家にテレビがないのでドラマも見なくなったのだが、最近のドラマと言えば珍しく見始めたのがミステリと言う勿れ。それは秋に道隆ちゃんが出るって言うから知った作品なんだけれども、原作読んだらまじで面白くてすっかりハマってしまっている。




でも今日記録したいのはそれじゃなくてこちら



お見合い結婚(2000)です



私はテレビっ子だったので、物心ついた時からあらゆる番組を観ていた。勿論このドラマも記憶にあって、しかも当時小6の私はいたく気に入っていた覚えがある。ストーリーは覚えていなくとも、なんかすごい良かったという印象の強いドラマだった。オープニングが野猿feat.CAでエンディングが松たか子だったというのも覚えている(好きだったので)




さて、22年越しにFODで全話一気見する。
(なんていい時代なんでしょうか)



感想。



こんなストーリーでしたっけ???



ものすごく時代を感じました。これあれですよ、今でいえばこれ逃げ恥に近いですよ。ストーリー的なことではなくめちゃめちゃ大枠の話なんですが、むしろ似てもないのですが、ひょんなことで出会った2人が結婚することになり紆余曲折ありつつもラストは本当の意味で結ばれるという。ウブな2人の恋愛を脇役そして視聴者が見守るキュン系のやつね。で、どちらかと言うと女が強く、男は不器用でうじうじ系。今でこそ草食系やらせたら星野源の右に出るものはいないってかんじですが、当時はこういうのユースケがやっていたんですねぇ。なんか意外。



いつのまにかイケオジやな~~~(超好き)



当時このドラマの評判良かった記憶があるので、やはり今も昔もこの手のドラマは好かれるのだなぁ~と思いつつ。



とはいえ、なんか当時と違う感覚を覚えたのは勿論私が12歳から34歳になったというのもあるわけだが、そうじゃなくて、まず時代が違うわけですよ時代。



結婚への概念、お見合いへの概念、不倫への概念、男と女の概念、ケータイとかの小道具、転勤の設定、様々な箇所に今とは違う時代を感じる。そして、演出も90年代トレンディドラマの名残があってどことなくついていけぬ部分もあり(すみません)。いやだって、そんな男も女も毎日ほれたはれたの話する?暇さえあれば恋愛相談やないかい。恋愛しかないんかこの時代は。当の2人は好きって言ったりこの人じゃないかも·····と迷いだしたり自分の気持ちに嘘をついたりどっちかが理由で毎週仲違いしてる。どっちやねんんんんんん!!!ってなった瞬間めっちゃあった。



そんで最終回のなんじゃそれシーン。光太郎(ユースケ)が仕事のために節子との別れを決意するくだり。節子(お松)が嫌だと食い下がるのを光太郎はつっぱね、節子はようやく諦めて別れる覚悟をしたのに今度は光太郎のほうがやはり結婚しようとか言い出す。良かったジャンこれでハッピーエンドジャンと思いきや節子は激おこ。そらそうや。いつまでうじうじしとんねん!てかんじよな。怒鳴り散らした節子、帰る。かと思いきや突然のUターン、走ってやってきた節子、光太郎に結構長めの熱烈な謎キッスをぶちかます。もうこれどっちやねんんんんんん!!!て叫んだ。(本当に叫びました)



あと脇役もすんごい狭い世界でぐるぐる恋愛しているんだけど結局最初の人と違う人とくっついて、とかさ、まあハッピーエンドでいいのですが、今のドラマにはあんまりなさそうな展開が多いなぁと。なんていうか、リアリティありそうでなさそうな少女漫画みたいなストーリー。


それが悪いというわけじゃあないのです。
そういう時代だなぁと思ったという話です。
これがミレニアムのドラマだったんだな、と。これはこれですごくいいよねって。



最近のドラマはやはり、リアリティの追求がポイントな気がするわけです。ネット普及で視聴者の声がリアルタイムで溢れかえる時代、変な構成があったとしてたとえそれが意図的だとしても、やれリアリティがないとかやれ現実的にありえないとか言われるわけでしょ。良い悪いの基準、ものづくりの基準ってのも時代で変わるのでしょう。



何回も言うけど、2000年ってどうしてもついこないだの気がするんだよ。このドラマが放送されてたのが2000年1月期で、翌年2001年1月期はHEROなわけ。HEROなんてついこないだだったじゃん!キャンユーキーパシークレットじゃん!てなるわけ。このへんの私の中での時間感覚はちょっと、研究テーマにしようと思っています、今年の。




何はともあれ、ユースケもお松もとっても良い演技でほっこりするドラマでした。(結局)