「その4」まで書いて、自分で飽きてきたので
そのままほったらかしになっていました
が
ここで話を完結させておきたいと思います
その1→こちら
その2→こちら
その3→こちら
その4→こちら
患者と共にやってきた白い猫
患者は入院が必要で
でも、猫は病棟へは入れない
猫を引き取りに来るはずの友人は来ないし
一時、預かると言ったアニマル・コントロールも
数時間後に「明日まで無理」ときた
うちには猫アレルギーの夫と息子
猫なんて非意図的に半殺しにしかねない犬もいる
幸か不幸か、その夜
猫オーナーが入院した病棟は満床状態
彼が最後に残ったベッドに振り分けられ
その後に同じエリアへ入院となった患者は
ベッドがあくまでERで待つことになる
こんな真夜中にベッドが空くことは稀で
朝まで満床状態は続く
「じゃあ、この患者に猫オーナーのベッドをあげてよ」
ERでベッド待ちをするはずの患者を
病棟へ送れば、少なくとも朝までは
猫オーナーがERでベッド待ちになり
時間稼ぎにはなる
"Here's the plan"
朝7時まで勤務の夜勤の医師に申し送り
彼女は笑いを噛み殺しながら聞いている
笑うなら笑え
自分でも何やってんだろ、と思ってるから
でも、ちゃんと朝7時に来るチームに申し送りしてね
猫のこと
朝9時にアニマル・コントロールの
マネージャーがオフィスに来るはずだから
既に、朝2時
翌朝(って、数時間後)9時に私は
あるコースを受講するため
病院に戻らなければならない
帰って、寝て、起きて、病院へ
コーヒーを買うために立ち止まったコンビニで
キャット・フードの缶詰を買った
コースが始まる前にERに立ち寄った
「ね、猫、まだいるわよね?」
朝7時に来た同僚
「ああ、あの猫ね、話は聞いたよ(笑)」
「何処にいるの?
キャットフード、買って来たんだけど」
「今さっき、友人が来て引き取っていた所
患者も病棟へ移されたよ」
いたんだ、昨晩来なかった「友人」
朝8時半、すでにごちゃごちゃガヤガヤしてるER
叫び声、怒鳴り声もどこからか聞こえる
一晩、ERで過ごした猫は
一声もあげず、言われなければ
猫がいることには気が付かない位静かだった
キャットフードの缶詰は
私のオフィスの棚の上に座っている
