ビートルズのアンソロジーが復活するらしい。

https://www.universal-music.co.jp/the-beatles/news/2025-08-22/



ビートルズは毎年のように色々とリリースされるので、正直もう何がなにかわかっていないのですが、この度はアンソロジーのBOXが出るとのこと。配信で先にFree As a birdが聴けたのですが、改めていい曲で震えました。もう、このコード展開が鳥肌もの。私はいつも、こういう展開ってくるりだよなァ!と思ってしまう。私はビートルズが好きでくるりが好きだけど、やっぱりくるりに限らず邦ロックバンドは少なからずその根幹にビートルズがあると思っている。こういう音楽をその昔に真っ先にやってたビートルズ、すごすぎると思う。ビートルズの何が好きなのってたまに訊かれるけど、いつも返答に困ってしまうものだ。だって良くないですか?としか言えない。なんていうか宇宙の申し子感がある。こんな普遍的で、前衛的で、オシャレで、ロックで、ポップな音楽を60年も前に創り出しているあたり、選ばれし4人としか思えない。



その流れで聴いたAnd Your Bird can sing、詳しくは知らんが初めて聴くテイクで、ジョンとポールが笑いあってふざけあってるのがたまらんかった。なんだこのホッコリ感。こういう人間味も好きなんだ。












今月末、仲間でいつもより遠出をして泊まりで遊ぶことになっている。バーベキューをしたり海辺で花火をしたりする予定なんだけど、きっと私は「最後の花火に今年もなったな」とか脳内でつぶやいてしまうんだろうな、と思った。ていうかきっとこの夏もエモい花火の写真と共にそう呟いている人がめちゃくちゃいるんだろうな、と取り急ぎXを検索したらめちゃくちゃ出てきたので笑う。私はひねくれているのでそういうのを見てしまうとつぶやきたくなくなるのだ。かわりに脈々心拍数が全開!とか言いたい。



こないだ久々にカラオケに行きました。喉をつぶしたり風邪をひいたり入院したりしていたのでもう2ヶ月以上行っていなかったんだけど、満を持してフジファブリックを久しぶりに歌ってみた。改めて変な曲だなと思った。実にポップだ。いやポップじゃない曲もあるんだけど。とにかく変だ。花屋の娘を歌ってみた。夕暮れの路面電車、人気がないのに座らないで外見てて、暇つぶしに駅前の花屋さんの娘にちょっと恋をして、最近のポップスでは見かけなくなった長い長い間奏を経たあと、「その子の名前を菫と名付けました」っていうホラーね。フジファブリックってこれなんだよ。花火の写真あげてる人に伝えたいよ。



それからDayDripperは、カップリングだけど個人的にはシングル並みに好きな曲。それは両国のラストのエンドロールが好きだからってのも大いにある。


 

 


カラオケって歌詞を見ながら歌うから、こんな歌だったんだなぁって改めて気づく。最初っからぶっ飛ばしてるものもあるけど、間奏後のCメロとかラストにかけてその怪しさが確信になるかんじがいつも面白いなぁと思っていて、この曲も「僕は闇夜を待ち君を皿に開ける」というのが種明かしになってる。このメロディーのあとだからサビの意味あいがわかる。といってもあんまわかんないんだけど、ワンコーラス聴いたあととは別の意味に聴こえてくるわけ。とにかくこんな綺麗な顔してヤベー事考えてる人なんだなってのが見えてくる。多分多くのファンは、そういうとこが好きだったように思う。





若者のすべて。実は当時、そこまでお気に入りではなかった。今もそこまでかも知れない。勿論良い曲だとわかっているし、基本は好き。ただなんていうんだろうか、美しくて逆に異色だった気がするのは私だけかな。次に収録されてるチョコパ二(アルバム・TEENAGER)のヒッピーになって荒野を裸で歩きたくなるってフレーズのほうがパンチあって好きだった。それだけ、フジファブリックには実はパンチのある曲が多いってことだ。フジファブリックには若者のすべてと同じくらい良い曲がたくさんあるし、なんなら当時は若者のすべてよりも名曲とされた曲があったはずだ。代表は茜色の夕日だと思う。あとは赤黄色の金木犀。星降る夜になったら。記念写真。笑ってサヨナラ。Anthem。数えきれない数々の名タイトル。僕は読み返しては感動している!







〇〇式を観てきました。


今話題になってるこちら、確かXで見かけたんでした。だれかがこの映画について呟いていたんだけど、そのポストに添付されていた赤い封筒の写真が印象的で。それが私の住む街の映画館にも1週間限定でやってくるとの事で、直ぐさま行って参りました。私、モキュメンタリーが結構好きでテレ東が作ってるやつとかよく見ます。そういえばこれきっかけでした。


先に感想を言いますね。



面白かったです!

これから観に行こうか検討されてる方がいらしたら、気軽に行ってみたほうがいいと思うので今回はネタバレせぬよう備忘録として感想を書きます。



面白かったポイントは、これが体験型に近いものだったということ。入場時にこちらを貰えます。

テンションあがる…!!!



こちらの〇〇式、タイトルの通り何かの式についての物語です。一見結婚式なんだけど、結婚式にしては様子がおかしい。式の映像を撮る仕事をしている兄弟のうちの兄の視点で物語は進んでいきます。取り立てて怖いシーンはないのですが、ずっと不穏。ずーっと緊張感のある映像が続いていきます。※恐怖、は終わりまで無いです。



個人的にゾッとしたのは、新郎側のゲストが一斉にこちらを向く時。それから、誰もいない部屋(自宅、会場)の長回しも地味に怖かったポイント。弟が自宅の玄関を開けて外出するシーンで、カメラが何故かリビングを俯瞰する数秒はやけに長く感じたし、そういえば自分がさっき出てきたあの玄関やリビングでは今何が起こっているんだろうか?何も起きていないのだろうか?なんてことを想起させられて妙な気持ちになった。この映画、そういう不思議なシーンが多かった。なんともないシーンに何かの意味がありそうで。考察しようとするんだけど、一向にどういうことかわからない。そうこうしていると、少しずつ式の意味がわかってきて、この映画でいう「オチ」にきちんとたどり着く。



オチにたどり着いたとはいえ、私は何を見せられたのだ…??という気になってモヤモヤしたのはこの映画の短さもあるのかもしれない。40分程度の短さ(でも中編映画というらしい)でサクッと終わってしまう。この赤い封筒を見たら全てがわかるのだろうか?と期待しながら、あえてその場では開けずに家に着いてから(電気は最小限にして)ドキドキしながら開封した。ところが開けても、よく分からなかった。いや多分、〇〇に入る言葉はアレだろう。でもそれ以上がよくわからない。



きっとその不可解さこそがこの作品の味なのだろうととりあえず解説動画がないか検索していたら、なんと主演の方が解説されている動画が普通にあったので見た。九十九黄助さんというそうで、さっき劇場で見た張り詰めた演技とは対象的にとても明るく親しみあるしゃべり口が素敵で、私は一気にファンになってしまいました(あと北川悠仁ぽいこのタイプのウォームなお顔が好きなんですよねぇ)。





九十九さんによると、これ何だったんだろうとはならないですよね!(ちゃんとオチがある)と言っていて卒倒しました。不可解さが味だ!とわかった顔して結論づけておきながら、私が読み解けてないだけだったとは。いや、ていうか、なんかこう無駄に深読みしすぎたってかんじ?あのシーンは何だったのか?などと考えすぎて、シンプルにこの結末を飲み込めてない。そういう人は私だけでしょうか。正直スタッフロールのあとのシーンとか意味わかってないのでわかる方は教えていただきたいまであります。(あのへんわかったら満足度20パー上がりそう)何はともあれ、普通なようでチャレンジングな作品でとても好感が持てる映画でした。



(マユリカがいちばん私の感想に近かった)



後日談・同映画を観た知人(ホラー大好き人間)は期待はずれだったといってました。







朝、家から少し出た所の横断歩道を渡ったあたりで、白いスニーカーを履いたオシャレな女の子(と言っても20.30代の)が私より何メートルか先を歩いていた。何となく見ていたら、振り返りながら靴で地面を蹴り始めた。なんだなんだと思ったら、私の足元のすぐ近くには踏み潰された犬のう〇こ。すぐに理解した。あの女の子が踏んでしまったのだ。あのオシャレなスニーカーで。可哀想だからせめて気づかないふりをした。犬の糞を踏まされた時の絶望、そしてこのテの糞を踏んだ靴の裏の感触すら私にはわかる。なぜなら私も半年前このあたりで同じ目にあったからだ。このあたりの住民は犬のフンを始末しないのか、それとも誰か1人(1匹)の仕業か、わりとこういう地雷が点々としている。このあたりは本当に住みやすいのに唯一の汚点だ。



あの日、私は糞を踏んだあと夫に電話した。笑ってもらおうと思ったが話してるうちになぜか怒られたのだった。糞の付いた靴で帰ってくるなというなんとも鬼畜なことを言われたのだが、じゃあどこで洗えばいいのかという話で、冗談かと思いきや割と本気で帰ってきてほしくなさそうだったので驚いた。じゃああれか?少し離れた港まで行って洗ってこいと言うのか?と思わず憤慨した私は別に間違ってもないと思う。そんな夫は基本的にはこいつ神じゃ?というほどに優しい男だが、たまに勃発する喧嘩が人に言えないほどのくだらなさで笑える。いやその時は笑えないほど深刻なんだけど、過去に離婚危機すら訪れかけた喧嘩のテーマは「3面鏡」「コーヒーの粉」そして「犬のう〇こ」だったところ、この夏「靴の中敷き」が加わりました。詳しくは書きません。う〇こを踏んだ女の子を見て思い出しました。



今日はART-SCHOOLのトリビュートを職場で聴いた。私はART-SCHOOLはちゃんと聴いてこなかったのだけど、ロキノン厨としてその字面にはグッとくるものがある。参加しているアーティストも胸がギュンと鳴る平成感でたまらない。そういえばACIDMANもトリビュート出すんだって。こないだUKFCのフェスがあってたんだけど、あの頃のロキノンバンドが今もなおこうして音楽をやってくれているのが純粋に嬉しい。あの頃より渋みを増した彼らの姿を見ながら、私もそんな歳になったんだなと思う。椿屋だってバンドが続いていたならトリビュートもあったかもな。いやでも、椿屋は椿屋でいいや。う〇この話にまぎれ込む形になってごめんな。今日もめちゃくちゃ暑かった。








観てきました。原作は当然知っていますがまだ読んでいません。ただ、背筋さんの本ならこちらは持っていますよ。1時間くらいで読めました。


 

 


で、私は原作を読まぬまま、菅野美穂が出てて主題歌は我が推し椎名林檎ということ、そして「ヒットしているらしい」という前情報だけ握りしめて行って参りました。記憶の新しいうちに一般人としてのただの感想を申し上げますね。※以下ネタバレ




うーん…
すみません期待はずれでした…



これはそもそも私がホラー映画を好んで観ない理由なのですが、基本的にホラー映画って怖くないんですよね(とかいうと怖いから絶対見ろって作品もありますよね、私が出会ってないんだと思いますけどね)。おどろおどろしいシーンでもまわりにスタッフいるんだろうなーとか女優さんもこのあとおつかれっしたーって帰っていくんだろうなーと思うと冷めちゃうのです。それならリアルなモキュメンタリーとかのほうがまだいくらか怖いので、そっちを見てる事の方が多いです。



この映画、前半は良かった。主演の2人がVHSやUSBの映像を沢山見ているところなんか、一体何が映るんだ…?というヒヤヒヤワクワク感があったし、ニコ生配信なんかもリアルで良かった。ただ、首のまがったこども(?)とか赤い女(?)がトンネルに立ちふさがるあたりはシンプルに笑ってしまいましたね。菅野美穂の「邪魔だっつってんだろうがー!!!」からの豪快なひき逃げも含め、いやあれきっと笑っていいところでしたよね???後半の菅野美穂のカチキレ感はなんか謎の既視感があって懐かしい気すらして、人形投げつけて祠壊してるあたりも笑わせてもらいました(よくあの仕事引き受けたなと思った)。ああいう2面性みたいなのが出せる女優さんとしては菅野美穂適役でしたね!



私が完全に冷めちゃったのは最後に向かってCGが多用されていたところ。ましろさまだかやしろさまとかいう神様?がこだまみたいな顔して手足ニューンって出してきた時にこないだ見た仮面ライダー芸人のCGが頭よぎってしまいました。ちょうど主役(赤楚衛二)も菅野美穂に命乞いしてるシーンだし、そうこうしてたらトゲトゲの石に吸いこまれちゃって、アレこれ戦隊モノだったっけ??ってなってしまいました。唯一ゾクッとしたのは、変な新興宗教の映像に菅野美穂が映っていたときですかね。やっぱり人間が一番怖いんじゃないかなって思います。



私は原作を読んでいないのでわからないんですが、原作にあっただろう伏線が、しっかり回収されていたのか疑問です。例えば首吊り部屋に貼ってあったイラスト(了が四隅に書いてあるやつ)。あれって結局なんだったんですか?首吊り部屋と菅野美穂はなんのつながりがあったんでしょう?彼女が自分のこどもを取り戻したくて仕組んでたっていう大枠は理解できたのですが、2時間の中に盛り込まれた面白そうなモチーフがもっとつながる感覚というか、感動が、本来ならあるのではないのかなと思ったのです。原作を読んだ人ならわかったのかな?原作を読まれた方はどう思ったのかしら。少なくとも原作を読まずに臨んだ私と同伴した家族は「?」で終わってしまいました。



とはいえ、最後に流れた「白日のもと」のイントロ。鳥肌立ちました。エンドロールで縦書きで歌詞出してきた椎名林檎が一番良かったかもです。