多分、ペット・ロストはこんな感じなのでしょうか
体の真ん中に穴が開いたような気がします
ノース・カロライナ生まれのヨーコさん
ブリーダーさんの家にワラワラ群がる子犬の中から
お待ちしておりました
これからお世話になります、みたいな感じで
一匹私達に向かって歩いて来た子犬
この子にしようか、あの子にしようかと
迷うことなく、うちの子になったヨーコさん
今から考えると
元気がないわけではないのに
普通の子犬の様にじゃれることはほとんどなく
逆に、小柄なのに体力は人(犬?)一倍で
友人宅のオーストラリアン・シェパードよりも速いし
紐の様な玩具に食らいついたら
3メートルくらい持ち上げても離さない
何故か、一番思い出すのが
うちに来て数日後
私が洗濯物をたたんでいる時の事
たたんで重ねたタオル上に頭をチョコンと乗せると
私をジーッと観察していた
お互いじっと見つめ合って
不思議な時間だった
夫もヨーコさんは「普通の犬」じゃなかったと言うが
あの子は犬の姿をした人間だったのだと思う
多分私のご先祖様か誰かで
私達が大丈夫な様に見守りに来たのだ
そして、もう大丈夫と思ったから
逝くことに決めたのかもしれない
前日も少し様子がおかしくて
1、2時間ずっと抱きかかえていた
当日、私が仕事に出かける直前も
ベッドで熟睡してたのに
急にギャンッとヨーコさんらしからぬ声を上げ飛び起き
ベッドの上で震え出した
10分くらい抱きかかえていると落ち着き
また、眠りに戻った
あれは、サヨナラを言うチャンスをくれたのかな
私があまりにも泣くから
夫はまた、子犬を飼おうと
ヨーコさんの代わりではない、新しい子犬
違う犬なんていらない
子犬なら、ヨーコさんの代わりの子犬が欲しい
そんな犬なんていないのは分かっているけれど
ヨーコさんが大丈夫と思ったなら
私は彼女がいなくても、多分大丈夫なのだろう
私はそんな気はしないのだが

