インターンシップから始めるの巻
『スペイン🇪🇸で就職するのは至難の業』と言う事実は、多くの日本人が感じる事ではないでしょうか。
家庭や個人的な事情を除いて、必ず下記のハードルを経験しませんか?
①就労ビザの問題
②スペイン語の問題
仮に①〜②の問題が解決したとしても、スペイン国内での就業経験がないと、雇ってくれる雇用主は非常に少ない。
就職できるパターン
パターン①
ワーキングホリデービザ(18歳~30歳未満)で、1年間だけ合法的に働く権利がある
メリット
・ビザの問題はクリア
デメリット
・長期的に雇いたいとは思わない
理由: ビザの延長が不可能
・スペイン語が話せないと、直に就職はできない
パターン②
ノマドビザ所有者であるため、収入の20%くらいまでスペイン企業と仕事が可能
メリット
・ビザの問題はクリア
・基本的にリモートワークのフリーランサーなので、住む場所を固定する必要がない
・基本的に日本企業に雇用さるている必要があるため、スペインで無理やり就活する必要はない
デメリット
・スペイン企業との収入に制限があるため、従業員として一般的に雇用される確率は低い
パターン③
スペイン人と結婚/事実婚をしているため、家族ビザにより労働ビザがある
メリット
・ビザの問題はクリア
・雇用主としては雇いやすい人材
デメリット
・パートナーが見つからないと申請不可能
・いづれにしても、スペイン語のレベルは必要
パターン④
学生ビザ(7カ月以上)の所有者で、雇用主が労働ビザのサポートをすれば仕事が可能
メリット
・7カ月以上のビザ所有者は延長可能。
⚠ただし600ユーロ/月×滞在月数の残高証明+プライベート保険加入ができていないと難しい
デメリット
・学生ビザ=勉強する事が目的なため、週20~25時間の授業登録を、語学学校やその他の学び屋で行う必要がある。つまり、授業料が別途かかる
・学生に労働ビザサポートをする費用と時間をかけたい雇用主が非常に少ない
オススメの就活方法は?
取り敢えず、今の経験値と能力で働ける場所を絞るのが第一歩
①ほぼ未経験者の場合
1. 日本食レストラン
・既にメニューは何となく理解できるはずだから、必要な語彙が限られる
でも、高級レストランだとお客さんとの会話は難しい
2.清掃員
・こちらも人が少なく、語学力と経験もあまり必要ない。
3. ベビーシッター
・個人的に探している家庭がたくさんある。雇い主と相性があえば、チャンスがあるかも
4. 皿洗い
・基本的に語学を必要としない
②日本で就業経験がある場合
1. 日本人のお客さんが来るショップの店員
・基本的に日本語が重宝されるお店ではチャンスがある
2. ホテルの受付
・スペイン人で英語ができる人が少ないので、英語+その他の言語で仕事ができる人はチャンスがある
3. 寿司職人
・これはキッチン業務ですが、技術があれば募集しているレストランが沢山ある
③スペイン語で就業経験がある場合
・基本的に経験した分野での就職が可能な場合が多い
どれだけスペインで就活をしても、日本人の場合は既に書類審査で通過しない場合が多い。
原因
・スペイン語がネイティブではない。
・スペインで就業経験がない
※日本での就業経験が生かされるのは、本当にわずかな選択肢のみ。
解決策
実際、スペイン語がネイティブでなくても意思伝達がある程度可能なレベルであれば、『気が合えば、雇ってくれる場合が多い』。つまり、まずは雇い主と会って話せる状態にしないといけない。
→求人がお店に貼ってある場合、直接入って聞いてみる。※雇い主と会って話せるチャンスがある。
→その仕事に必要な『就業訓練』ができるオンラインスクールでインターンシップが可能な場所を探す。オンラインの理論講座は早ければ数カ月で自分のペースで完了して、実績練習(インターンシップ)で『未経験者』と言うカテゴリーで 、仕事ができるか現場で判断してもらう。
因みに『(私立の)職業訓練学校』はオンラインだけでなく、対面クラス受講も可能な場合もある。
でも『現地のスペイン人も受講する言語レベル』なので、B2-C1程度のスペイン語レベルがないとクラス受講のスピードについていけない。
なぜオンライン講座を勧めるのか?
1. 理論知識を自分のペースで、色々調べながらゆっくり完了できる。
2. テストもメモやノートを見ながら完了できる。
※本来は何も見ずに完了するのがベストだが、早くインターンシップ(約1ヶ月ほど)にこぎつける=コネをつくる事が目的。正直、理論学習はあまり役に立たないから、適当に何とか終わらせば大丈夫。
3. ピンからキリまでの値段で、およそ700~1000€近く年間授業料がかる。
でも、クリスマス・キャンペーンがあれば500€ほどで受講可能。※スペイン🇪🇸での就業活動に、何年も時間を費やし苦しい思いをするくらいなら日本円で8万円くらい払い、半年以内に就職できるように動く方がコスパが良いのでは?
今日の内容をまとめてみよう!
【まとめ】スペインで就職を目指すための現実的なステップ
◆ スペインで就職する主なハードル:
就労ビザが取得しにくい
スペイン語力が求められる(最低でもB2以上)
スペイン国内での職歴がないと書類選考で落とされがち
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◆ 就職に至る4つの代表的パターン
パターン メリット デメリット
① ワーホリビザ 一時的に働ける 延長不可、語学力が重要
② ノマドビザ ビザ問題クリア、自由度高 収入制限あり、正社員になりにくい
③ 家族ビザ 雇われやすい パートナーが必要
④ 学生ビザ+就労サポート 労働許可可能 学費+労働サポートの敷居が高い
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◆ 現実的な「就職準備」ステップ
【ステップ1】未経験者・初心者の職探し
日本食レストラン、皿洗い、清掃員、ベビーシッター
→言語の壁が低く、雇われるチャンスがある
【ステップ2】日本での就業経験を活かす
寿司職人、接客、日本人観光客向けの仕事
→日本語+英語+基礎スペイン語で勝負
【ステップ3】スペイン語を活かす
以前の職種での転職が可能
→就業経験+語学力=採用確率アップ
◆ インターンシップから始める方法
オンライン職業訓練校+現場実習で就職の第一歩を!
オンライン講座で理論を済ませ
1ヶ月のインターンで実力を見せる
例:レストラン、介護、美容、販売など
費用:年間約500〜1000€、キャンペーンで安くなることも
目的:学歴ではなく「使える人材」を見せること
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◆ 補足:スペインの「アライゴ制度」とは?
スペインに不法滞在を3年以上すると、特定条件下で労働許可が得られる
事前に日本で資金を貯め、現地の移民弁護士に相談するのがベター
法律的リスク・手続きの難しさを伴うため慎重に
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◆ 最後に
スペインは実力+コネ社会
「できることから始めて、現地で評価される」のが一番の近道
最短で就職するには、語学・コネ・現場経験の3点セットが鍵!
次回は筆者が、オンラインでの職業訓練コースから面接までこぎつけた、高級ホテル・インターンシップができるまでの実体験をお伝えします。



