ビザとイブと不信感(1) | That's where we are

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the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

10年ごとのグリーンカードの更新

 

今の所、日本に永住帰国する予定はなし

もうそろそろ、アメリカの市民権を

とっても良いかなとは考えるが

日本は二重国籍をもてないでしょ?

日本国籍を捨てる覚悟はできていない

 

来年春、今のカードの有効期限が来る

前回更新の際は、お知らせが来たように

覚えているのだが、今回はなし

 

気が付かないで、期限切れに

なっちゃう人、いないのかしら?

 

オンラインで更新の申し込み

指紋を取ったりするバイオメトリックスの

日にちが決まったと、直ぐにお知らせが

 

「12月24日 午後2時」

 

クリスマス・イブって

お役所、お仕事するの?

 

皆、さっさと家に帰りたいから

効率よくちゃっちゃと仕事をし

手続きを終わらせてくれるか

 

それとも、クリスマス前日

お休みを取る人が続出し

手が足りなくて、時間がかかるか

 

予測が全くつかないので

いつもはクリスマス・イブにうちでやる

ディナーをクリスマスにすることに

 

私はアメリカにはフィアンセ・ビザ(K)で来て

結婚した後、グリーン・カードを申請した

 

ビザ関係の本を読むと

(そのころはネット検索なんてなかった)

偽造結婚によるビザ取得を防ぐため

「夫が使っている歯磨き粉のブランド」とか

結婚22年になる現在でも

「?」と思うような質問をされると書いてある

 

今なら「その時セールだったブランド」とか

適当に流しちゃうような質問と答えを

「そんなこと、あるかいな」と

笑う夫を真剣に説き伏せ、練習し

移民局での面接に挑んだ

 

さあ、来るか

歯磨き粉のブランド

準備万端、どんな質問でも答えてみせる!

 

そして、訊かれたのは

 

「あなたのファイル、どこにあるのかしら?」

 

はてなマークはてなマークはてなマーク

 

Excuse me, please?

 

それは練習していた質問にはなかった

 

私は、高校生の時、留学生ビザ(F)を取っていて

そして今回、Kビザでアメリカ入国

Kビザを期限付きグリーン・カードに

変えるための申請をした

 

どうも、私一人のために

なぜか、複数のファイルが作られ

それぞれが違う移民局のオフィスの扱いで

どのファイルが何処に行ったのか

分からないらしい

 

移民とか、ビザとか

個人的にも、国にとっても

とっても大切なことだと思うのですが

 

ええんかな、移民局、こんなんで?

(今なら、まあこんなもんか、と思うけど)

 

一生懸命練習した、歯磨き粉やら

シャンプーのブランドやらは訊かれず

その場はそれでお開き

 

そして、待てど待てど

移民局からは音沙汰ナシ...

 

今の10倍くらいは、ナイーブだった私

もう、心配で心配で仕方がない

 

周りにビザ関係に詳しい人もおらず

誰に相談して良いのかも分からず

 

夫も私の前では、大丈夫と言いながら

それなりに心配になったようで

職場で愚痴っていたらしい

 

すると、同僚の一人(確か、当時の私の

理想の王子さま」だったと思う)

「州議員に相談してみたらどうだろう?」

 

それは良いアイデアだ!と

夫は当時の議員のオフィスに電話をした

(先に手紙を書いて、オフィスから

電話がかかって来た、だったかも)

 

議員さん本人ではなく、オフィスの

補佐の人だったとかで

細かく事情をきいてくれたらしい

 

それから1週間後のこと

 

朝、7時に電話がかかってきた

 

(つづく)

 

 

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