今年は完全に私的中田裕二イヤーでした。なんでこんなにハマったのか自分でも謎です。だって椿屋四重奏から聴いているのにここまでハマった年なかったんですから(このブログ参照/2009年から記録してます)。声を大にして言いたいのですが、中田裕二は今が一番脂のってますよ皆さん。今年リリースのこのアルバムは静の中の動といいますか、陰の中の陽といいますか、対立するものを全て統合したある意味悟りの境地。自身の作品の「暗さ」を自覚した中田裕二氏が最もポップと言い放ったこちら、これでポップ?!?!とそのへんのJPOPファンなら卒倒するに違いないでしょう。ただ私はこの根暗なポップさが大変好みなのでした。中田節ともいえる練られたコード展開に秀逸なメロディーセンス。中田裕二の生み出す音楽はいつも私のツボを力強く攻めてきます。このアルバムの他にも、様々な中田曲が私の日常を彩ってくれました。正直一番聴いたのは自作の中田裕二プレイリストです。証拠にこれ置いておきます。裕二、来年もお世話になります。本当にありがとう。


THE VIBES/SixTONES
☆Alright
1月(リリース時)にして2024マイベストもうコレやない?!?!と早くも確信させられたSixTONESのアルバム。中田裕二がいたので次点となりましたが、とてもスタイリッシュ&エネルギッシュでザ・アイドルから一歩飛び抜けた領域の楽曲と一皮むけた風格に古のミュージックラバーは大歓喜でした。こっからで幕開けしてからのAlright~アンセム~ABAREROの流れがもう完璧。ギラギラ系の曲も挟みつつSeize the dayのような聴かせる曲も持ってこれるのがSixTONESのレンジの広さ。SixTONESには期待しかない。迷わず行けよ、行けばわかるさ。
放生会/椎名林檎
☆初KO勝ち
福岡の民としては耳馴染みのある地元の祭を銘打った今作には、勝手になんだか深読みしたくなるもので。今をときめくメンツが名を連ねるのでもはやトリビュートやカバーの時のようなお祭り感が満載。これで単なるオリジナルアルバムなのだから昨今の彼女がいかにプロデューサー目線でいるのかがわかる。間髪入れずにかわるがわる聴こえて来る女性ボーカルのまあ強いこと。女性の生きる力と美しさを同じ女性として感じました。「万物の生命をいつくしむ」放生会と名付けられたのも頷けます。ちなみに職場でも同じようなポップを書きました。機会があれば見てください。
Songs for the Cryptids/Bialystocks
☆聞かせて
Bialystocks、ジャンルがもはやわからないと書いたのは昨年だったと思う。例えばキリンジみたいとか坂本慎太郎みたいとかQUEENみたいとか「あのアーティストを聞いた時のような瞬間」はいくつもあるんだけど、やっぱりどこにもハマらないビアリストックスらしさがある。心地よい男性のボーカルは最近のどこかの流行りのJPOPにもある気がするのに、意表をついたアレンジや一癖かますのを忘れないある意味ロック精神みたいなものが垣間見えた時に、あっこのふたり只者じゃないなと思わされる。そんなアルバムの中でもわりとオーソドックスな「聞かせて」をマイベストとしました。私こういうコード展開が泣けてしまうんよ。

TWO MOON/TOMOO
☆Super Ball
どこか中性的な歌声が嫌味がなくてとても好き。SuperBallを聴いた時の「ナニコレ感」忘れない。いい例えか分からないけどいい例えとしていいたい。女性版藤井風。私が言うまでもなく飛び抜けた輝きを感じる。もう世の中に見つかっちゃってるな。
離婚伝説/離婚伝説
☆愛が一層メロウ
どんな名前だよ!と誰もが突っ込んだはずのバンド名「離婚伝説」も最早みんな聴き流すほどの人気となった離婚伝説。どこをどう取ってもキャッチーな愛が一層メロウが再生回数でマイベストですが、あらわれないでも耳に残る良曲。
Special Days/Joint Beauty feat.藤井隆&ピーナッツくん
ロイヤルホストの時からすっかり藤井隆の虜な私ですが、やっぱり藤井隆のポップス適応力は秀逸だと思う。歌えるし踊れる。ナンダカンダでデビューしたからナンダカンダな人だけど、ほんとはこういうオシャンな曲がチルくて最高。これもいつか生で聴きたい。


