、みんなが思えば簡単な事。

まぁ、めちゃくちゃ意訳してるから全然違うかも。
でも、歌詞知ってるでしょ?


emo8889 Xeno: 世界平和の歌ですね。


Love Utu: 世界中がさ、みんな、普通に楽しむっていう意識で
憎んだり傷つけたりしないで、幸せになれるっていうのがあるんじゃないかと。
まぁ、日本人だけで遊んでる人は関係ないかもしれないけど、
俺は、本当にSLで世界中のいろんな国の人と会ってるから、すげーなーって。


emo8889 Xeno: 世界の背景がない世界ですね。


Love Utu: 中には他人を傷つけるという遊びをしている人もいるけどね。
多分、そういう人たちはそれが面白いと思ってないんじゃなかな?
面白いということが判らないから、もがいているだけなんじゃないかと。


emo8889 Xeno: では最後に読者の方にメッセージをお願いします!


Love Utu: さぁ、ボクの顔をお食べ!


emo8889 Xeno: ありがとうございました!


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とても面白い方でインタビュー中何度も噴出してしまいましたw
IkebukuroのaCafeではLoveさんから面白話を聞けると非常に評判で、
他にも非常興味深い内容でMagSL.NETの記事も執筆され続けています。


そしてSecond Lifeの捕らえ方も非常に独自の視点で面白いものがあり、
所々に面白い話を入れてくれるLoveさんの話上手さに感心しきりの筆者でした。
この方自身がSLのコンテンツと言っても過言ではありません。


是非みなさんもLoveさんの面白いキャラクターを体験しにaCafeに行ってみては如何でしょうか!

今は当たり前のように日本語のブログや情報サイトで、Second Lifeの情報を調べる事ができますが
2005年くらいには、まだまだ公式サイトの英語情報しかなかったようで、
その時期からSLを楽しまれてる方は本当に苦労されているようです。


しかしそんな中でも、SLを始めてから始めてスプリクトをマスターし、
Second Life Wiki Japanでも徹底したサポートを続けられ、
今では日本を代表するスプリクト職人として活動されてらっしゃる、
Seagel Nevilleさんにお話をお伺いしました。
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emo8889 Xeno: まずSL始めたきっかけからお願いします。


Seagel Neville: 昔の話になりますが、元々AmigaというPCを使ってCGを作っていたことがありました。
その時、Amigaの情報を得るには海外の人とIRCでチャットするぐらいしかなくて
そのチャットにけっこうはまっていたんです。


Amigaもなくなってしまってその後、DiabloIIとかのネットゲームにハマったんですが、
やっぱり以前のIRCでのチャットのような、ノリが忘れられなかったんです。
そもそも戦闘するのあまり向いてないようだったんですけどね。


emo8889 Xeno: なるほど。


Seagel Neville: で、当時から使っていたマシンがMacで、ゲームでも何でも限定されてたんですが、
実はUO(ウルティマオンライン)とかに憧れていたんです。
日がな一日何も戦わずチャットしてたとか聞いたりして、家を持てたり、働いたり、とか。
でもMacなのでUOが出来なくて。


emo8889 Xeno: チャットメインのゲームを探してたんですね。


Seagel Neville: そうこうするうちに2004年の10月頃、CNETだかHOT WIREDだったか
なんかゲーム内で自分の土地の隣の住人が、エロ画像をかかげて困っているという記事がでたんです。
そりゃ本人は困ってるだろうけど、なんてほのぼのとしたトラブルだろう、と思って読んで知ったのが、
Second Lifeでした。


で、すぐにMacでも入れる事がわかったんですけど、
当時仕事が忙しかったし、年末に休みになったら本腰入れて入ってみようと思い
実際にそうして入ったのがきっかけでした。


「当時は自分が何を知らないのかさえ解りませんでした」

emo8889 Xeno: 最初はどんな感想を持ちました?


Seagel Neville: ええ、その頃、みんな入ってくるところは一カ所で、
Ahernにあるwelcome areaだったんです。
そこにはいつも常連が居ついていて、私もその仲間に入りました。
毎日チャットだけの日々だったので、3Dで凄いなとか、特に何とも思いませんでした。


emo8889 Xeno: 当初の目的が3Dとかじゃないですもんね。


Seagel Neville: そもそも知らない事が多すぎて、自分が何を知らないのかさえ解りませんでしたから。
ただ、そこでチャットしていたり、他の人が他の人に教えているのを聞いて、
徐々に理解していった、って感じでした。


emo8889 Xeno: そこからはどのような活動を始めたんでしょうか。


Seagel Neville: 2ヶ月ほどwelcome areaに入り浸り、3ヶ月めぐらいにFirst Landを試しに買いました。
でも、welcome area で知り合った友達が、自分の土地の一部をあげるから、
そっちに住めと言われて引っ越ししました。今でもずっと住んでます。


emo8889 Xeno: スプリクト弄りはまだなんですね。


Seagel Neville: で、最初、私が出来た事はスライダーをいじってシェイプを変えるぐらいで、
エイリアンを作って自分にしていました。
そのうち、私よりあとに入ってきた人がクラスをやるので参加してくれと。


emo8889 Xeno: クラスって?


Seagel Neville: クラスというのは、当時リンデンがイベントを奨励していて、
色んな事を教えたりするクラスを開くとL$500とか貰えたんですよ。
で、その人がビルディング・クラスを開きまして。
始めて2ヶ月以上たってから、「へー、そうやって作るのか」と知ったわけです。


emo8889 Xeno: 当時の人はそうやって知識を徐々に蓄えていくんですね。


Seagel Neville: で、そうこうしているうちに、友達がパーティクルの調整に悩んでいて
手伝って私も数値をいじってたら何とか出来たのがスクリプトとの出会いですね。
私はRLで、全然スクリプトとかプログラムとか出来ないので、
まったく知らなかったんですけど、なんとか助けてあげようという一心で、
クラスにも行って覚えようとしました。


emo8889 Xeno: スクリプトは人助けから始めたんですね。


Seagel Neville: で、私も何かクラスを開こうかと考えた末に、
そろばん教室でもやろうかと思ったんです。

で、そのためにそろばんを作るらなくちゃいけなくて、
本格的にスクリプトを勉強しだしたのはその頃からでした。
公式フォーラムで一から教わった感じですね。


ま、そろばんは上手に出来たんですけど、
出来たら面倒臭くなって結局クラスは開きませんでしたけど。あはは。
それからはずっと誰かのスクリプト直したりしてました。


emo8889 Xeno: クラス開かなかったんですかw


Seagel Neville: で、スクリプトの勉強をしているうちに、
冷蔵庫や、鏡台なんかのアイデアが生まれたので、
ちょこちょこと作ってフリーアイテム配ってる所に寄付したりしてました。



Seagel Neville: と、まあ、全然役に立たないんですけど、こんな感じのアイテムです。


emo8889 Xeno: ユニークですね、これw


Seagel Neville: 元々友達の手伝いのためにスクリプト勉強しましたが、
そうこうするうちに色んな人から頼まれるようになりました。
なんか私の見た人がこういうの作ってくれとか、
で、未だにそういうのが続いています。ちょっと手が回らない状態で、放置しちゃてるのも多数ありますが・・・。


emo8889 Xeno: フォーラムも有効活用されてるようですね。


Seagel Neville: で、私の当初の目的だったチャットなんですが、
スクリプトを学ぶために入ったフォーラムに逆にハマりまして、
SLはむしろフォーラムで話すためのネタになっていた時期があります。
公式のフォーラムではAnimationとかScriptとか色々あるんですよ。


http://forums.secondlife.com/


emo8889 Xeno: SL情報の宝の山ですもんね。


Seagel Neville: ただ、去年からリンデンがフォーラム運営に消極的になってしまって
面白くなくなってしまいましたが。
・・・SL内の情報源はそこに集中していたんでけどねぇ。
最近では日本人のみなさんが書いてらっしゃるblogを読んで勉強しています。


emo8889 Xeno: 今のBlog凄い数でもんね。


Seagel Neville: 略歴をまとめると、入った、スクリプト勉強した、フォーラム楽しかった、今に至る、
なんて中身のないSecond Lifeでしょう。あはは。


「wikiがなくなった今すごく自由を感じてます(笑)」

emo8889 Xeno: 他にもSecondlife Wiki Japanと雑貨店があるじゃないですかw


Seagel Neville: なるほど、すっかり忘れてました!
そうだ、まず、日本人と出会えるとは思ってなかったんですよ。
そしたら2005年の夏頃、IMでHelperやってる人から、日本人がきた。助けてくれ」と(笑)


emo8889 Xeno: 日本人担当みたいw


Seagel Neville: そんで慌てて飛んで行ったのが日本人との出会いでした。
実は私が知らない所では何人かすでに入っていて、wikiとか作り始めていたんです。
それがPikaruさんやTonkotsuさんでした。
助けに行った時、出会った人の紹介で、彼らと出会えました。


emo8889 Xeno: 大きな出会いですよね。


Seagel Neville: それでWikiに記事の投稿手伝ったりして、
紆余曲折で一時wiki辞めちゃったんですけど、もう1回やろうっって言う人がいて、
それで現在(休止中ですが)のwikiが2006年の春に始められました。


http://secondlife-wiki.main.jp/modules/pukiwiki/


emo8889 Xeno: 今休止中なんですね。


Seagel Neville: 当時1日のカウントも2桁がやっとだったんですが、
2006年の暮れ頃になると、余裕で1日2000カウントとかになって
日本人の人ふえているのはひしひしと感じていました。
結局アクセス数が多すぎて、今の所を追い出されちゃったんですけどね。あはは。


emo8889 Xeno: 復活の見通しは?


Seagel Neville: うーん、そこはすべてTonkotsuさんに任せちゃっているから、私では何とも。
ただ最後の方、結構辛い状態になっていて、なくなった今すごく自由を感じてます(笑)


emo8889 Xeno: 辛い状態?


Seagel Neville: ええ、ひっきりなしに質問入ってましたから。
なんか追われるような脅迫感に襲われてました。
私の場合、朝起きてチェック、会社に行ってチェック、夕方にチェック、帰ってきてチェックと
一日何度もアクセスしてました。
なんか気になっちゃうと言うか、そういう性格なんでしょうねぇ。


emo8889 Xeno: そもそもwikiをなぜ手伝い始めたのですか?


Seagel Neville: 最初は少ない日本人同士で情報交換をという感じだったんです。
で、私も多少なりとも知っていることを書きましょう、みたいな。
最近も日本人が増えてきていて、どうしてもチャットでは教えづらい部分があるじゃないですか。


あと、まだ入ってきていない人への情報も出せないので、
それを伝えるのを目的に、あと、何度も言わなくてすむように、
という意味を込めてwikiを始めました。


といっても私は誘われたから参加した、という感じですけど。
フォーラム見たりチャットなどで、私は教えてもらった知識を披露しているだけなんです。


emo8889 Xeno: 人が増えてきて、これからもっと大変になるんじゃないですか?


Seagel Neville: 私はそのへんは楽観的に考えています。
昔とは違って、今Blogの量もハンパじゃないし、
色んな企業も遊び方みたいなページを作っているじゃないですか。
正直、私達のwikiの役目は終わったかな、とさえ思っています。


前に一度、創始者が言ったことあるんです。
「あまり情報を出し過ぎると、自分で見つける楽しみを奪ってしまうかも」と。


emo8889 Xeno: あれだけまとまった情報が格納されてるのはJP Wikiくらいですよ。


Seagel Neville: うーん、どうでしょうねぇ。わたしもすべてのサイトを丹念に読んだことないんですけど
結構まとまってる所もあるような気がします。
また、これからも出てくるんじゃないでしょうか?
それに断片的な情報でも、それを縦断して知識を得るのも面白いですよ。


emo8889 Xeno: ではSecond Life Wiki Japan自体も終わる可能性も?


Seagel Neville: いや、わからないです。
ただ、創始者が止めちゃってる状態で、Tonkotsuさんや私はむしろ手伝いだったので
あまり率先してやろう、みたいな意気込みはないかもしれません。


emo8889 Xeno: 次にシーゲル雑貨店についてご説明お願いします。


http://slurl.com/secondlife/Shaka/135/164/27


Seagel Neville: 私のアイテムは全部フリーヤードに寄付していたんですが
そこで困ったのがバージョンアップに上手に対応出来ない事でした。
出した後、手直しすることがあるんですけど、フリーヤード経由では誰に渡ったかわかりませんし
バージョンアップをしたくても出来なかったんですよね。
それにフリーヤードに渡しても、それが追加されるだけで古いのはそのまま残ってたりします。
で、とりあえず自分の家に置く事にしたんです。


emo8889 Xeno: バージョンアップのサポートの為だったんですね。


Seagel Neville: 今はL$0でも残りますが、当時それだとトランザクションに残らないって事もあって
L$1で売り出したんです。
そしたら、日本人でマーケットをやっていたMaHoRoBaから、
こっちにも置かないかと声がかかりましてそんで置かせてもらいました。
その後、MonacaやMetabirds、Happy Dispatchからも声がかかったので置かせてもらっています。


emo8889 Xeno: 1L$で多彩な商品ありますよねー。



Seagel Neville: いや、どれも習作ばかりで商品としての完成度は低いと思っています。
私の商品はフルパームなので、むしろ買ってくれた人が改造して良い物を作って欲しいと。
例えばサッカーボールは画期的と思ったんですが、
今ではどんどん改良されてまして、やっぱりみんなすごいなーと思いましたね。


emo8889 Xeno: そんなSeagelさんにとって、SLはどんなツールだと思いますか?


Seagel Neville: うーん、やっぱり遊びの部分ですね。
ゲームとは言えないけど、遊んでいます。
ゲームと言えないとは、どちらかというとコミュニケーションツールという意味ですね。
ただ、必要に迫られたコミュニケーションではなくて、楽しむ為の物という感じです。


emo8889 Xeno: 遊びの部分とはどんなところですか?


Seagel Neville: もちろん全部が遊びですよ。
私は、商売してませんし質問されて答えるのも、
そういう遊びみたいな、RLに対して息抜きという意味です。


emo8889 Xeno: 2004年12月に始められた時に、これほどハマルと思いましたか?


Seagel Neville: いや、最初はどんなものだろう、というぐらいだったんですけど、
入って1日目からすぐに人が話しかけてきて、色々教えてくれたりしたので
もう1日目からハマりましたね。
あと特に、目的がなかったのが良かったのかもしれません。


「国が違ってもSLという舞台の共通話題があるのが魅力ですね」

emo8889 Xeno: SeagelさんにとってSLの魅力って何だと思います?


Seagel Neville: やっぱり生きてる人とのコミュニケーションだと思います。
国が違っても同じでも、漫然としたコミュニケーションではなく
SLという舞台の共通話題があるのが魅力ですね。


どこそこに面白いのがあるよ、とかこんなの作ったよとか、こんな事件があったよとか、
共通の話題があるとチャットもはずむんです。
この部分、最初に言ったIRCでのチャットを彷彿とさせるものがあります。


emo8889 Xeno: 人が増えたのはそのへんが理由ですかね。


Seagel Neville: あー、やっぱりリンデンがベーシックを無料化して、
人を増やす方針に切り替えたのが大きな原因だと思います。
人が増えてきたのでメディアも乗ってきたのかと。で、メディアを見た人が・・・という。
emoさんの記事で、ライターさんで私よりも古くからやってる人がいましたよね。


emo8889 Xeno: Estella Thereianさんですね


Seagel Neville: その記事でも、当時、編集長が記事にする事に対して、懐疑的だったとありましたよね。
ある程度人が集まるようにならないと、何も動かないんだなとは感じました。
よく、メディアに踊らされるとか聞きますけど、そのメディアが踊らせようと考えるためには、
ある程度の下地が必要かと。


emo8889 Xeno: ではSLのこれからの展望をどう考えていますか?


Seagel Neville: 個人のユーザーとしては、最初に入ってきた規模で、
コミュニケーションとしては満足していたんです。
今、どんなに規模が大きくなっても、自分がコミュニケートできる範囲は限られていて
実際のところ、当時とそう、変わっていないんですよ。


だから個人的にはやり始めた頃から何も変わっていなくて、これからも変わらないと思います。
SLをどうするか、どうなるか考えるのはリンデンに任せておいて、私は自分の楽しめる範囲で楽しみます。
だから個人的には何の展望もございません!


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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IRCをベースにSLの世界にごく初期から参加され、公式フォーラムでスクリプトをマスターし
スクリプトを利用した多彩な作品を作られているSeagelさん。
Second Life Wiki JapanでもSLの素晴らしい知識を利用しサポートも続けられています。


ご存知の方もいらっしゃると思いますが、そのサポート量そしてそれを補う知識は相当なもので
現在のSLで日本人が増えて続けている中、Seagelの役割は本当に大きなものです。
まずその実力を垣間見る事ができる「シーゲル雑貨店」に是非足を運んでみてください!

先日行われたShimokitazawa SIMのRIZEライブイベントに出演していた「M2J Core」
前からちょくちょく名前を見かける事があり、興味があったので少し調べてみたんです。



http://ableseed.slmame.com/

するとアイドルを募集していたり、フリマ開催してみたりと
「普通のバンド活動だけじゃない?何やってるのかな?」とそんな感じで、
調べれば調べるほど多彩な活動と、面白い企画をされているようで
非常に興味を持つようになりました。


今回はそM2J Coreのメンバー、M2J PRODUCTIONのスタッフでもある
Jets Frideさんにお話をお伺いしました。
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emo8889 Xeno: 最初にSLを始めたきっかけをお願いします。


Jets Fride: 始めたのは2007/3の頭くらいで、ネットの友達に誘われSLにきました。
matatabi Rittさんという方なんですが、古くから色々と遊んでまして、
そのmatatabiさんに、「Jetsさん音楽やってるからセカンドライフにきて何かやってみない?」
って誘われまして、そこで、Babaという土地に。


emo8889 Xeno: それからは?


Jets Fride: そのmatatabiさんのお店があったんで、そこでオブジェクトとか色々と勉強しましたね。
そこにはもう一人の出会いがあって、matatabiさんのお友達のMonaka Leanさんという方。
その人が、その店のオーナーで土地も借りてたんです。
そして2、3週間かな、3人で色んな物を作ったりして、遊んでました。


emo8889 Xeno: 分担作業ですね。


Jets Fride: matatabiさんはヒヨコのオブジェを作って、
Monaka さんはスクリプト得意だったんで、動くスクリプトを作って、
僕はヒヨコの鳴き声を作りました。
最初に3人で1つのものを作ったとき、ほんと面白くって。


そして、それからその3人で色々やっているうちに、
ある日monakaさんから、お話があるということで
SLに呼ばれて、今のすべてがあの時はじまった感じです。


「Monaka Matatabi Jets、つまりM2Jの始まりでした」

emo8889 Xeno: どんなお話だったんですか?


Jets Fride: Monakaさんが、実はセカンドライフ向けに会社を作るって言うんです。
僕は、名古屋に住んでる普通のサラリーマンでしたけど、
matatabiさんとMonakaさんは 石川県に滞在していて、
実際にはもちろん会った事もありませんでした。


そこで空いた時間で良いから、何か手伝って欲しいって言われて、
一晩考えて、俺、音関係しかできないけど良いかなと。
それが、「Monaka Matatabi Jets」つまり、M2Jの始まりでした。


emo8889 Xeno: 結成秘話ですね。


Jets Fride: そして、SIMを購入しこのableseed SIMが誕生したんです。
もちろん、最初から利益なんて求めないって話でした。


http://slurl.com/secondlife/ableseed/128/128/0


まずは楽しもうじゃないかって話し合って、何をする?って話から始まり、
ふとTV観てたら、なんかのアイドルのオーディションのCMが流れてまして、
あー、セカンドライフでアイドル募集してプロデュースしたら面白いんじゃないかなって
M2J PRODUCTION所属アイドル募集を軽いノリで始めてしまったのです。
2007/4/1のオープンでした。


emo8889 Xeno: アイドルのプロデュースですが応募方法はどんな形で?


Jets Fride: M2J PRODUCTIONという仮想のプロダクションをここに設立しまして、
ウェブサイトでの登録になっております。



http://ableseed.mods.jp/m2j/


セカンドライフをまだ知らない人も知ってる人もターゲットですね。


emo8889 Xeno: SL内限定でのアイドルだ。


Jets Fride: そうです、セカンドライフ内限定です。
僕自身は、もしリアルからのオファーなんかがあっても、
絶対に出る事はないと決めておりますが、
アイドルさんに、もしそういうオファーがあれば、その人に決断を委ねます。
詳しい内容は、面接時に色々話しております。


emo8889 Xeno: 歌もありダンスもアリ?


Jets Fride: 今回のグループは3人で、声出しOKで曲も実際作っておられる方が、
歌やMCを担当し、後の二人は一般応募で、そういうライブイベントに参加してみたいという方を
色々な条件から絞って3人グループとしました。


emo8889 Xeno: 選考は難しかったんじゃないですか?


Jets Fride: はい、まずは・・・実は男性なんですがという人(汗
何人かいました。
そして、お金が儲かるんですよね!(これが大半でした


何度も討ち合わせをして、この3人になったキッカケは、僕らのライブについて、

心底真剣にどうやってやるの?とか、本当にやりたいなっていう、気持ちが決め手になりましたね。

結局は、最初はみなさん同じようなことを面接言うので、

「うわ!この人いい!!」っていう人がすべて平均的で。正直僕らも素人ですしねw


emo8889 Xeno: アイドル選ぶって普通しないですもんねw


Jets Fride: そこはもうやる気で、選ぶしかないと思いましたし、
実際に、実力やパフォーマンスを行う上で、ほとんどみなさん初心者だったんですよ。
セカンドライフもにぎやかになったのは最近ですし。
何より、こういう事に前例がないことをやってるわけでしたから。
僕らがパイオニアになって やる気のある人を選んだというのが正直な所です。


emo8889 Xeno: 結果的に素晴らしいユニットできました?


Jets Fride: いいですwニヤリです。
ほんと真剣に取り組んでくれて、彼女らの方から企画をもってきてくれるんですよ
男のうちらには考えれない企画を。


emo8889 Xeno: 例えば?


Jets Fride: ラジオ番組をしたり、アイドルだから活動ブログをやって盛り上げようとか。
サインも彼女らが、個人個人で作ってくれて、ほんとに、彼女らを選んで良かったと思います。
この前、オーナーのRockyさんに協力してもらってCocololo Islandで
彼女たちのロケをやったのですが、打ち合わせもしてないのに
3人が色違いの水着を用意してくれてて、凄いなって思いました。


私も買いにいけないじゃないですか、なかなか男アバターではw
まー女の格好していけばいいんですけど・・・。


emo8889 Xeno: 本当に一生懸命ですね。


Jets Fride: そのへん、スムーズに運んだのは、
彼女らのやる気と見てますし、評価したいですね。
そして、ボーカルの人が、僕の作った曲とデュエットしたいって事で
M2J Core、僕のバンドですね、それとの共演も今後出来るんです。


声のファイルをやり取りして、日本全国離れていても曲のMP3さえあれば
その声だけをWaveファイルとしてやり取りして、僕がミキシングして曲にします。


emo8889 Xeno: ところで隣にある、フリマランキングって何ですか?


Jets Fride: アイドルさんだけじゃ、あれなんで 人が沢山来れるように
無料でお店出して貰っても良いんじゃないかと、
これも軽いノリで企画されたのが、フリーマーケットランキングです。
この店のとなりに24区画の土地を区画し、クリエイターのみんなに提供して、
投票で毎月争ってもらい、上位の人にはお店持たせるという、
そんな企画も付随的に盛り込みました。


emo8889 Xeno: その仕組み、もうちょっと具体的に教えてもらえますか?


Jets Fride: まず、2007/4/1のオープンで、24組のクリエイターを
アイドルと同じくWebで募集しました。
24区画のフリマは1ヶ月間という期間で、
お客さんの投票によってランク付けされる仕組みにしました。


emo8889 Xeno: その意図は?


Jets Fride: これは一応無料で、色んな人にお店を提供して欲しかった、
という意図がありましたので、ランク付けをして、ちょっと荒っぽい言い方になりますが
下は切り上はのし上がる、という競争を発生させて、
最初の1か月で上位10名をこのableseedの中心街に、そこにお店を立てても良いよって事なんです。
10区画の(1区画20x30)程ですが。


emo8889 Xeno: 勝ち抜きみたいな感じですね。


Jets Fride: そして4月が終わり、10名が出揃いました。
その10名は中心街店を出し、残った14名は、また募集された新しい10名と
シーズン2で競争してもらいます。


そしてフリマを飛びだし、中心街店に出た10名は、
別枠でシティマーケットランキングを争っていただき、
上位5名がシティマ居残り下位5名がフリマ転落。
つまり入れ替えになるということです。


emo8889 Xeno: なるほど。


Jets Fride: 4月の時点では 下切りはありませんでしたので
脱落者は無しで、フリマに+10組しただけですが、
現在進行中のシーズン2では、フリマの下位5位は強制撤去し、
6月から新たな5組を募集します。
そしてフリマの上位5位は、シティマの5位と交代というわけです。


emo8889 Xeno: シビアですねw


Jets Fride: みなさん頑張ってますよw
一応6月一杯は試験運営で、7月からはインターバルを1か月から、
2か月にしようと考えております。


emo8889 Xeno: みなさん工夫されてるでしょうね。


Jets Fride: 一番驚いたのは、各スペースのオーナさん。
つまり参戦している人が、自ら投票数を増やすために、
勝手にイベントを個人的に開いたりしてるんです。
たとえば、「ableseedフリマ参戦中につき、半額!」ですとか、「ableseed限定商品!」ですとか。


メガネやさんで有名なシリアスギグルさんも、今フリマ出店しておりまして
なんと新作をableseedにイチ早くおいてくれたり
そういう個人的な、企画なんかは、こちらは当初全然想像もつきませんでした。
中には、ableseedシャツを作ってくれた人や、M2J Core LIVE記念の商品を
作ってくれたりですとか、彼らの動向には見ていてこちらも、飽きませんw


emo8889 Xeno: そのM2J Coreについて教えていただけますか?


Jets Fride: はい。まず考えたのが、メインであるアイドルをプロデュースするといっても
前例も実績もないこんな状態ですので、どうしようかと思い、
俺が、ある日「俺仮想でいいんでバンドくんでライブやっていいかな」と二人に話したんです。


スタッフで演奏する形をとって曲は僕が作って流して、
ライブパフォーマンスを、スタッフだけでユーザーに披露して、
まずは基盤を固めないか?っていう企画でした。


emo8889 Xeno: 元々はアイドルグループデビューの過程として結成されてたんですね。


Jets Fride: そこで、誕生したのがM2J Coreという仮想のバンドです。
こうやって、ライブパフォーマンスをするんだよってのを、他の人に観てもらい、
「ノウハウも実績も作っちゃえ!」という感じで。


「あのライブの日はもう胸が一杯で、夢が叶ったんだなって」

emo8889 Xeno: そして初ライブですね。


Jets Fride: 忘れもしません、4/22。
最初のライブは、この隣のHILLS CITY HALLという所でライブをしました。




ストリーミングサーバもMonakaさんに立ててもらい、
照明はmatatabiさんに作ってもらい、僕は、家で曲とMC内容を考えて、
回線の問題もあり50人という制限を設け、やってみました。



emo8889 Xeno: なるほど。


Jets Fride: そしたら、なんと初めてなのに50人来てくれたんです。
ほんと涙がでるほど嬉しくて、実際ライブでやったシマシマモヨウって曲の途中、半泣き状態でした。
僕は、ガキのころから、バンドってものに憧れてて。
でもめぐりあわせが悪かったのか、社会人になるまで、バンドを組めずにいて、
一人で曲を作ったりして 友達や家族に聞かせたりするのが趣味でした。


emo8889 Xeno: 夢が叶ったんですね。


Jets Fride: だから、あのライブの日はもう胸が一杯で、
仮想ですけど夢が叶ったんだなって感じて、
これから、この人たちに恩返ししていかなきゃいけないって思いました。


emo8889 Xeno:そのライブについてエピソードなどがあれば。


Jets Fride: もう、ほんと忘れられません。
何が大変かというと、緊張で俺のトイレへ行く回数が半端じゃなかったですねw


準備自体は、ストリーミングでラジオ的に流すだけですし
ライトオブジェクトも事前に色々、作っておりましたし
それを回すスクリプトを組んでもらいメンバーが操作するよう出来てました。

あとはもう、僕の緊張だけですね。
あんなに自分の家でトイレにいったのは初めてですw


emo8889 Xeno: そんな緊張したんですか!


Jets Fride: 当日の22日は日曜で、僕は前日に朝方までMCとかを考えてたんで、
寝たのが5時とかでして、起きたのが昼の3時だったんですね。夕方ですねもう。
そこから、家で飯を食いまして、それから開演の時間まで
ずっと、MCを独り言のように喋っていました。


emo8889 Xeno: そこまで考えるとMCバッチリですね!


Jets Fride: そこで、これは誰にもいってないのですが。。
母親から電話があり「今度のGW帰ってくるん?」っていう内容でしたが、
GW中は次のライブ予定してまして。
でも母親に仮想世界でライブやってるなんて言えなかったんでwww
な、名古屋で仕事がある!と嘘ついちゃいまして。


emo8889 Xeno: ライブ目前で焦ってますからしょうがない・・・。


Jets Fride: そして、開演1時間前にまた母親から電話がきたんですよ。
ところで「UDON」って映画ごぞんじですか?w
実は僕、香川県出身で、母親が「UDON観た?絶対見た方がエエで!」って
開演1時間前にそんな話をされてMC全部吹き飛びまして。。
結局ライブで、UDONのMCをしちゃいましたw


こんな映画があるんで 観てくださいとか意味のわからないMCを。。
まぁ逆に、そういう親近感の沸くリアルネタをしたことで、
会場のみなさんも打ち解けてくれて、やりやすかったですかね。結果的に。。
・・・おかんサンキュー・・・。


emo8889 Xeno: www


Jets Fride: とりあえず、緊張してた事しか覚えてません。
あとはほんとに泣いちゃったことですね。
ライブに来てくれた人の中では、永遠に語り継がれる俺の汚点ですね。
ラストにシマシマモヨウって曲やったんですが、
この曲やってる時になぜかボロボロと。


emo8889 Xeno: 感極まったんだ。


Jets Fride: MCは鼻声でしたし、 観客の人が男は泣くなって言ってくれたのだけ覚えてます。
この曲は自分の心境を綴った曲で、なんででしょうか、急に昔を思い出して
今、仮想ですけど夢だったミュージシャンになれたってことで、グっときちゃいました。


リアルは仕事がありますし、もうあと3年もすれば三十路になりますしw
27年間ずっと一人でやってきたんで、演奏中はそんな思いを感じながら。


emo8889 Xeno: 歌ってたんですね^^


Jets Fride: あー実際は、ライブの音源を用意して曲を流しながら
声だけを色々変えながらやってたんですが、それでももう画面見れませんでしたね。。


emo8889 Xeno: ライブが終わった時の率直な感想は?


Jets Fride: おれって幸せものだなって思いました。
だから、この思いを色んな人に感じて欲しいんですね。


emo8889 Xeno: そして先日のShimokitawaza SIMライブですね。


Jets Fride: そして、何度かライブをやって、Aretha Russさんと出会い、
先日の下北沢のRIZEライブイベントにも呼んでいただきました。
だから、僕自身、こんなに凄い事がセカンドライフで出来るんだよと、
僕が感じた感動とかをもっと他の人に感じてほしいと思いますし、
明後日発表されるアイドルユニットも、多くの応募の中から
現実では出来なかった、まさに俺と同じ境遇の方を選ばせて頂きました。


emo8889 Xeno: ライブは大盛況だったんですよね。


http://slurl.com/secondlife/Shimokitazawa/144/69/29

Jets Fride: 下北のライブは、M2J Coreとしては4度目のライブで
初の祖国ableseedを出てのライブでした。
これは、Aretha Russさんとの出会いがあって実現したライブです。
実は、その前にこのableseedでもArethaさんライブハウスを作ってくれたんです。

ableseed SIMはRULEZという名前、下北はRIZEというライブハウスで、




どちらも素晴らしい雰囲気があり、ableseedの今までのライブとは
全然ちがった雰囲気でライブできました。
そして恩返しといいいますか、Arethaさんに曲を作ってあげたんです。


emo8889 Xeno: プレゼント!


Jets Fride: このableseed SIMに作ってくれたライブハウスと同じ名前の
RULEZという曲で、ライブではステージにArethaさんを上げましたw
下北のライブは、オレにとってArethaさんへの恩返しもこめて
メタバーズさんのところで頑張っている、Arethaさんを助けてあげようと思い実現したんです。

だから、下北での感想といいますか、「Arethaさん、これからもよろしく!」
って感じでの、メッセージを届けられて良かったかなと。


emo8889 Xeno: 良いお話ですね^^


Jets Fride: 「ableseed」は、実は無限の可能性を秘めた種という意味があります。
多くの人が、感動して、何よりやってて楽しい、そして実現可能な夢を実現して欲しいって感じてます。


5/27にある新企画の発表も、今はまだここでは言えないのですが
ableseedだけではなく、セカンドライフの全SIM、全アーティストの人達が
盛り上がれるような企画を発表する予定です。


emo8889 Xeno: お話聞いてると、Jetsさんってリアルではミュージシャンじゃないのに
もう素晴らしいミュージシャンに見えますね^^


Jets Fride: 馬鹿なんですけどねw
昔から、馬鹿正直と良く言われたもんです。


「SL夢の一杯詰まった世界になっていって欲しい」

mo8889 Xeno: そんなJetsさんにとってSLってどんな存在ですか?


Jets Fride: そうですね、文字通りですね。
俺、リアルでは現場監督なんですよ。昼は現場で夜はミュージシャン(?)
ほんと文字通りなんだと思います。セカンドライフ、それ以外言いようがないです。
あとは、夢の一杯詰まった世界になっていって欲しいなと、そう願うだけですね。
俺の夢は仮想ですけど叶いました。


emo8889 Xeno: SLでの夢はありますか?


Jets Fride: 俺がこうやってリアルの夢を、ここで叶えれたのは

Monaka、matatabiに出会ったから実現出来た事です。
あとは、この二人の夢を叶えてあげるのが、オレのSLでの夢でしょうね。


株式会社エイブルシードを、M2J Coreが少しでもバックアップして
セカンドライフ内に参入する企業として・・・普通に、普通で良いと思います、
普通に成り立って欲しいとそう願いますし、オレはこの二人には
企業ですからそれなりに食うだけの企業として成り立たせてあげるということです。
現在は基盤を作っている段階ですし。


emo8889 Xeno: SL自体これからですもんね。


Jets Fride: そして、もう1つこれは夢というか、個人的な野望って言うんですか。。
SIMツアーやりたいです。それがableseedの宣伝にもなるでしょうし、
俺自身、色んなSIMとつながり持ちたいって思ってるんです。
今回メタバーズさんとこでやらせてもらったし、
実は、今他のSIMでもやることは決まっておりますし。


emo8889 Xeno: どんどん飛躍して欲しいです。


Jets Fride: ライブイベントなら、ableseedとなる日がくればいいのですが、
そんな夢を追いかけますね。
だから今は一人でも多くの人に、ライブってこんなに楽しいんだよって伝えたいです。
一番楽しんでるのは、この私ですけどw


emo8889 Xeno: では最後に読者の方へ、何かメッセージをお願いします!


Jets Fride: 6月からいよいよ、アイドルさんもお披露目にはいります。
そして夏にはまたM2Jのライブが、あんなところや、こんなところであるかもしれません。
僕は、やってくれと言われたら、どこでも行きます。
カフェだろうが、原っぱだろうが、ラブホテルだろうが、
是非、一緒に叫んで踊って、セカンドライフのライブイベントの楽しさを共感しましょう!


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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もうこの記事が公開された翌日くらいになると思いますが、
5/27 22:00より、ableseed SIMを管理するM2J PRODUCTIONが今後の企画発表会見を開きます。




公式では当日は50名制限でアイドルユニットの限定スナップショットを無料配布と書いています。


今回の取材で初ライブで涙を流されたという「シマシマモヨウ」や

Arethaさんにプレゼントした曲「RULEZ」を聞かせていただきました。

どちらも素晴らしい曲で、Jetsさんの夢は音楽でも十分に伝わってきました。


その夢を追いかけるJetsさんやM2J PRODUCTIONさんの活動は、本当に面白いものになりそうです!

ライブも含めてこれからも今後も目が離せませんよ!