夕方からのシフト
普段行かない郊外のER
何処から入って良いのか分からず
患者が使う表玄関から入ることにした
「こんにちわ~」と警備員さんに挨拶
訝しそうな顔をされた
なんだ、見慣れない顔だなと
思われているのだろうな...
実際、ここへ来るのは3回目だし
中へ入ると、救急車専用入り口のドアの前に
手を後ろにして手錠をかけられた若い男性と
警察官が立っている
ああ、そう言えば駐車場に
パトカーが2台止まっていたっけ
何したんだろ、この人
うちの常習犯パーシー・ボーイ
チャージナースがやって来て
(患者がどの順番で
どの診察室に行くのか決める)
「オフィサー(警察官の呼び方)、
その患者、トリアージに連れて行ってくれる?」
トリアージって、待合室の真横
手錠をかけたままで待合室はないやろ
普段は「アフガニスタンにいるよりも
銃で撃たれる確率が高い」
(byうちの病院の外傷外科医、らしい)
そんな地域で仕事をしているせいか
静か(に思える)の郊外のERは
忙しくても何だがのどかな感じがする
でも、やっぱり
手錠かけたまま待合室はヤだな
(そんな立場は未経験だが)手錠をかけられた方も
手錠をかけられた人を見ている方も
これも再犯防止の一環か?