お気に入りの

かえるが増えました。

 

ある雑貨屋さんで

一目惚れしながら

その時は買わずに帰ったんだけど

 

それからもずっと

気になっていたので

今日とうとうウチの子に

なってもらいました。

 

かわいい。

 

 

 

 

モノってただのモノだけど

時にそれには思いが宿るね。

 

このかえるは

私のお守りになった。

 

 

 

実はね、昨日の夜

とても、とても

悲しいことがあったんです。

 

わんわん泣きはしなかったけど

吐き気を感じるほど
私をかき乱す感情があって。
 
それは今日になっても
続いていました。

 

 

 

ちょっと気分転換に

気になっていたあのかえる

買いに行こう、って思ったの。

 

雑貨屋さんで

かえるちゃんを手に取り

レジに並んでいると

 

私の前の人が

まさかのちょー大量買い

ひとつずつプチプチ梱包希望

 

店員さんはひとり

 

げっ、これ

すげー時間かかんじゃん!

って、思った。

 

 

 

普段なら何事もなく

待ってられたと思う。

 

けれど

かなりメンタル弱ってたので

ちょっとしたことにもぐらつく(笑)

 

待つの?

待つの?

待たされるの?

なんだよ、昨日から

踏んだり蹴ったりじゃねーかよ

 

そう思って

ヒジョーに自分勝手に悲しくなり

思わず

 

はぁ…

 

って

おっきいため息が

出てしまった。

 

そう、とーっても

おっきいのがです。

 

周りの人にも

聞こえてただろう。

 

 

 

ああ、私の大人気なさが

どんどん露呈していく(笑)

 

 

 

正気を失っていると

 

物事をありのまま受け止められないし

過剰にそこにいらんものを盛って

悲劇を増長させるし

いかに自分が被害者かばかり考える。

 

自分の正しさを主張して

相手を攻撃してしまう。

 

私のため息は

レジの人と

私の前の大量買いした人への

攻撃に他ならなかった。

 

 

 

そこに

奥の方から

もうひとりの店員さんが登場

 

レジの様子を察して

出てきてくれたみたい。

 

それで

元からいた店員のおねーさんは

私に声をかけてくれた。

 

「お待たせしました、どうぞ」

 

満面の笑顔。

 

 

 

駄菓子菓子

私は笑えない(笑)

 

昨日から

なんか知らんけど

押し寄せてくる色々で

正気を失ってた私は

笑えない(笑)

 

ずっと手に持っていて

私の体温で

あったかくなったかえるを

乱雑に渡した。

 

 

 

不思議なもので
 
大量買いの人が
すみませんと頭を下げたり
 
レジのおねーさんが
お待たせして申し訳ありませんと
お詫びをしてくれたり
 
対応してもらえばもらうほど
怒りが湧いてきて
 
もっと
重箱の隅をつつきたくなり
 
もっと
不満をぶちまけてやりたくなり
 
いかにオメーらがひどいのか
わからせたるわゴルァ!!!
ってなって
 
第三次世界大戦を挑みたくなるほど
はらわたが煮え繰りかえるのを感じて。
 
狂気の暴走です(爆)
 
堪えたけど。
(かろうじて大人・笑)
 
 
 
お会計が進む。
 
おねーさんは
にこやかにやさしく
対応してくれる。
 
私は
そんなのカンケーねー!
ってくらい不機嫌。
 
そんな私に
おねーさんが言った。
 
「ジムに通って
   いらっしゃるんですか?」
 
突然の質問に私は戸惑う。

 

「は?

   いや、通ってないです…」

 

答えるのにも仏頂面(笑)

 

そしてこんな会話が続いた。

 

「素敵だったので

   ジムに通ってらっしゃるのかなぁって。

   通っていないのに

   スタイルを維持してらして

   すごいです」

 

「10年前くらいまでは

   鍛えてましたけど…

   今はぷにぷにです」

 

「それでぷにぷにだなんて

   とっても素敵です」

 

思わず顔がほころんだ。

 

「うれしいです。

   ありがとう」

 

会話、厳密には
再現できてないけど
こんな感じ。

 

トレーニングウェアみたいな
カッコしてたしね(笑)

 

そして
お釣りと
丁寧に包まれたかえるを
私に渡してくれた。

 

「お待たせしました。

   またいらしてくださいね」

 

私の目を見て
にっこり笑った。

 

 

 

気がつくと

 

レジでありえないくらい

長いこと待たされたんだよぅ!

きーーー!!!

 

爆買いしやがってあの女

ふざけんなー!!!

 

という

私の理不尽な怒りは

どこかに消えて

 

笑顔で

 

「お世話様でした」

 

と頭を下げ店を出た。

 

 

 

帰り道

車を運転しながら

気が付いた。

 

あのおねーさんの

心遣いに。

 

 

 

結構な時間待っていたので

待たせたこともわかっているはず。

 

はぁ…

 

って

でっかいため息

きっとおねーさんにも

聞こえていたはず。

 

少なくとも

私が楽しい気持ちで

並んでいたのではないことは

察していただろう。

 

おねーさんは
プロフェッショナルとして
お客さまを
そんな気持ちのままに
させておかないことを
きっと考えたんだと思う。
 
想像だけど。
 
前にもそのお店で
買い物をしたんだけど
やっぱりそのおねーさんがいて
神対応で幸せな気持ちになったの。
 
そして
 
私に悲しいことがあったなんて
知らなかったとしても
 
仏頂面でいた私の
素敵だと感じるところを探して
伝えてくださり
 

私の気持ちを

とてもやわらかなものに

してくれた。

 

わざとらしくなく

さりげなく自然に。

 

接客のプロだし

お人柄もあるのだろう。

 

 

 

彼女のハートに気づいた時

涙が出そうだった。

 

たとえそれが仕事であっても

不機嫌な私の機嫌を取ろうとか

そういうんじゃなく

私の素敵なところを探してくれた。

 

なんだよ

この女感じわりーなって

心の中で舌出しながらじゃなく

 

このお客さまに…って

精一杯のことをしたことは

私が彼女から受け取ったものから

じゅうぶんに伝わる。

 

仏頂面の私を前に

彼女の取った態度に感動した。

 

それは愛だ。

 

そこで私の心は

救われた。

 

 

 

家に帰り

彼女が丁寧に包んでくれたかえるを

ガサゴソと取り出すと

デスクに、ことん、と置いた。

 

それが、このコ。

 

 

 

 

見ていたら泣けてきた。

 

心乱れて
人としてどうなのって
態度を取った私に

 

彼女はとてもよくしてくれた。

 

ぽろぽろ、ぽろぽろ
涙がこぼれた。

 

ありがとう…
ありがとう…

 

悲しかったよ

悔しかったよ

つらかったよ

それであんな風だったよ

 

そんな私に
やさしくしてくれて
ありがとう…

 

そんな気持ちが溢れてきた。

 

 

 

そして思った。

 

目の前で起こる出来事は

現実の中で確かに

 

何かの問題だったり

何か感情が動くものだったり

するけれど

 

それは心の奥底にある

何かであって

 

自分は今それに

触れているのだ、と。

 

そしてそれは

終わらせるために

やってきているのだ、と。

 

今は

考える必要のあることだけを考え

する必要のあることだけをしよう

そう思った。

 

そして

美保さんが教えてくださったように

それでもハートを開いていよう、って。

 

閉じかけたハートを

いや、一旦閉じたハートを

今ここであらためて開こう、って。

 

 

 

正気を失った私に
やさしくしてくれたおねーさんが

私の正気を呼び覚まし

心を洗った。

 

あのやさしさを

受け取ったことが

 

あの思いやりを

受け取ったことが

 

このかえるに刻まれた。

 

このかえるを見る度

私は彼女を思い出し

 

本当はいつでも
私に降り注いでいる
愛があることを思い出せる

 

そんな気がしている。

 

このかえるは私にとって
希望のかえるになった。

 

大切なことを

思い出したくなったら

私はこのかえるを

手のひらに乗せて

眺めるのだろう。

 

 

 

奇跡のコースに

 

「攻撃は愛を求める叫びである」

 

という言葉がある。

 

ひどい目にあったと

怒りを感じていた私は
本当は愛を求めていた。

助けを求めていた。

そして、それらは届けられた。

 

ゴルゴダの丘に登るには

被害者意識を持っていては

登れない

 

えまこやで

奇跡のコースを学ぶ

インテンシブクラスをお願いしている

川上貢一さんのアドバンスクラスに

通っていた頃

 

ある話から出た

そんな言葉を思い出した。

 

ゴルゴダの丘

それは、イエス・キリストが

磔になった場所。

 

あの磔は愛を教えるためだった

奇跡のコースがそう教えてくれた。

 

私は被害者になり

攻撃することを

楽しんでいたことに気づいた。

 

それは助けてほしいという

私の叫びだった。

 

そんなのないし、って

思っているもっともっと

奥の方に横たわっている

私の叫び。

 

何度でも手放そうと

あらためて決めた。

 

 

 

奇跡のコースは

人生のあらゆる場面で

私を助けてくれる。

 

だからね

触れてみて、って

言いたくなる。

 

 

 

あなたは自分が私を
こんなに幸せにしたことを
きっと知らない。

 

おねーさん

本当にありがとう。

 

このことを

あなたに伝えることは

きっとないと思うけれど

 

私のこの感謝が

あなたをますます

幸せにしますように。

 

 

 

人は人を通して

人との関わりを通して

そこでの出来事を通して

 

それがどんなものか

どうかには関わらず

 

ひとつずつ

大切なことを

取り戻していくのですね。

 

 

 

私を愛してくれて

ありがとう。


私を助けてくれて
ありがとう。

 

大切なことを

思い出せました。

 

私もあなたのように
あれますように。

 

あなたの美しさが

すべての人の美しさであることを

このかえるを見る度思い出します。

 

あなたのしたことを忘れません。

 

 

 

お店の人ネタ

二連発になっちゃった(笑)

 

 
 
 
 

 

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