2月の胃と危険なメロス | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

 

前回は、夜勤の同僚の食生活に対する

揶揄心配を書きましたが

 

 

私自身の食生活も、褒められたものでなく

シフト中は食事らしい食事をせず

シフト後も、一人でいる時は食事らしい食事をせず

だって、自分だけのために何か作るなんて

面白くないんだもの

 

一人暮らしで自炊してます、という方

本当に偉いなあと思います

 

2024年スーパーボールの日

 

朝4時半起床で行かなけらばならない

遠方のERで仕事だったし

ここのERで、時間ぴったりに仕事が終わったことは

今まで一度もなかったので

今回もズルズル仕事が長引いて

疲れて、イライラしながら帰って来るのだろうな、と

お誘いを受けていたスーパーボール・パーティーには

行かないつもりでいたけれど

 

(フィラデルフィア・イーグルス

今季、出始めはとっても調子が良かったのに

真ん中を過ぎたくらいでどんどん負けだして

絶望的になってから

もう今年のフットボールは終わり!と思っていたし)

 

(全米はどちらのチームが勝つとかより

ゲーム中のテイラー・スイフトの一挙一動に注目していたと思う

「大佐」というニックネームの元海兵隊の強面おじいちゃんまで

「おっ、テイラー(TVに)映ってるぞ」とか言ってた)

 

その日は思ったより、奇跡的にすんなりと

シフト終了6分後、ERを脱出できたので

パーティー会場のお宅へお邪魔することに

 

こちらはNY出身イタリア系のカップル

いつも美味しいイタリアンを作ってくれます

奥様は私の母の妹にあたる位の年齢

なぜか私のことをとても気に入って下さって

どっさりイタリアンにプラス私の好きなものを

作って待ち構えていて下さいます

 

今回の私のためだけの一品は

スタッフド・マッシュルーム

 

中学生の頃、同じ学校に通い

奥様が一目ぼれしたというご主人によると

「朝から、これ、君が気に入ってくれるかどうか

失敗したらどうしようか、もう止めようか

何度も何度もマッシュルームを冷蔵庫から

出したり入れたり、大騒ぎだったんだから」

 

丁寧に具が詰められたマッシュルーム

濃厚バター味でございました

 

実は、ここ1週間位、時々胃が痛くて

まあ、それなりにストレスフルな月だったもので

まとめてお休みを取るのに、シフトを詰めて

まともな食事をとっていない日が続いたところへ

 

ラザニアと濃厚マッシュルーム

person holding stainless steel fork and yellow bowl with food

Photo by maryam jahanmehr on Unsplash

 

とっても美味しかったのですよ

(もっと色々あったけれど

食べられなかったのが残念)

 

でも、私の胃は文句タラタラで

翌日から胃痙攣

買い物中のだだっ広いスーパーの真ん中

胃が痛む頻度と痛みの度合いがどんどん増し

カートに前のめりにもたれかからないと

立っていられないくらいに

 

ここで倒れたら、どこの病院に連れて行かれるのか

あそこの病院のERだったら嫌だな

自分の働いている病院でも

「こんなくらいで来るな」と思われたら嫌だな

 

死ぬまでERには行くもんかという

ER医が張る妙な意地

 

なんとか家まで帰ったものの

10分間隔くらいで来る胃の痛みに歯を食いしばり

その間には「やることいっぱいあるのに~」と泣き

 

夜中近くには、なんとか

眠ることが出来る程度に痛みが治まりました

 

それにしても、「胃痙攣」ってなんて的確な言葉

英語ならstomach crampでしょ?

捻じれて痛い感じが十分に伝わらない感じがする

 

ちょっと古いビデオだけれど

なぜか最近SNSに出てきて、見てしまった

 

こんな風に本の解釈をすると

別の意味で楽しく読めるのね

 

 

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