今日歩いて買い物に行って

横断歩道で車が途切れるのを

待っていた時のこと。

 

走ってきた車が止まって

運転していた男性が

手で、どうぞ、のゼスチャーをした。

 

とってもうれしくて

頭を下げ横断歩道を渡った。

 

 

家までの道を

買い物袋をぶら下げて

とことこ歩きながら考えた。

 

その昔、私は

車を運転している時

横断歩道で人が待っていても

止まることはなかった。

 

それが私の当たり前だった。

 

それについて

何も考えることはなかった。

 

 

 

昔のある日、今日と同じく

横断歩道で車が途切れるのを

待っていた時のこと。

 

走ってきた車が止まって

運転していた男性が

渡るようにと促すように

ガラス越しに笑顔でうなずいた。

 

こんなに親切に

してもらえてるなんて、と

うれしくて、うれしくて…

 

道を渡り終わってから

その人に向かって頭を下げた。

 

その人は運転席で

また、にこ、と笑って

走り去っていった。

 

私は愛を受け取った。

猛烈に感動した。

 

 

 

それからの私は

自分が車で走っていて

横断歩道で車が途切れるのを

待っている人がいると止まり

どうぞ、をするようになった。

 

自分がしてもらって

うれしかったことを

人にするのがうれしいのだ。

 

あの日私は

信号のない横断歩道で

愛を受け取った。

 

それがあまりに

素晴らしかったから

受け取ったものを

他の誰かにも渡したくなった。

 

愛を受け取ると

愛を知り

愛を差し出せるように

なるのだと知った。

 

 

 

そうしていると

 

おばあちゃんが、小学生が

会釈をしてくれたり

 

時には子供が

手を振ってくれたり

笑顔を見せてくれたり

 

 

愛が私に差し出されるのを

目撃するようになった。

 

かつて受け取って

うれしかった愛を

真似してみんなにも渡す度に

今度はみんなが愛をくれる。

 

愛は循環するのだと知った。

 

 

 

無反応に

道を渡っていく人がいても

それはそれでいい。

 

私がしたいのは

大いに感謝され

いい反応をもらうことではなく

 

あの日受け取った

素晴らしいものを

その人にも渡すことなのだ。

 

 

 

もちろん人間なので

うれしいリアクションが

あった方がいいって思っちゃう。

 

けれど、そうでない時

見返りを期待する心を

代償として何かを

要求せずにいられない心を

癒してもらう機会だと

今は理解してる。

 

相手はそれでも

目に見える姿には関係なく

神の子なのだ思い出し

奇跡を行う機会だと。

 

それこそ

相手にさらなる愛を

差し出す機会だと。

 

 

 

後になって学んだ。

 

差し出した愛は

必ず受け取られる、と。

 

その時は受け取られなくても

その人のタイミングで

必ず受け取られる、と。

 

必ず届く、と。

 

愛は置き配のように

その人のそばに置かれて

その人にふさわしいタイミングで

必ず受け取られる、と。

 

 

愛されたことなんてない

そう思う人がいても

その脇には時を待つ愛が

静かに待っている。

 

 

 

そして

今読んでいる奇跡のコースの

ティーチャーズマニュアルにも

書いてある。

 

たとえ

 

言葉を発しなくても

何もしなくても

心で奇跡を行う時

つまり愛を差し出す時

その愛は必ず届く

 

と。

 

 

 

このブログで

何度も書いてるように

 

愛とは

この世界で言う

好きとかじゃないんだ。

 

あなたは神の子だと

認めることなんだ。

 

たとえそう見えなくても

そうであることをコースで学び

 

それが本当のことだという証を

聖霊に何度も何度も

見せてもらってきたから

私もそれに同意している。

 

愛は意志なのだな、と思う。

 

好きじゃなくても愛せる

もっと言えば、嫌いでも愛せる。

愛するという意志のもとに。

 

 

 

だから私は

どんどん愛を渡すことにした。

 

横断歩道で道を譲るような

目に見える形での行為でなくても

何かの言葉でなくても

 

あなたは神の子だ

 

という思いを

差し出し続けようって

ホント思うんだ。

 

その度にこの世界が

どんどん元に戻っていくことを

学んだのだから。

 

それが奇跡を行うことだと

学んだのだから。

 

 

 

愛は人にあげても

決して減らない。

なくならない。

 

それどころか

どんどん増えてく。

大きくなってく。

 

この世界が

愛でいっぱいになったらいい。

 

それは

たったひとりじゃ

難しいと思ってしまうけれど

それこそが自我の誘惑だ。

 

私が、これを読んでいるあなたが

完全な愛であり

そのひとりひとりが

愛でこの世界を満たしていくのだ。

 

そして、やがて

時間の終わりに辿り着き

この世界は終わって天国に帰る。

 

その時まで

愛を差し出し続けよう

奇跡を行い続けよう

 

 

そう思うんだ。

 

 

 

信号のない横断歩道で

私を渡そうと止まってくれた

ドライバーさんから愛を受け取って

そこから広がって

そんなこと考えた。

 

 

 

 

 

 

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