日中の水分補給に
ペットボトルに水を入れ
デスク脇に置いておく。
その日も
いつものペットボトルに
水を入れようとしたんだけど
なんかおかしい。
くんでる手応えがなく
すかー、って感じがして
水の重みが全然ない。
水を入れても、入れても
たまらない。
おかしい。
ペットボトルを見てみると
こう。
うむ。
これだとわかりづらい。
こう。
底がない（笑）
なんだこりは。
コラー！
犯人を探す。
探すったって
家の中には
私とあぶしかいない。
コラー！
ねぇ、このペットボトル
底がないんだけど…
私がそう言うと
あぶはにこにこして言った。
「スイカの座布団にしたよ」
と。
スイカの座布団？
不可解な顔をしていると
あぶが家庭菜園で
スイカを植えた方を指差し
スイカは地を這うように
実がなるから
土に面してる部分に
日光が当たらなくて
白いままになるんだよ。
だから
透明なペットボトルで
座布団を作って乗せて
高くしてあげると
底にも陽が当たって
ちゃんと青くなるんだ。
と説明した。
あのね、あぶちゃん
それ、まめこの
ペットボトルだったんだよ、と
言おうとして飲み込んだ（笑）
私は庭に出て
スイカのところに行って
見てみた。
なんせ家庭菜園
果たして実がなるか
わからなかったスイカに
小さな可愛い実がつき
5cmほど切られ逆さまになった
ペットボトルの底の部分に
ちょこんと乗っかってた。
私のペットボトルは
座布団として
新しい人生を
歩き出していた。
そうか…
祝福せねばなるまい。
ペットボトルの底と
スイカの
マリアージュを。
ペットボトルの
新しい人生を。
頑張れよ、座布団（笑）
私は別のペットボトルを出し
新たに雇用した。
そして、ペットボトルには
名前を書いておこうと決めた。
どうしたらいいんだろう…
その解決方法を
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