※写真は私ではありません(笑)

こんにちは。現在、スペインの四つ星ホテルでインターンシップをしている日本人職業訓練学生です。

これまでの経緯については、下記のブログをご覧ください。


ではさっそく、インターンシップ1日目の様子をお伝えしていきたいと思います。

前回のブログにも書きましたが、インターン開始前に以下の準備をしておきました:

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① ホテルの公式ページで情報をチェック
② OTA(ExpediaやBooking.comなどの旅行サイト)に掲載されている情報を整理
③ ディレクターから聞いた「ホテルシステム」の使い方を、YouTubeで予習
④ チェックイン・チェックアウト時の接客フレーズや、道案内の表現を復習

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今回のインターンで私に割り当てられた時間は、合計100時間。

1日5時間 × 週5日 = 週25時間勤務というスケジュールです。

たった1ヶ月、しかも無給。
「この経験が本当にホテルでの就職に繋がるのかどうか分からない」という不安はあります。
まるで、荒波の中に小さなボートで漕ぎ出すような心境です。

もちろん、実習を終えれば「修了証」はもらえますが、だからといってそのまま就職できる保証はありません。

そんな複雑な思いを抱えながら、いよいよ1日目。
初日は午前10時からのシフトでした。

ディレクターから送られてきたシフト表には、「M10(5hora)」とだけ書かれていて、詳細な説明は一切なし。

まぁ、“mañana(午前)”の「M」かなと予想はしていたので、とりあえず「朝10時から5時間勤務」と理解しました。

最初の面接では「週3日・1日8時間勤務」という話も出ていたのですが、いつの間にかスケジュールが変更されたようです。

当日は朝7時に起床。
シャワーを浴びて、パーマがかった髪を整え、ジェルで仕上げて“オシャレなポニーテール”にセット。

いつもより気合を入れてメイクもしっかり。
「四つ星ホテルにいそうな人」を目指して、身だしなみを整えました。

黒のバッグには、ビジネスウーマンっぽく見えるように
・黒のメモ帳
・財布
・化粧品
・ハンカチ&ティッシュ
・軽食(おやつ)
を詰めて、いざ出発です!
 

   9時50分にホテルへ到着。


さて、初日の始まりです!

 
サムネイル


フロントにいるスタッフさんに、

**「今日からPráctica(練習生)です!着替えはどこでできますか?」**と伝えました。


すると、眼鏡をかけた賢そうなスタッフがいて、

「私のカードキーでスタッフルーム(地下のような場所)に入り、104の部屋で着替えてくださいね」

とのこと。(実際には、番号は書かれていませんでした)


上の階に上がると、番号の書かれていないドアは見当たらず、「104ってどこ!?」と迷いながらも、なんとなくドアを開けてしまいました。(汗)

中にはお客様がいて、「ハロー!👋 Hello」と言われてしまう😅


仕方なく、地下室で着替えることに。

幸い、スカートの上に仕事用のブラウスを重ねるだけだったので、着替え自体はスムーズでした。

とりあえず、黒のジャケットとスーツ姿に着替えて、再びフロントへ。


そこでは、同僚の女の子たちが私の名前を確認し始め、

「フロントのボス(Jefa de recepción)が呼んでいるよ」と、イタリア人のインターン生が案内してくれました。


このホテルでは、Erasmus(ヨーロッパの交換留学プログラム)を通じて、イタリア人インターンを10人近く雇っているようです。

他にも、フランス人のインターンが数名いて、ほとんどが1か月の短期滞在。


「不思議だなぁ…苦笑」

まあ、理由は明確です。


夏はバケーションシーズンのため、従業員が休暇を取る。

その人手不足を補うために、政府関連機関を通じて「無料インターン」を受け入れているのです。

これにより、企業側は税制優遇や補助金を受けられる仕組みです。


実はこうした「インターンの悪用」、スペインでは珍しくないとのこと。



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フロントでの初対面


Jefa de recepción は、上司とシフトについて電話中で、かなり疲れた様子でした。

私に気づき、話しかけてきました。


「Ya estás lista para trabajar?(もう働く準備はできてる?)」


「はい、もちろんです。でも、お疲れのようですね。大丈夫ですか?」


「まぁ、いろいろあるのよ…」


そう言いながら、インターンに必要なオリエンテーション資料(地図と部屋番号の案内)を渡してくれましたが、地図は小さすぎてほとんど読めません。

また、企業情報を外部に出さないことや、業務中のスマホ使用禁止といった契約書にもサインさせられました。



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初日の業務


その後、フロントに戻り、他のスタッフと一緒に業務を観察しながら、

システムの使い方や日々の流れを質問して確認しました。


また、私より1週間長くインターンしている学生が、提携ホテルのツアーに連れて行ってくれ、館内の内装を確認。


この日は大きなトラブルもなく、無事に終了。



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2日目


この日は別のスタッフで、7年以上勤務しているベテランから電話対応を学びました。

イタリア語の対応はできないので、その際はベテランに任せます。


Jefa de recepción からは、シーツの数を清掃員と一緒に数える作業や、テラス・サロンの鍵を開けるなどの簡単な業務を任されました。


その後、Jefa と二人きりになったとき、パソコンの操作を少し確認しようとすると、突然怒り出しました。


「このパソコンは1台しかないのよ!学びたいのはわかるけど、触らないで!」


私はそっと身を引き、近くの書類や備品を見ていると、


「それ、私のノートよ!勝手に見ないで。聞いてってば!」


……正直、驚きました。

初めて来たインターンにとって、どこに何があるかなんてすぐにわかるはずがありません。


それでも私は冷静に、


「わかりました。ただ、何が私物か教えていただけないと、触らないようにすることもできません」


すると彼女は話題を変えて、


「あ、そういえば署名した書類、まだ返してなかったわね」


「はい、初日はバタバタしていたのでタイミングがなかったようですが、今いただけますか?」


「そうよ、今渡すわ」


私:「ごめんなさい、サインしましたが、メモも色々書き込んでしまいました」


Jefa:「いいのよ〜」


(彼女、機嫌が戻った?)



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3日目


この日は初日に会った、眼鏡をかけたボリビア人の賢い女性インターンに教えてもらいました。

彼女は事務の経験があり、スペイン語も英語も完璧。ただ、ホテルのフロント業務は未経験とのことで、実習後はパート採用が内定しているそうです。


彼女より後に入った男性スタッフ(経験者)よりも頼りになる存在です。


WhatsAppでの顧客対応などを一緒にしながら、Jefaの態度についても話してみたところ、彼女も「なんか変だよね」と同意してくれました。


**「私と一緒にいなさい!」**と言ってくれたのが心強かったです。



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職場の雰囲気と直感


新しく入った男性スタッフは、ホテルのオーナーと話しながら

**「この女(Jefa)バカなの?」**と不満を漏らしつつ仕事をしていました。


どうやら、彼もこのホテルのおかしな点をよく理解しているようです。


私も直感的に「Jefa に好かれていないな」と感じたので、

インターン先の変更を検討しています。


理由は以下の通りです:


Jefaの不適切な態度と感情的な対応


パスポートのコピーを取らないなどの不備


清潔とは言えないレストラン(ゴキブリ…)でも★4つ?