「入院ジャーナル」 -8ページ目

親愛なるteamRAO特攻隊長殿


親愛なるteamRAO特攻隊長 殿



喜ばしいこととはわかっていながらも、
退院していなくなって、寂しいです。



こうさんが、
「●●さん(隊長)がいなくなったから、
イシダさん、寂しいでしょ!」と
何度も、何度も、何度も、
私に言ってきます。



いじめっ子に、
「こいつ、泣くよ、泣くよ、泣くよ」と
言われると、なぜか泣けてくるように、
こうさんに、そう何度も言われて、
寂しさ3割り増しになってきます。



すぐ会うってわかっているのに、この寂しさ!


きっと、私の日常と、隊長の日常が
一緒じゃなくなったから、ですね。





あなたはRAO手術の一番手だったから、
誰も自分の前にいない状況、
心細くて、プレッシャーもあり、
本当にしんどかったと思います。



でも、後に続いた私たちにとって、
隊長は見えない道を進む先にある光であり、
勇気であり、安心でした。


隊長は背中に明かりを灯していて、
その背中はずっと私たちチームの支えであったこと、
ぜひ、誇りに思ってほしいです。




人と競い合うことや、人と比較することが、
人生において重要なシーンは確かにある。


だけど、誰かの勇気や安心や支えに
なれることのほうが、
人生において、勝つことよりも遥かに、
大きな意味を持つと、私は信じますし、
隊長自身、気付いていることと思います。



「今後の人生、どうするよ?」と
聞いた私に、あなたは言いました。


「整形外科とか病院の
受付をやろうかなと思ってます。
(自分が患者を経験したから)
そこで会う患者さんたちの
目になれるかなって」と。


それを聞いた時、私、泣きそうでした。


とんでもなく大きな財産を、
隊長は、この4カ月で得たんだな、と。





かけがえのない入院生活を、
共に過ごせて幸せでした。


ありがとう!



隊長、あなたは私の憧れの女性です。





入院花火


患者仲間に若い中国人女子がいて、
彼女が手持ちの花火をしたことがない、
ということで、
病院横の公園でみんなで花火をした。




彼女に「これが日本の心なのだよ」と
線香花火を渡したら、うふふと笑っていた。




そっと、そっと、
玉を早くに落としてしまわないように、
じっと、じっと、玉を見つめながら、
ぱちぱち、ぱちぱち、小さな火花を、
しんと、しんと、静かな心で愛でる。




花火の宴が終わり、かたづけをした後、
「楽しかった?」
「うん、楽しかった!」




「花火は、終わった後に
このちょっと寂しいところが、
またいいのだよ」と言うと、
またうふふと笑っていた。


我ながら、説明過剰、
蛇足だなと思った。




闇と火の間で、寂しさを共有すると、
人と人の間で、愛おしさが深まる。


そんなことを思った一枚。


「入院ジャーナル」-ふたりの花火



今年は、屋上で花火大会を何度も何度も見て、
今晩は、手持ちの花火を、以前したのが
いつなのか思い出せないくらい久々にした。


そこにはいつも、人がいて、
寂しさと愛おしさが折り重なった。





「夏は、入院に限るねぇ」


今度は説明不足なのだが、
花火の帰りしなに、そう言ってみると、
みんなの笑いが闇に広がって安堵した。






犯人が判明して、謎解きしてるあたり



あと5日で退院となりましたが、
股関節周りが痛いです。


昨日、「海老川」という川を見に行き、
ずいぶん歩いたせいだと思われます。



痛い。だから、歩き方もダメな感じです。


でも、どこか余裕でいられるのは、
経験したことのある痛みだからです。




これまでブログで紹介していませんでしたが、
「★★TAMIYA(タミヤ)」と
私が名付けている痛みが、それ。


関節に重い痛さがあり、
動かすとポロッとプラモデルのように
足が外れるような気がしてしまうことから
(もちろん、気がするだけなのですが)、
「プラモデルといえば、タミヤでしょ!」と
そう名付けました。



用法)
「今日は、タミヤ感があります」
「けっこうタミヤ、きてます」
「ボンド盛りすぎ感のあるタミヤです」




くだらない患者に付き合わされる
PTさんは本当に大変だと思います。




で、今日。


痛みを心配する担当PTさんに対して、
「タミヤ感、再来ですけど、
この痛みも久々だな~と
懐かしくなるくらいなもんです」と私。



「思えば、第一世代は、ニュータイプで、
タミヤは、第二世代の痛みでしたね」


このPTさんの振り返り発言の言葉選びから、
くだらない患者に付き合わされた歴史を感じさせ、
笑ってしまうと同時に、少ししんみりしました。



そして、こう思いました。


私の入院生活を「土曜ワイド劇場」でたとえると、
犯人が誰なのか判明して、どういうトリックで殺したか、
犯人自ら告りながら、その振り返り映像が流れる、
っていうエンディング間近あたりにきているな、と。



これを口にすると、
トンデモくだらなさすぎると思ったので、
思っただけに止めておきました。



口にしたとしても難なく、
PTさんは、ついて来てくれる
であろうと推測するのですが。




退院4日後となる明日は、
告った犯人が服毒自殺をして
人生にけりをつけようとしてしまうあたり、
といったタイミングでしょうか。