現パロ?転生?3 | エミソナのブログ

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※※※フェルディナンド※※※

中間試験の発表があった。順位は当然1位なのだが…


今回は初めて古文で1点落としてしまった。何たる実態!そして古文が2位になってしまった!今までこんな事はなかったが…


しかしそれも庶民クラスの文系特待生に負けてしまった。そしてその2位になった女子生徒はその他の科目もほぼ満点に近く僕が数学と物理で満点を取っていなければ順位は逆転していただろう。


どんな女子なのかすごく興味が湧いた。そんな時古文のヒルシュールから呼び出した。


研究室に行けばヒルシュールは教頭のグンドルフから呼ばれたので少しだけ席を外す、その間に女子生徒が来たら引き止めて置くように言われた。


暫くするととても地味な古風な厚いレンズの野暮ったい眼鏡をかけてひっつめ髪の小柄な女生徒が入ってきた。


ヒルシュールが居ないなら出直すと言われたが話をしてみたかったのもあるがヒルシュールに頼まれたので試験の内容などを聞くために引き止めた。


話してみてかなり頭が良いことは直ぐに分かった。そして眼鏡に隠されてはいるがとても整った顔立ちをしているのが見て取れる。


試験の内容は僕の凡ミスであったがヒルシュールの引っ掛けにかかってしまったのだ。しかし彼女はそんな引っ掛けにもかからず満点を取ったのだ。


少し話しただけだが幼馴染のアドルフィーネにも劣らない知識量と頭の回転の速さに段々と楽しくなっていった。こんな気持ちになるのは初めてだ。


アドルフィーネも相当頭が良く中学までは常に僕の次の成績だった。同じハーフというのもあって彼女とは気も合いそれなりの関係を築いていた。が、最近は彼女の女、女とした立ち振舞が目につき距離を取っている。


女嫌いではないのだが昔からあまり女性を近くに置きたくないのだ。今までも何人も告白されたが付き合いたいと思う相手は出来ず周りからはアドルフィーネが想い人であるからと思われているようだ。面倒くさいので否定も肯定もしていないが。


そんな感じで高校に上がるまで過ごしてきた。本当は飛び級で大学に行きたかったのだが両親から学生生活をトコトン満喫するようにとと厳命されている。


両親は高校時代に留学でこの国に来た母と父が大恋愛の末に結婚したのでそんな事を子供にも望んでいるのだ。


兄はそんな両親の思惑通り高校の時に他校との交流会で知り合ったお嬢様学校の大会社の令嬢と大恋愛中だ。


そんな事はさて置き、ヒルシュールから古文書の研究を第2位の女生徒とするように言われてしまった。


庶民クラスの特待生である彼女はやりたくないようで僕に断ってほしそうな振りを投げかけて来た。しかしこの古文書ももちろん気になるのだがしきりに僕と距離を置こうとする女生徒に苛立ちを感じ確かに忙しいのはあるが引き受けてしまった。


週に2回研究室に通う事になったのだが連絡先を交換しようとするとなんと彼女は今どきスマホを持っていなかった!


連絡はヒルシュールの研究室に何かあればメモを置くことで決着したが…


明日初めて研究室で研究を始める時になってアドルフィーネからこの研究について異議を唱えられた。


いくら成績上位の2人でも男女で研究室を使うのはどうなのか?と僕の外聞を考えれば受けるべきではない。もし受けるのなら第3位の自分も加えるべきだと言う。


僕に言われてもと思うのだが先にヒルシュールに講義したが却下されてしまったらしい。


古文書をあまり多くに晒したくないヒルシュールは僕と女生徒の2人でも多いと感じているらしい。アドルフィーネはそれなら僕と自分でやるからと講義したが第3位のアドルフィーネの成績でも僕らには遠く及ばないので無理だと言われたらしい。


だから僕からとりなしてみろというのだ。


そんな面倒くさい事僕がするわけない。テキトーにあしらっていたらあの女生徒の所に直談判しに行ってしまった。


と、ここまで。