スイスで妊娠出産 -11ページ目

スイスで妊娠出産

異国の地でイサ夫とアイ子が親(Eltern)になっていく記録

エステルから借りたアンティークのベビーベッド
イサ夫は、いたく気に入ったようです。

「そうだ、試しにクマさんを寝かしてみよう!」と言って、
ピアノの上に座っていた私のクマのぬいぐるみを奪い取り、
ベッドに置いてみたりして遊んでいます。

「ダッコ、ダッコ、ダッコ....」と赤ちゃんっぽく言いながら、
クマをプルプル振るわせて、

「アイちゃん!クマさんが抱っこして欲しいみたい」
と言うと、ベッドからクマをそっと抱き上げて、
あやすふりまでしています。

いくら若く見えるからといって、
イサ夫がままごと遊びをする様を
「微笑ましい」と思ってくれる人は、
やっぱりいないわよね。

これも人様には決してお見せできない、
我家の情景でございます。

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私の健康保険は、出産後の一定期間、
Spitex(Hilfe und Pflege zu Hause)という訪問介護専門の医療機関からの
お手伝いさんの費用を負担してくれることになっています。

このお手伝いさんたちの仕事は、
通常、障害者や老人の訪問介護なのですが、
出産したばかりの女性の家事の手伝いもしてくれるそうです。

私の場合、出産後はしばらくの間、
義母がスイスに手伝いに来てくれることになっていますが、
そのことをエステルに話したら、
「退院後、1週間くらいは義理のお母さんがいてくれた方が助かると思うけど、
それ以降は、保険が効くならSpitexにお手伝いに来てもらった方が、
気を使わなくていいんじゃない?」
と言われて、このSpitexのサービスを利用することも検討しはじめました。

でもね、スイスに引越してきたばかりの頃、
イサ夫の会社の手配で週2回、
家政婦さんたち(いつも3人組)が来てくれていたのだけど、
台所の水回りや木の床は、大して汚くないのに、
毎回きつい洗剤を大量に使って掃除をしたり、
洗濯物に洗剤の匂いが残っていたりしたので、

「犬の出入りする部屋は、犬が床をなめるかもしれないから、
洗剤を使わずに水拭きだけにして欲しい。
台所は生ものを扱うから、なるべく自然な洗剤を使って欲しい。
食器洗い機で洗えない食器を手で洗ったら、よくすすいで欲しい。
洗濯洗剤も刺激の少ない特定のメーカーのものを使って、
2回すすぐか、すすぐ時間を長くして欲しい。」

などとリクエストして、
自分の好きな洗剤を買ってきて渡したりもしたのですが、
なかなか話が通じなくて困った経験をしています。

このお手伝いさんたちは、
大きな家政婦サービスの会社から派遣されてきているので、
掃除や洗濯の方法にマニュアルがあったらしく、
マニュアルの通りにしか仕事ができなかったのです。
住み込みのお手伝いさんじゃなから、しょうがないんだけどね。

ポルトガル語と片言のドイツ語しか話せない人たちだったので、
意思疎通を上手く図れないのも問題でした。

そして、一番面倒だったのは、
留守中に来てもらうと、犬にお菓子などの食べ物を勝手に与えてしまうので、
家政婦さんが来るときは、家になるべくいるようにしていたのですが、
なんせラテン系の皆さんなので、約束の時間どおりに来てくれることはまれで、
私の外出する時間が制限されてしまうことでした。

陽気で親切な人たちだったけれど(犬とよく遊んでくれたし)、
このような小さな問題が積もり積もって、
お手伝いに来てもらうこと自体がストレスになってしまい、
この家政婦さんたちの費用は、会社に払ってもらっていたにもかかわらず、
結局、6週間くらいでお断りしてしまいました。

窓ふきや、お風呂場の掃除をしてもらえるのは、確かに便利でした。
でも、大して広い家ではないので、
全てを自分でしたほうが精神的に楽だったのです。

Spitexのお手伝いさんたちも、労働移民の女性が多いでしょうから、
同じようなことになるような不安があります。

現地の言葉を話せない移民女性の殆どが、
清掃もしくは介護の職についていると聞いたことがあるしね。

お手伝いさんと意思疎通が図れなくてストレスを溜めるよりは、
滞在期間が長くなるほど、気を使うことがあるかもしれないけれど、
生活習慣の似ている義母に甘えた方がいいような気もしています。

Spitexの件は、利用経験のある人に話を聞いたりして、
まだまだ色々と調べている最中です。

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以前も書きましたが、私の母はとても厳しい人なので、
外国に住んでいる娘のために、
日本の食材や本、生活用品等を小包にして送ってくれるようなことは、
普段から一切しない人です。

自分の意志で外国に住んでいるなら、
(まあ、政治的に迫害されてスイスに来たわけじゃないからね....)
その土地の言葉をきちんと話して、読んで、書いて、
その土地で生産されているものを美味しく食べて、
その土地で手に入るものを着て暮らしなさい!

ということのようです。

だから、母が差出人の小包が届いたときは、
本当に驚きました。

中身はなんと、
私が赤ちゃんの時に使っていた服とタオルでした。

それにしても、
ベビー服のデザインって何年たっても、
あまり変わらないものなのね。

小さなバラやサクランボのプリントなんて、
今でも女の子用のベビー服の定番ですものね。

おくるみにも使える正方形のバスタオルには、
ゾウさんとウサギさんが仲良くチューリップ畑を散歩している
様子が描かれていました。

似たような柄のバスタオルを、
スイスのお店でも見たような気がします。

「私のベビー服なんて、よく残っていたわね」
と母に言ったら、

「引越の準備で屋根裏を整理していたら出てきたのよ」
という答えが返ってきました。

そっか....。

今年の4月に両親の引越がなければ、
こんなにタイミングよく出てこなかったかもしれなかったのね。

偶然出てきた物だって言っているけれど、
匂いのない優しい洗剤で洗って、
ちゃんとアイロンまでかけてスイスに送ってくれた母。

お母様、
孫が生まれるというだけで、貴女の性格がこんなにも変わるなんて、
娘の私は、想像したこともございませんでしたわ。

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