わたしはある包み紙を受けとることになった。
なにやらズシっと中身がつまっていて、まだ温かい。
できたてホヤホヤ
これをくれたのは、この方たち。
↓↓
「いいから喰え。喰え」と、ニコニコしながら
「フリーだから心配するな。
ほら、もういっこ喰え」
と。計2個の、包み紙を手渡された。
南インドの方は、(タミル語で)「飯くったか!?」
というあいさつが主流だそうで。(英語でいうハローに匹敵)
ひとにお腹いっぱい食べてもらうことがなによりの幸せらしい。
昨晩、訪れた食堂(なんと無料奉仕!)も、
朝食の時間(7じ)はとうに過ぎていて。
ワケのわからないまま、ありがたく受けとったわたし。
あ、あありがとう
そしたらば、、
おふた方の後ろから、ぬぅっと現れたお婆ちゃん。
(画像はイメージです)
「まー、まーーー」
(おまえ、これ喰うんだろ??喰うなら金よこせ)
と。しつこく手を差し出す。
え?フリーだっていってたけど?フリーじゃないの??
わたしが困惑していたらば、、さっきのじいちゃんがすかさず
「おい。おまえ何いってるんだ
いいからいくぞ」
と。婆ちゃんもろとも引きずって、その場から消え去っていった。
な、、なんだったんだ今のは。。
・・
ホカホカの包み紙をみつめ、ボーとしていたら、、
遠くのほうからバスの音が近づいてきた。
みんながやっときたーー!
バスを降り、ニコニコ手をふる、○岡さん。
いわれてた時間より一時間くらいおそかったから
「遅いよ!!」
と、突っ込んでみたけれど。
すべては神の采配。
すべて完ぺきなタイミングでした。
(きいたら、あの貯水池に立ち寄っていたんだって)
次にいく寺院の礼拝(プージャ)に合わせ
しばらくはまたここで瞑想タイムにするっていうので
いただいた包み紙を、あたたかいウチに
ありがたく頂くことにした。
いただきまーーーす
ふわっふわでめっちゃウマ―
ほんのり甘くて、やさしいお味
ウマウマ食べていたら、髪の毛を結ってくれたアンマが一瞬きて
もうひとつの包み紙を、どうぞしたら笑顔で受けとってくれた
わたしのおなかも満たされ、、
また部屋の片隅でボーと座っていた。。
すると、、
再びあの婆ちゃんが登場。
(このときアンマも、救世主のじいちゃんもいない)
「まーー」
(おまえ喰っただろ?喰ったよな??)
婆ちゃんは至近距離で、わたしに顔を近づけ、
無言で手を差し出す。
「・ ・ ・ ・ ・ ・(金くれ)」
アンマとじいちゃんの眼は、まるで透明なクリスタルのように
キラキラと輝いているのに、婆ちゃんの眼には、、その光がない。
光は闇に葬られたのか?生氣はなく。
「死んだ魚の眼をしている」とは、まさにこのことで。
目をそむけることはしなかったが、、凝視できなかった。。
なぜだろう??
ここには、トイレもシャワーも、屋根付きの寝る場所もあり、
食べるものにも困らず(無料奉仕の食堂がある)、
すべては与えられているのに・・?
わたしは眼をつむり、「ありがとう」の想いで手を合わせた。
すると、
目の前の婆ちゃんもいっしょに手を合わせ、、
(わたしは婆ちゃんに光をおくりつづけ氣づきの種を植えた)
どのくらいたっただろう?
婆ちゃんとふたりで手を合わせ、対峙してから1分、、
いや2分??正確にはわからんが、、
とてつもなく長く感じた。
婆ちゃんは、わたしがお金を渡さないことをさとり
あきらめたのか??
静かにその場から立ち去っていった。
こころを学びます。と宣言した直後のこと。
こころが貧しいとこうなる
てことを、リアルに見させられた氣がした。
(対峙ちゅうみえたイメージは、婆ちゃんがお腹にいた頃の映像。
あの混沌とした哀しい眼は、そこに原因があるみたいだ)
たぶんね。このパンは、あの婆ちゃんが手作りしてくれたもので。
お礼としてお金を渡してもよかったんだけど、、
なんでか渡したい氣持ちにならなかった。
むしろ、お金を渡してはいけない。ともおもった。
そして、
この氣づきの直後、、どこからともなく、
黒い蝶があらわれた!
↓↓
ああっ!ティルニヤさんだ
直感的にそうおもったわたし。
蝶はヒラヒラと舞い、わたしのカバンのまわりから
しばらく離れようとしなかった。
「そういうこと」
と、ティルニヤさんがやさしく語りかけてくれているみたいで
ちょっと内心ウレシかったんだー
※ちなみに、メッセージとしては
クロアゲハ、黒い蝶は、トラウマや喪失感からの回復を告げている。
その後、わたしの右ひと差し指の腫れが劇的に回復したのは、
いうまでもない。。
つづく。