今度は女神様12 | エミソナのブログ

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宴が開かれた。


ベルケシュトックからアーデルベルトの姉と娘が帰ってきたことを告げた。


そしてローゼマインがカルステッドとエルヴィーラの子として洗礼式を上げた。同時にボニファティウスと養子縁組をしてエーレンフェストの領主候補生となった。同時にフェルディナンドと婚約の内定が告げられる。


来年の領主会議で王からの認証を受けることになった。


お披露目のフェシュピールではローゼマインは会場いっぱいの祝福を上げた。


会場には女神ローゼマインによって産まれを早められた名を捧げた眷属たちも勢揃いしていた。


フェルディナンドのエスコートで子供部屋に行くとローゼマインの眷属たちは皆ローゼマインに恭順の姿勢で待っていた。


「お久しぶりでございます。お待ちしておりました。ローゼマイン様。」

「ハルトムート。又よろしくお願いしますね。」


「はっ!ローゼマイン様が女神の化身ではなく本当の女神になられたこと大変嬉しゅう存じます。」


「ハルトムート!その話は他のものに知られてはならない!」


「フェルディナンド様!重々承知しております。」

「フェルディナンド様。私達は女神ローゼマイン様の眷属神として必ずやお護りいたします!」


「マティアス。其方はゲルラッハを見張れ。女神も仰っていた全ての事案を回避できるわけではないと。私はまだ貴族院が2年残っているローゼマインの側にいられない時は其方たちが絶対に護るのだぞ!」

「はっ!かしこまりました。」


「グレーディア、ローデリヒあなた達は家の方は大丈夫なのですか?」

「ローゼマイン様…女神様が手配してくれました。産まれは中立派の上級貴族にしていただきました。そして覚醒したユストクスにその後保護され今に至ります。」


「そう。では辛い目には遭わなくて済んだのですね。」


「はい。」

「それは良かった。グレーティアにはわたくしの側仕えとしてフェルディナンド様のお邸に移ってもらいたいのだけれど?」


「はい。そのようにユスクトスが既に手配しております。」


と、ローゼマインの眷属たちと会話をしているとエックハルトとハイデマリーがフェルディナンドの側にやって来た。


「フェルディナンド様!なぜ領内でご婚約を整えたのですか!?納得できません!」


「何を言っているエックハルト!」

「そうです!フェルディナンド様!フェルディナンド様ほど素晴らしい領主候補生がエーレンフェストにとどまるのですか?大領地ダンケルフェルガーから婚約の打診があったではありませんか!」


「フェルディナンド様…もうお話があったのですか?」


「ローゼマイン…大丈夫だ。内々に話はあったがハイスヒッチェたちが少し騒いだだけだ。もちろん、私の傍らにいるのは君だけだ。」

「ローゼマイン!私の妹ならフェルディナンド様から離れろ!」


エックハルトが軽く威圧してきた時ローゼマインの眷属たちがフェルディナンドとローゼマインの前に立ちはだかり逆に威圧した。


「なんだ!貴様たち!私はリンクベルク家の長男だぞ!」


「エックハルト様。私達はローゼマイン様の側近です。たとえ兄であろうとローゼマイン様を害そうとするものをそのままにはして置けません。」


「エックハルト!何をしている!」


「父上!お祖父様!私はフェルディナンド様の側近として妹ローゼマインとフェルディナンド様の婚約を認めるわけにはいきません!」


カルステッドは女神ローゼマインが言っていたことはこれかと思い知った。


あのあとフェルディナンドとローゼマインにエックハルトのことを聞いたが2人はなかなか本当のところを語ってはくれなかった。いや、言いたくなかったのだろう。


「エックハルト!側近が口に出すことではない!」

「ですが私はローゼマインの兄です!フェルディナンド様には王族や、大領地の姫こそふさわしい!こんな年下のエーレンフェストの領主候補生など認められません!」

「そうです!フェルディナンド様ほどの方はこんな底辺領地にとどまるなどあってはならないのです!」


「エックハルト!ハイデマリー!其方達は側近としての立場を逸脱している!フェルディナンド!即刻解任せよ!」


「お祖父様!何を!?」


「そうだな。私がなぜ側近の言葉に従わなければならない?それに私の全ての女神であるローゼマインを蔑ろにする発言は到底許す事はできない。其方達は本日をもって解任とする。貴族院の護衛騎士はランプレヒトにいたす。」


「フェルディナンド様!待って下さい!」


フェルディナンドとローゼマインはエックハルトとハイデマリーを残して早々と子供部屋を後にした。


フェルディナンドは邸に戻るとエックハルト達のことをカルステッドとエルヴィーラを含めて話すことにした。


と、ここまで。