心のメカニズムとして
人は自分の胸が痛みそうな状況を避け、自分を守るための行動をする。
というのがある。
それは
無意識に働く心の自己防衛機能だ。
私が下記の記事で書いたような私の心の動きも自己防衛機能が働いてしまったからだ。
息子と私は別の人間。
そんな当たり前のことは理解していたつもりだった。
だけど、私自身が息子のことは完全に切り離せていなかったんだなって気づかされた。
おそらく
離婚してしまった罪悪感から
夫婦仲がよろしくなかった家で育ててしまったとういう自責の念から
私は息子にはもう
辛い思いをさせたくなくて
悲しい思いをさせたくなくて
しんどい思いをさせたくなくて
そうさせないために無意識に先走ってお節介をしていたんだなって反省したの。
私は息子のことを信じられず
私が離婚したことにより息子がしんどい思いをしてしまうのではないか。
息子が傷つくのを見るのは胸が痛いと思ってしまってた。
その痛みを避けたくて、勝手に先走りして、勝手にお節介をやいてしまってたの。
それは決して息子のためなんかじゃない。
私の心を守るための自己防衛からくる行動でしかなかった。
だから、息子は今生きにくさを感じてしまってるのだろう。
息子が心から楽しい人生を送れるような心を手に入れるためには、私の思考を変えるしかない。
私が自分を守るために、息子のお世話をしてるうちは、息子は精神的に自立できないだろう。
そう思い、今の私は試行錯誤をしている。
息子のお昼ご飯は自分で用意するようにさせてるけど、どうしても出勤する前に段取りをしたくなってしまう。
例えば、お鍋を使いやすいように出しておくとか、材料を目に届くところに置いておくとかね。
良くないなと思い、それを片づけたりしてる。
そんな無駄な行動を繰り返しちゃってる。笑。
どうしてそんなことをしたくなってしまうかというと
息子はどこに材料あるのかわかるかな。
結局作るのが面倒になって食べなかったりして。
とか考えてしまうと私の胸がちくんって痛んでしまうからだ。
その胸の痛みを避けたくて、先に段取りをしたくなってしまうのだけど、ぐっと堪えてる。
無意識に息子のお世話をするように染みついちゃってるから、かなり重症なのだろうと思ってるよ。
でも
他人を変えようと無駄に動くよりは
自分を変える方が簡単だし、成功率は高い。
だから私は変わる努力を地道にしていくしかない。
そう思って頑張ってる。
人は自分の胸が痛みそうな状況を避け、自分を守るための行動をする。
上記の心のメカニズムは誰でも無意識にしてしまうものだ。
ナイチンゲールもヒトラーもあの行動をした原理は同じらしく
自分の胸の痛みを避けるための行動だったらしいよ。
ナイチンゲールは
戦争で傷ついたり、苦しんだりする人を見ると自分の胸が痛むから
その人たちを助ける行動をした
ヒトラーは
ユダヤ人が生きてるのを見ると自分の胸が痛むから
ユダヤ人を虐殺した
結果的には真逆のことをしてるけど、動機は同じで、自分の胸の痛みを避けるための行動だったらしい。
その話を聞いて興味深いなって思ったんだ。
無意識に人は自己防衛機能を発動させてるのだろう。
だけどね、この自己防衛機能は本能のようなものだから、行動原理を変えることにも繋がっていくらしいよ。
私は今「息子のお世話をし過ぎないこと」をすることが胸の痛みの原因になってるけど、これをずっと繰り返し繰り返しし続けていたら「息子のお世話をし過ぎないこと」が日常になる。
「息子のお世話をし過ぎないこと」が日常になったら
今度は「息子のお世話をし過ぎること」をすることが胸の痛みの原因になってくるはずなんだ。
そうなったときに、私は息子からの精神的な自立に成功するのかなって思ってる。
そして、そのあとに息子自身の精神的な自立が訪れるのだと思っている。
だから「息子のお世話をし過ぎる」と胸が痛むようになるまで、「息子のお世話をし過ぎないこと」を頑張っていこうと思っている。
これは恋愛にでも当てはまると思うの。
例えば、下記のような行動をしがちな愛をくれくれ要求女さんの場合は
でも、愛をくれくれ要求女さんにはありがちな傾向なのかなって思っている。
常に自分は「愛されない可哀相な女」だと勝手に思っているから
自分が愛されているという自信がなくて
自分から愛していくという自信もなくて
だから、好きだ、愛してる、と簡単に言ってくれる男性にすぐ依存しようとする。
だけど、以前の恋人を忘れることができず、常に比較したり、以前の恋人から連絡が来たら心がぐらついたりしてしまう。
もしくは、また別の男性から可愛いだの、好きだの、一緒にいたいだのと言われるとまら心が揺れてしまう。
結局どっちにいっても愛し愛され合う良好なパートナーシップは構築されず、また別の宿り木を探す。
その無限ループを繰り返し
やっぱり私は誰からも愛されない可哀相な女だ
と思い込む。
それだと幸せな恋愛はできなくなるよね。
自分が一人の男性から愛されるという自信がなくて
複数の男性から好きだ、可愛い
と言われることで安心してしまっている。
だから
自分が愛されているという自信がないまま
自分から愛していくという自信もないまま
自分が好きだと思える一人の人ととことん向き合ってみると良いのではないかな。
最初は不安で不安で胸が痛くて、他の男性からの言葉やぬくもりを求めてしまうだろうけど
一度とことん自分の不安と向き合って、とことん自分の胸の痛みを感じて
好きだと思える人を自分から愛していく。
その人を好きだと思う自分を信じて自分の心と向き合い
好きだと思える人を信じて、その人と向き合っていく。
それには自信のない自分をさらけ出す必要があるし
他の人に寄りかかりたくなってしまう弱い自分をさらけ出していく必要がある。
恥ずかしい自分
弱い自分をさらけ出し
それでもその人が好きで、大好きで、大切で
愛してる
そう自分が心から思えるようになれたら
今度は好きな人ではない別の人に自分の不安や胸の痛みを慰めてもらおうとすることに「胸の痛み」を感じるように変化していくはずだよ。
そうやって自分の胸の痛みと向き合うことで
一人の人を唯一無二のパートナーに変えていくことができるようになる！
私は今の彼と出会ったばかりの頃はまだ大好きだった俺様さんが心のどこかにいた気がする。
俺様さんと離れて2年も経ってたにも関わらず、まだ俺様さんからLINEが来ると嬉しく思ってしまう自分がいた。
でも、彼と出会って、彼のことをどんどん好きになっていくうちに
俺様さんから連絡が来ることに胸が痛むようになったんだ。
そして彼とお付き合いをするようなってからは俺様さんをブロックした。
ブロックしたときは少し胸が痛んだけど、今はブロックを解除することに胸が痛むと思うんだ。
あ、俺様さんのLINEのIDはもう削除してるから俺様さんのブロックを解除することはできないだけどね。
今はそのことに安堵している自分がいるよ。
そうやって、自分の行動次第で自分の胸の痛みの原因を変えていくことはできる。
つまりは自分の胸の痛みの原因を徐々に変えていくことで、自分を変えていくことができるんだよ。
何をしても胸の痛みはついてくる。
そしてその胸の痛みから自分を守ろうとする。
人は無意識にそういう行動を取ってしまうのだとしたら
その胸が痛む理由を強制的に変えていくことで自分の行動が変わっていくということだ。
だったら、なりたい自分に近づくために自分の胸を痛ませる行動をすれば良いのではないかなって思うんだ。
どうせ痛い思いをするのなら、自分の目的を達成するために胸を痛ませた方が合理的だ。笑。
自分の胸の痛みの原因を変えていく過程の最初には痛みが強くでてきてしまうけど、それを乗り越えたら今度は以前の自分に戻ることに胸の痛みを感じるようになっていく。
胸の痛みの原因を少しずつでも変えていくことで、自分の目的達成に近づいていけるということなんだ。
つまりは、自分の目的を達成させるためには胸を痛ませることは大切なプロセスなんだ。
痛みが伴うことなく、自分の望みを叶えることなんて無理だ。
だから、覚悟を持って、自分の胸の痛みの原因を変えていくしかない。
そうやって、人は成長していくのだろう。
私はおかげさまで恋愛は順調だ。
だから今度は、息子から精神的な自立をするために自分の胸を痛ませようと覚悟を決めたんだ。
そして、胸の痛みの原因を変えていく過程で胸が強く痛むときは、彼に支えてもらおうと思っている。
彼に支えてもらったり、協力してもらいながら、彼と一緒に息子からの精神的な自立を目指していこうと思ってるんだ。
無事に胸の痛みの原因が変わったころには、私と彼の関係はより深く強くなっていると信じている。
そして私の胸の痛みの原因が
息子のお世話をし過ぎてしまうこと
に変わったときから、今度は息子の私からの精神的な自立が訪れるのだろう。
私が変わった後に息子の変化が見えてくるのかなって思ってるんだ。
だからまずは私が自分を変えていくしかない！
どうか、私の胸の痛みが息子のお世話をし過ぎてしまうことに、一日でも早く変わっていけますように。
私はそのために頑張る。
