空と屋根とガソリン・スタンド | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

アトランタから、サウス・カロライナへ

 

サウス・カロライナに入ってしばらく

もうすぐ車にガソリン、入れた方がいいね

あと20分もすれば、あのエンタメ系ガソリン・スタンド

バッキーズがある辺りだから

 

そこでガソリンを入れて

そのついでに、綺麗なことで有名な

トイレも使わしてもらおうか

 

するとGPSが

『こちらのルートを使った方が

17分早く、目的地に着きます』

 

私「どうする?」

夫「17分は無視しがたいなあ」

 

バッキーズに行かなくても

何処か別のガソリン・スタンドがあるだろうと

GPSお勧めの別ルートを行ってみることに

 

取りあえず、最初に見つけたガス・スタンドに

止まって給油しよう

 

その時は私が運転手だったので

私が給油をしている間に

トイレを使わてもらいに行って来なよ、と

夫を店内に送り出した

 

クレジットカードで先払いし

給油の車の給油口に差し込んで

 

ああ、空の色が奇麗だな...

ボーッと空を眺めていると

 


あれ?

 

なんか、隣のお家

凄いことになってませんか?


屋根がへこんでる...びっくり

 

ま、よそん家のことだしね

もう、給油、そろそろ終わりかな...

 

給油機を見ると、アレ?

まだ、50セント分くらいしか入っていない

 

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ

 

給油機は3秒に一回くらいカチッと音を立て

その度に1セント分のガスが入れられている

 

なんだこれ?

壊れてるの?

 

私の車の向かい側に、20歳前後の男の子が停車

彼も給油をし出したので

 

「そちらの給油機の具合はどうですか?

私の方、物凄くスローなんですけど」

 

その子は「僕の方もスローですね

この間は、10ドル分のガソリンを入れるのに

20分以上かかりましたから」

 

この子、この辺りの住人なのか

給油に20分以上って、なんて気の長い汗

 

そのうち、夫が店の中から出てきて

私が代わって店に入って行った

レジには小柄のおばあちゃん

 

「給油のスピードが物凄くスローなんですが」

 

おばあちゃん、驚いた様子もなく

「ああ、またなの?

多分、もう機械の中にガソリンが入っていないのよ

そのうち止まっちゃうと思うわ」

 

外へ出てみると、1ドル50セント分の

ガソリンが入れ終わったところ

 

私(大阪出身)と夫(NY出身)が

いつ終わるか分からない(終わらないかもしれない)

給油機の前に立っていられるはずはなく

 

「次行こ、次っ!」

 

別のガソリン・スタンド(20分くらい走った)を

求めて車をスタートしている間

私が話しかけた男の子と

彼のすぐ後にやって来たティーンらしい男の子

二人とも、スローな給油機にイライラしない様で

のんびり車によっかかり、空を眺めていました

 


セントラル・サウス・カロライナ

時間の流れ方が違う

 


空の色はとっても綺麗

 

 

follow me