今日は朝から東洋医学をメインにしている診療所を受診してきました。
かれこれ6年近く通っています。
腰椎からのズレから来る足の痺れに悩まされ、他にもいわゆる「未病」というのかなぁ?
病名はつかないけれど体調が思わしくなく、最後の砦的に通い始めましたが、身体を温めるとか基本的な事を教えてくれて漢方を処方してくれています。
・・・とここまでは前置き(笑)。
実は昨夜、「えっ、愛希れいかさん退団なんだ・・・」と知り、思い返せば体調が芳しくなく観劇をパスしようかと思う時も「あぁ、月組はチャピを観なくちゃ後悔する」と思い、千秋楽ギリギリぐらいに当日券でふらりと観ることが結構ありました。
ぶっちゃけ月組は前のトップさん、その前のトップさんの時代は当日券でふらり観劇が可能だったからできた事です。大劇場はね。
特に何に惹かれていたのかわからないのですが、トップ娘役としての愛希れいかさんはいつも「観ておきたい」存在でした。
踊れる、歌える、芝居もできるというのはもちろんですが(とはいえトップ娘主任直後は実力レベルでは、今ほど評価できるものではなかったかもしれません)、どこか彼女にしかない魅力を感じていました。
今日、診療所の帰り際に時々立ち寄る洋服屋さんを覗いて、新年のご挨拶。
そこに別店舗のスタッフさんがこられて、なんだかとても見とれました。
そこの洋服屋さんに立ち寄るとスタッフの皆さんともあれこれお話しするのですが、以前に「うちのお客さんって媚びない女性が多いです。そして自己主張が強い傾向が・・・」という話にいたり、まさに今日お会いしたスタッフさんも媚びないボーイッシュさが魅力だと思いました。
そこにふと浮かんだのが何故かチャピ(愛希れいかさん)だったのです。
今日の退団記者会見の写真を見たら、定番の白を着用でしたが、なんの飾りもなくスッキリしたデザインの白。
それがチャピのキュートな美しさを際立たせているように見えました。
そう、そう、そう・・・!
チャピって媚びない女性を演じるとピカイチ!
そこに惹かれていたのかもしれません。
『1789-バスティーユの恋人たち-』であの凛とした佇まいのマリーアントワネットは、圧巻でした。
『舞音-MANON-』では、『マノン・レスコー』を原作にしたヒロインを演じながらも、品の良さは決して失わなかった。
『NOBUNAGA』の帰蝶も同じです。
相手役のトップスターさんが珠城りょうさんになってからの『グランドホテル』のグルーシンスカヤや『All for One〜ダルタニアンと太陽王〜』のルイ14世。
この2作品の成功は「愛希れいか」というトップ娘役がいたからこそあったと言えると思います。
同じ作品でも演者が変わると作品の色や魅力が変わるのは、これまで再演物を観ていてわかります。
それは良し悪しという判断ではなく、作品の魅力が変わるという意味で。
私は「今の月組は群衆芝居の魅力が出せる」と密かに観劇を楽しみにしています。
もちろん次回作の『カンパニー-努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』の前売り券もきっちり確保。
以前のようにふらりと観劇に行くのではなく、必ず観劇するのだ!と決めています。
そんな群衆芝居の魅力溢れる月組であるのは、トップスター珠城りょうさんの力量だけではなく、相手役としてチャピがいたからこそなんだろうなぁ・・・。
退団記者会見の記事を読んでいると「音楽学校時代から姉のように慕っていた珠城さんを最後まで支えたい」というような一文が目に止まりました。
今時、一期違いでトップコンビなんてありえない時代ですから(トップ男役と娘役の学年差が開きすぎで、どうしても「私、ついて行きます」タイプになってしまう)、珠城さんを支えつつも、どこかに「媚びない娘役」「自立した娘役」の資質を持っているから、その分他組の娘役とは違う魅力を見出してしまうのかもしれません。
まぁね、舞台以外のチャピのことは全く知りません。
でも舞台の佇まいから、私は愛希れいかが演じる娘役の中に「媚びない女性」を見ているのかもしれません。
チャピが演じるエリザベートが観たい!
チャピが主演で立つ宝塚バウホール公演が見たい!
きっとどちらも超チケット難になるのでしょうね(涙)。
とりあえず・・・
来月は上田 久美子先生という才能ある座付作家さんの初のショー作品となる『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』に注目し、月組公演観劇予定です。
ところで・・・
小耳に挟んだことですが、今や宝塚の作家志望も一流学歴で、さらに難関なのだとか・・・。
あくまで小耳ですが(--;
それはある意味これからの宝塚作品が、宝塚作品として質、レベルをいかに保ち、より良いエンターテイメントを目指せるか重要なポイントかもしれません。