言葉は生きている。
そう思った今日は
私は肚の底から
愛と
その影に疼く憎しみを感じた。
「そりゃ、気付いて欲しかったよね」
「届かないってこんなにも辛いんだね」
「どうにもならないことを
あと何度味わうんだろうね」と
返事のない場所に
ただ浮かぶのは虚しさだけ。
投げかけた場所は
昔私が
「ここは怖い」と両親に伝えた場所。
出来ることなら
もう来たくなかった場所。
誰をも拒む
閉じた場所に
もう一度私は
訪れることで
それでも開くか、どうかを
確かめたかったのかもしれない。
もう一度ここに来るのは
意味があったね。
今度は紅葉が染まる頃に、また。