※※※ディートリンデ※※※
ディートリンデは本気でフェルディナンドに恋していた。
1年前突然留学してしまってそのことを痛感してしまったのだ。
それまでは皇室の流れをくむ両家の子息でお金もちそして容姿端麗スポーツ万能そして頭は天才的に良い。自分の傍らに侍らずにこれ以上の人材はいないくらいに思っていたがアドルフィーネだけでなくあのマグダレーナも狙っていると知ってからは気が気でなかった。
そして突然目の前から居なくなったことで自覚してしまったのだ。どうしてもフェルディナンドを手に入れたいと。
1年で帰国するとは調べがついていた。その時間で根回ししなければならない。先ずはお父様に相談した。
お父様は冷泉家と繋がりを持てるのは願ってもないので何でも協力すると言ってくれた。
お父様は主に貸金業をしているが医療系の事業を考えているらしい。そのためにフェルディナンドの家との繋がりを求めているのだ。それに…あの継母の事も絡んでいるらしい。お父様は継母が若い時から好きだったらしい。だけど我が家は継母の実家や継母が最初に結婚した相手の家に比べると相当劣るらしい。
そのためにお父様は継母に気持ちを打ち明けることもできずに諦めたと。その時に最初の婚約者はフェルディナンドのお父様だったらしい。それもお父様は嫌だったらしい。
なぜ、あれほど継母に執着するのかが私には分からない。
継母の夫マインの父親が亡くなると直ぐに継母に接近して…そのために私のお母様は家を追い出された。私からお母様を奪った憎き継母。
でもその継母のお陰でお父様が私に協力してくれる。
お父様がどうも冷泉家の経営する病院で何か暗躍しているらしい。この事でマグダレーナの家を叩き潰してフェルディナンドとの婚約話を葬り去ると。
だけど私は安心できない。お母様から連絡があった。お母様はグラオザムというお母様の実家の番頭だった男と再婚した。このグラオザムはお母様が小さい頃から付いていてずっとお母様が好きだったらしい。お母様がお父様と政略結婚した時は自分は使用人だからと諦めたがその時に独立して今は大成功していると、そしてお母様が追い出されたことを知ってお母様に求婚したらしい。
お母様は美しいけれど大人しくはない。自分がやられっぱなしなんてことはないのだ。
私は密かにお母様に相談した。お父様を信じてない訳では無いがフェルディナンドを手に入れるには手段を選んでいられない。ライバルが多いのだ。
お母様はお父様の情報を逐一報告するなら協力してくれると言った。
お父様の動きをお母様に報告していると…フェルディナンドが帰国した。
学校にやって来たフェルディナンドはなんとあのマインをエスコートしてクラスに入ってきたのだ!施設育ちの庶民クラスマインが何故かセレブクラスに編入とっていて沢山の護衛のような下僕を従えて!
私の敵でお母様を追い出した張本人の娘マイン!家にいた時はお姉様とお兄様と一緒になってよくいじめた。マインは心臓に病気を抱えていて運動ができなかったのでよく追いかけ回して走らせたりしたっけ。
沢山の意地悪のお陰で彼女は直ぐに施設へと追いやったのにまさかセレブ学園に特待生として入学してくるとは思わなかった。
入学早々フェルディナンドと関わりを持つのも許せなかった。アドルフィーネの後ろでまたいじめてやろうと思っていたのに一回しめたら懲りたのかいつの間にか学園に来なくなってた。
それがまさかフェルディナンドと!フェルディナンドの婚約者になったってどういう事?
これはお母様に報告しなければ!
※※※ゲオルギーネ※※※
私はゲオルギーネ。裕福な家に生まれて幼い頃から何不自由なく暮らしていた。将来有望と言われた貸金業手はあるが厳格なお父様が選んだ男と結婚した。3人の子供に恵まれそれなりに幸せに過ごしていたというのにある日夫に離婚届を突きつけられた!
昔から好きだった女が独り者になってようやっと受け入れてくれたから結婚したいとだから出ていけというのだ。
そんな仕打ちは許せない。私は承諾するつもりはなかったがそんな時に実家の父が倒れその時に父のやってきたことの悪事をバラされたくなければ離婚届に判を押せと。
病に倒れてる父に鞭打つ事ができずに私は承諾するしかなかった。
離婚して実家に帰った私の生活は大変なものだった絶対独裁者だった父が倒れて実家の事業はガタガタそれに夫が投資を引き上げたりして倒産を待つばかりだったのを昔我が家の番頭をしていたグラオザムが救ってくれた。
彼はずっと私を好きだったと告白してきた。結婚もせずに私一筋だったと。そして彼は夫に復讐するなら手助けしてくれると言った。
私は彼の申し入れを受けて結婚して我が家の事業を立て直し復讐も協力してくれると事になった。
そして私はずっと磁器を待った。そしてやっと復讐への足がかりを得た。
あくどい事に手を染めている元夫はどうやらあの天下の冷泉家乗っ取りを企んでいるようだ。
冷泉家経営の病気を使い怪しげな薬の製造を企んでいるらしい。
その手始めに子飼いのイマヌエルを病院に送り込んだという。
しかし、残念!イマヌエルはすでに私の手駒。
そんな時に娘のディートリンデが連絡をしてきたのだ。どうしても冷泉家の次男フェルディナンドを自分のものにしたいと。
私の可愛い娘の願いは叶えてあげたい。それに娘を使えば夫の情報も手に入る。願ってもない申し出を受けたのだ。
冷泉家の病院にはあの厚生労働大臣の家も絡んでいるらしい。それだけでなくあの悪名高いユルゲン興業も絡んでいる。
さて、誰が一番利を得ることができるか?
ディートリンデにはフェルディナンドを献上してあげましょう。
と、ここまで。


