ヨーコさんが行った先 | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

ドイツに住む娘

 

 

犬が大好きで、娘が我が家に帰ると

犬の世話はすべて娘がやってくれる

 

タラ子がクリスマス前に具合が悪くなり

私と夫が仕事で家にいられない時

きちんと看病してくれたので

私は仕事に専念することができた

その頃、タラは本当に具合が悪くて

後ろ髪を引かれる思いでドイツへ戻った娘

1月から新しい職場に移った

そこでは犬を連れてきて良いのだとか

まだ、自分の犬はいないけれど

オフィスにやってくる二匹の犬たちが

可愛くてたまらないようだ

 

そんな娘が、泣きながら電話をかけてきた

 

「ヨーコが夢に出てきた」

 

我が家の初めてのスコッティッシュ・テリア

スーパードッグだったヨーコさん

 

IMG_20170620_224436977.jpg

 

タラ子が我が家へやって来た時

ヨーコさんは11歳

タラ子はヨーコさんが大好きで

他の犬には興味がない、というか

他の犬はいない方がいいと思っている

 

 

そんなヨーコさんが娘の夢に出てきた

ヨーコさん、逝って7年強になるが

私の夢の中に出てきたことは一度もない

 

ヨーコさん、娘の夢に登場し

「別のお家に間違えて行っちゃった」

 

娘の解釈では、タラ子を迎えに来たはずが

何かの手違いで、よそのお家へ行っちゃったらしい

 

娘はヨーコさんが夢に出てきたことで

タラ子の状態が急変したのかと

心配で電話をかけてきたのだ

 

ヨーコさんがこの状況を喋って説明したのか

それはそれで、おかしいんじゃない?と思うのだが

まあ、夢っておかしくてもおかしいと思わない所が

夢だったりするのだけれど

 

いや、待てよ

 

「それってさ、心配しないといけないのは

ヨーコさんが間違って行ったお家の

犬の飼い主なんじゃないの?」

 

そもそも、あの賢いヨーコさんが

「間違えて」よそのうちに行くかなあ

もしかして、間違えたふりして

わざとよその家にいったんじゃないか?

 

ヨーコさん、タラ子の面倒はみていたけれど

嬉々としてやっていたわけじゃないし

タラ子のいないあの世の生活満喫中で

まだ、タラ子に来てもらいたくないんじゃないかしら?

 

「あなたね、まだ来るなって言われているんだよ」

 

ここ数日、タラ子さんは調子が良くて

一日に二回食べるようになり

心なしか、先週よりちょっと真っすぐに

歩いているような(気がしないこともない)

 

ヨーコさんが「間違えて」行ったお家

いったい、どこだったのだろう?

 

 

 

follow me