ウミガメ病院 | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

チャールストンにある

サウスカロライナ水族館

 

小さなアリゲーターを子犬のごとく連れ

「触ってみますか?」と

見せて回る水族館のスタッフとか

 

「私、マスター・プロフェッサーが

11時半にあそこで講義をいたします

興味があれば、お越しください」

小柄の老紳士に誘われ、着いて行くと

北米最長の水槽を、てっぺんから

覗いて見られる場所に入れてくれたり

 

ワクワク感がこと切れない

 

でも、ここの一番の見どころはコレ

 

 

弱ったり怪我をしたりで保護された

ウミガメ達を検査、治療する病院

一部展示されているのです

 

 
↑はもちろんお人形ですが
レスキューされたウミガメをどう診察し
何を調べるか説明
 
分厚い皮膚を通して脈をとれないので
ドップラーという器械(胎児の心音を計る器械)で
を使って脈をチェックするそうです
 
単純X線写真は勿論、CTを撮ったりもする
 
飲み込んだビニル袋とか釣り針とかを
取り除くため、内視鏡なんかをする処置室

人間のと変わらない、というか一緒
 
病室、もといウミガメの水槽
現在ここにいるウミガメの多くは
海水が冷たすぎて体が機能せず
弱っている所をレスキューされたのだとか、
体力が回復するのと、レスキューされた辺りの
水温が上昇するまでここで療養します
 
ボートのプロペラに当たって、前肢を失い
泳ぐバランスがちょっと悪い大きなカメとか
いずれか海に帰れるのかしら
そして、自然で暮らしていけるのかしら?
 
「退院」前には、自然でやっていけるかどうか
トライアル泳ぎみたいなのがあって
それにパスすれば、24だか48時間以内に
海に帰さないといけないのだそうです
 
人間に慣れしみすぎちゃって
危機感がなくなり、水族館永住になったカメ↓
 
 
大人が十分楽しんでおりますが
小さな子連れの家族も沢山いて
幅広い年齢層が楽しめる水族館でした


チャールストン観光の際にはお勧めです
 

follow me