【ドラマ】アンダーウェア | You and the Revue and the Musical

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今期のTVドラマは珍しくいろいろと観ていますが、後半に突入してダラダラと観ているだけの作品と毎回の展開が楽しみな作品に分かれています。

放映が楽しみな作品の一つが『アンダーウェア』。
文字通りアンダーウェア、つまり下着の世界を描いた作品で主演は桐谷美玲さん。
顔立ちは記憶にありましたが芸名すら知らず(苦笑)、でも主人に尋ねたら「世界で最も美しい顔100人」に選ばれたそうなので確かに綺麗な子です。

そして準主役級の下着のメゾンのオーナーが大地真央さん。
大地さんといえば、TVドラマでは刑事役かなにかが記憶にありますが、宝塚の元男役=女刑事はよくあるパターンで大地さん自体の芝居も作品もそれほど記憶に残っていません。
今回の作品の口が悪いが、明るく知的な役どころがよくあっています。

ストーリーはランジェリー業界を背景に、ファッション界ではさもありなん的な盗作話、引き抜き、女の戦いが描かれてはいますが、軽快なテンポで進行していくのでドロドロも軽く嫌味がありません。

今は若い女の子のファッションといえば、有名モデルが着た物は一瞬で売れる、そういうモデルが着てほしい、持ってもらいたいがために自社の商品を無償で提供する、しかもひたすら低姿勢で・・・というあたりはそんな世界とは無縁ながらも「現実的にさもありなん」で興味があるものです。

このドラマの世界は非常に現実を描いていて面白い点は、「低コスト大量生産の物をいかにたくさん売るか」対「丁寧に手仕事で一人一人の顧客のニーズに合わせた物作りをする」という、永遠に答えの出ない商業社会の抱えるテーマがあることかしら。
大地さんオーナーのメゾンに20年前に購入した商品を持つ女性が現れ、それを丁寧に今着やすいようにと手直しする大地さん。大切な物を手入れしながら使い続けていくことも提案されつつある昨今、こういうお店に個人的には惹かれますが、それだけでは店舗経営としては時として行き詰まってしまいます。
いかにそれを打破するかが今後の見どころでしょう。

ファストファッションとロウファッション、ファストフードにロウフード・・・様々な世界に置き変えて考えることが可能なので、そういう意味でも面白いです。

私は出演者の中でオーナーと共にブランドを立ち上げた田中麗子役の千葉雅子さんが味のある好人物を演じていて、一番めを引かれてます。
オーナーを理解して裏方に徹してきた人生も、人としては惹かれます(^^)

ドラマを見ていても何故か脇で良い芝居をする人に惹かれるのは何故なのでしょうね(苦笑)。